ワイヤレスイヤーモニターデビュー! | とれすけのブログ

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今年も押し詰まってきました。
ということで、今年最後の投稿になると思います。
さて、フットノートスイッチも完成し、デジタルタンバリンのスレッショルド調整も終わって、初のスタジオ練習が終わりました。

ですが、いくつか課題も出てきました。
第1は荷物の軽量化です。
PCなども加わったせいもあるのですが、体積的にも増えているので特にエフェクターボード自体も軽量化が必要です。
次にセッティング時間の短縮。
特にMainStage周りは電源、MIDI、オーディオ信号と現場でのケーブル接続が多く、また分かりにくいので、かなりの時間がかかってしまいました。
対策としては、まず結線を減らすためにデジタルタンバリンは電源アダプターをやめて電池化します。次に、結線を分かりやすくするためにケーブル、端子それぞれにラベルを貼ることで、時間短縮とミス防止を図ります。
そして、もう一つ、あらかじめつないでおけるものはつないだまま持って行くことで、これは運搬にキャリーバッグを使用することで可能になると思います。

第2に、今回は音源も多く、自分の音がモニターしづらいので、ついつい自分の音量を上げすぎてしまったりすることが問題として上がってきました。
今まであまり気にかけていなかった問題ですが、最近イヤーモニターというのが出てきているので、そういうものが利用できないか探ってみました。
専用の機材はもちろん市販されていて、単独用からグループ用まで、選択肢は多くないですが、確かに製品はあります。
ただ、お値段もそこそこで、安いものでも2〜3万円はします。
まだまだ他にもお金はかかりそうなので、ここは節約したいところです。
そんな中で出会ったのがこのサイト

自分の音をモニターするなら、例えばBlueToothのイヤホンなんかでもできそうな気がしますが、使っている人はわかると思いますが、レイテンシがどうしても発生してしまいます。
音楽を聴くだけならいいのですが、ギターなどの楽器を使う場合、このレイテンシはかなり致命的で、モニタの役を果たせないことはすぐにわかると思います。
近年、ギターではワイヤレスシステムが一般化してきました。
性能を問わなければ、安いもので5〜6千円で買えるものもあります。
実は私も、この安いワイヤレスシステムを購入していて、使おうかどうしようか迷っていたのですが、使用するバッファーと相性が悪く、発振したようなノイズが載ってしまうので、使用は諦めていた経緯があります。
で、このワイヤレスシステムはギター用に作られている訳で、レイテンシもさほどひどくなく、十分使えるレベルのものでしたので、これをモニターシステムに使用するのは、悪くないアイデアです。

ただ、そのままイヤホンにつないでも音量は小さくしか出ませんから、アンプをかましてやる必要があります。
これも、以前から使っているこの121円の格安アンプを使用すれば、十分小型のシステムが組めるなと思い描いたのでした。
電源は、アンプは5VなのでUSBのモバイルバッテリーが最適かと思い、早速組んでみました。



結果は良好で、ちゃんとモニターの機能は果たせますし、ベルトポーチなどに入れれば、そうかさばることもなさそうです。
ただ、いくつか課題もあり、まずワイヤレスシステムの電池があまり保たないこと、送信側の方はエフェクターボードの最終出力になるRV-500から出す予定なのですが、アンプを通らない分、音が生すぎてちょっと不自然に聞こえるという点、改善が必要と判断しました。

そこでまず、ワイヤレスシステムの電源を単四乾電池3本のところを改造してモバイルバッテリで使えるようにしようと思ったのですが、どうもうまくいかず、こちらは今のところ断念。二つ目の、不自然さの解消には、使わずに余っていたミニタイプのリバーブペダルをトランスミッターの前に入れてみました。
これで、かなり不自然さは解消できたと思います。

アンプの性能やイヤホン出力での整合性などの問題もあって、出音は若干歪みっぽくなったりしますが、スタジオやライブ時のモニターという用途を考えれば許容できる範囲かと思います。何より、聞こえない音がなくなるのが最大のメリットで、おそらく一回使い出したら、もうやめられないような気がしています。

私の場合は、たまたま必要な機材が余っていたりしたので、最小限度の出費で作ることができました。
ちなみに、モニターに使うイヤホンも接触不良で使わなくなっていたものを再利用したものです。

スペース的な問題もあって、モバイルバッテリーは小型のものを新規に購入したりで、1,000円ほどは費用はかかっていますが、アイデア次第で必要な機材が低コストで整うという点では、大きな達成感があります。

スタジオ練習でも、ライブでもイヤーモニターがあった方がバランス取りやすいと思います。ジャンルにもよりますが、確実にこれからの必須機材になっていくと思います。
お金のある方は製品を購入していただけばいいと思います。

今年は色々作りましたね。
ライブが決まったのが5月頃で、まずキモになる新しいスイッチャーを企画、制作しました。
次は、アレンジの都合で、デジタルタンバリンとフットノートスイッチ。それに付随するRolandのキーボード PC-300の改造。これはちょっと苦労しました。
あと、ボードに組むにあたってのノイズ対策。その為にバッテリーBOXを作りました。ただ、これはまだまだ改善の必要があります。
そして今回のイヤーモニター。
他にもスタジオ練習やライブを支援するためのプレゼンソフトKeynoteを使ったツールの作成などにもチャレンジしてみました。これはうまく作ると便利なものができそうです。


今現在は、電子モノではないですが、PC台が課題になっています。
今後もステージング周りでいくつか考えているものがあります。
いいライブにするために、これからも試行錯誤していきたいと思います。