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P4/5製作記17-コクピットを作り込む

3月からX3modelのP4/5を再開するにあたって、まだブログで紹介していなかったコクピット関連の工作をまとめました。『製作記16』でサフを吹いておいたダッシュボードを研ぎ出し、今度は黒サフでコートしてカーボンデカールを貼る下地を整えます
4ヶ所あるエアコンの吹き出し口は、極小のエッチングパーツが用意されていました。別々に塗装するのは大変なので、あらかじめくっつけてから塗ったほうが良さそうですね。ダッシュボードの天面にはジャーマングレーを吹き、乾いてから下半分の境界線をマスキングして、つや消しの赤を吹き付けました。
よく目立つパネルの部分にカーボンデカールを貼っていきます。貼ってから余白をナイフでカットするより、あらかじめ切り抜いたものを馴染ませながら貼るほうが、良い仕上がりになると思います。
このような複雑な形状の場合、マスキングテープに輪郭を写し取り、それをデカールの上に貼り重ねてナイフで切り抜くようにしています。その際、テープの粘着力は少し弱めておいたほうが扱いやすいです。
デカールが貼りつくタイミングは使う軟化剤の種類によって、またデカールのメーカーや古さによっても異なるので、心と時間に余裕をもって、「ソフターってもう少し必要?」「お願いだからそろそろ馴染んでよ」などと、デカールとの対話を楽しみながら作業しましょう。
ステアリングのセンターにも跳ね馬のデカールを追加します。スポークの上半分にはエナメルのクリアーブルーとレッドを混ぜたものを塗り、つや感に変化をつけました。真鍮線を削って自作したレバー類は、先端にサフを塗って更に太らせています。サイドミラーは真鍮のロストワックスだと硬くて加工しにくいため、レジンで複製したパーツをモーターツールで彫り、エッチングの鏡面をはめ込みました。パーツが小さいので、愛用のルーペの倍率を1.7から2.5倍に上げて対応しています。ミラーのステイは0.3mmの洋白線を芯にして、外側に0.6mmの真鍮パイプを平らに潰したカバーを通し、長さと角度を調整しました。
こうして見ると、なんだか昆虫の触角みたいで可愛らしいですね。仕上げはカーボンパターンのデカールを貼るか、パンストを使ったカーボン調塗装にする予定です。

1/43のメタル・レジンキットを中心に、模型製作のテクニックをわかりやすく紹介しています。
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