後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

世界の飢餓人口の増加続く現状とSDGsの役割

2019年09月16日 | 日記
SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)という国連の大きな事業です。
共産主義革命は武力を使って共産党政権を作り資本家に搾取されている人々を解放しようとしました。しかしそれは無残な失敗に終わりました。
しかしSDGsは個人や株式会社の活動によって世界から貧困や飢餓を無くそうという新しい思想にもとずいた国連の事業です。それは人類の新しい文化です。

今日はこのSDGsによって世界の飢餓問題が解決出来るのか考えてみたいと思います。
2018年版「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書によると世界の飢餓人口の増加は続いており、2017年には8億2100万人が飢餓に苦しんでいます。
世界の人口の9人に1人が飢えているのです。そして「飢え」が原因となって死んでいく人は毎年2000万人という報告もあります。
過去3年の間、飢餓は増加を続け、10年前の状況に逆戻りしました。 この後退は、2030年までに飢餓をゼロにするというSDGsの達成が失敗する可能性を示しています。
南米およびアフリカのほとんどの地域で状況が悪化している一方、アジアで特徴的であった栄養不良の改善傾向さえも、著しく減速しています。
本国連年次報告書は、降雨パターンや作物生育期に影響を及ぼす気候変動性や、干ばつや洪水等の極端な気象現象が、紛争や景気後退とともに飢餓増加の主要因の一つとなっていると指摘しています。
飢餓をなくし、食料安全保障を確保し、栄養改善を実現しますというSDGsも目的は失敗する危機に瀕しているのです。
この現状に果敢に立ち向かっている日本人も多数いるようです。
以下に一人の例をご紹介します。
それはNPO法人ハンガー・フリー・ワールドの理事で事務局長の渡邉 清孝さんです。
(https://sdgs.tv/tg_mov/goal2 )
NPO法人ハンガー・フリー・ワールドは、SDGs目標2の「飢餓撲滅」に向けて、途上国の人たちが自力で食料を確保できるよう農業技術指導や栄養改善などを通じて支援している団体です。
すべての人はいつでもどこでも十分な量、かつ安全で栄養のある食料を得られる権利(食料への権利)を持っています。しかし世界では約8億人が飢餓状態にあるのが現状です。その一方で、先進国ではサハラ砂漠以南の地域の年間農業生産量に匹敵する食品が捨てられているといういびつな現実があります。
SDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)の期間で、世界の飢餓人口はほぼ半減しました。SDGsで2030年に飢餓をゼロにするためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。
この渡邉 清孝さんが事務局長をしているNPOは30年以上にわたって飢餓撲滅の現場で活動してきました。
渡邉 清孝 氏さんは1967年宮城県生まれです。東北学院大学卒業後、会社員を経て1993年NPO法人ハンガー・フリー・ワールドに入りました。ファンドレイザー職を経て2003年から理事、事務局長になりました。企業とNGOの連携推進や他のNGOと関連の組織作りに努力しています。

もう一つの例は民間会社のSDGsの取り組みです。
味の素会社の例です。(https://www.ajinomoto.com/jp/activity/csr/pdf/2018/SDB2018_all.pdf )
この会社は以下の問題の解決に努力します。
1、栄養情報不足による栄養バランスの崩れがもたらす「不足栄養・過剰栄養」
2、都市への一極集中や急速に進む高齢化などライフスタイルの変化による多忙化、孤食化がもたらす「こ ころの健康問題」
3、「食資源の枯渇とフードロス」の食資源課題
4、製品ライフサイクル全体での地球との共生(カーボンニュートラル、フードロスの半減、持続可能な調達、 持続的な水資源保全、廃棄物のゼロエミッションの実現)

このように従来の利潤追求だけの活動にいろいろなSDGsの運動を組み込んでいるのです。

今日はSDGsによって世界の飢餓問題が解決出来るのか考えてみました。結論は時期尚早なので書けません。

今日の挿し絵代わりの写真はモロッコ、北アフリカ の農村風景です。
写真の出典は、
https://jp.123rf.com/photo_29715180_風景緑のフィールドの灌漑農業砂漠峡デュ-dades-boumalne-デード、モロッコ、アフリカ、北アフリカ.html です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)








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