後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「帆船のロマン、風の力だけで大海原を駆ける」

2024年01月01日 | 日記・エッセイ・コラム
お正月は気分が明るくなる記事を書きます。
風の力だけで碧い大海原を駆ける帆船の話です。爽快な気分になります。勇気が出ます。
まず大海原を駆ける帆船の写真をご覧下さい。
1番目の写真は29枚の帆の全てを上げた日本丸を後ろから見た写真です。総帆展帆と言います。2008年の4月27日に横浜で撮りました。
2番目の写真は数多くの縦型と横型の帆の形が分るように撮った写真です。右側の縦型の三角形の帆は船が風上に上るための帆です。横型の帆は追い風を受けて快走するための帆です。
この帆船日本丸は、姉妹船海王丸とともに英国のラメージ&ファーガソン社で昭和5年に建造されました。
3番目の写真はスクーナーの帆船、Ami号の写真です。
写真の出典は、http://www.schooner-ami.com/index.html です。
Ami号は静岡県、沼津市の静浦港をホームポートとし、1990年に研修用の船として建造され体験航海などに使用されています。

これら3枚の帆船の写真を見ていると爽快な気分になります。勇気が出ます。
少しだけ帆船の構造を説明させて下さい。
大航海時代の西洋の帆船には、日本の帆船に無い大きな2つの特徴があります。
(1)竪型の三角形の帆が付いていて風上45度まで登れる。
(2)船底に非常に重いキールがついていて転覆しても自分の復元力で起き上がれる。
そして帆船の甲板の下は全て気密な空間になっていて、幾つかの船室になっているのです。
これらの特徴によってが西洋の帆船が大洋を航海出来たのです。それは従来の日本の帆船との決定的な違いでした。
日本の北前船は四角形の帆しか上げなかったので風上には登る性能が劣っていたのです。その上(2)の特徴が劣っていたのです。

さて帆船は、帆の種類と帆を支えるマストの本数で分けられます。
帆には横帆(おうはん)と縦帆(じゅうはん)があり、横帆は文字通り横に長い四角形の帆です。縦帆は、船の中心線に沿って縦に張られる三角形の帆のことです。
横帆の特徴は、追い風には有利で向かい風には扱いにくいことです。大型帆船は、風の向きが安定している遠洋を航行するので、その多くは横帆を主帆として装備します。
一方縦帆は、帆の向きを変えることで向かい風に対して風上に登れます。狭い海路や近海で使う小型の帆船にはこの縦帆を用いられます。
4番目の写真はAmi号の8枚の帆の位置と名前です。8枚の帆にはそれぞれ名前がついています。船長の号令に従ってそれぞれの帆を上げ下ろしするためです。乗組員は船長の号令に従って一糸乱れずに一斉に数多くの帆を操作するのです。
Ami号は「スクーナー」で、すべての帆が縦帆の帆船です。
なお広く趣味に使われているクルーザーヨットは「スクーナー」の一種です。
最後に私が持っていたヨットのキャビンを示します。
5番目の写真は私のヨットのキャビンです。キャビンの中に寝泊まり出来るように炊事コーナーがついています。電動水洗トイレもあり寝室もあります。このようなヨットに家内と何度も泊まったのです。楽しかった思い出です。

今日はお正月なので皆様が爽快な気分になりますように風の力だけで大海原を駆ける帆船の写真をお送りしました。そして西洋の帆船の構造を簡単に説明しました。ご気分が明るくなりましたら嬉しいです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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