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宝塚星組「眩耀の谷/Ray」東京千秋楽LIVE配信 [観劇感想(宝塚)]

宝塚星組「眩耀の谷/Ray」東京千秋楽LIVE配信
2020年9月20日(日)15時30分 東京千秋楽 LIVE配信

すっかりLIVE配信がお手軽なのに味を占め、星組千秋楽も見ました。
特にご贔屓やら気になる人がいないので、スタッフが撮影するカメラ視線でも満足。ちゃんと群舞で全景を映してくれたり、私が見たいところも見せてくれました。
星組はもう一度2階から見たかったのよ!と2月に思ったことを思い出しました。

礼さん率いる群舞がエネルギッシュで見事。それだけ踊った後に、間髪入れずにすごい声量の美声で歌いだすから、驚く。すごいよ礼さん。群舞も素敵だけど、舞空さんのダンスには目が釘付け。ダンスがすごくて、トップが歌えてって、ショーがすっごく楽しめました!
お芝居の方は、配信で冷静に見ていると・・突っ込みどころが多くて参りましたけど(笑)後半のショーですべて忘れてすっかり満足しました。
華形さんの卒業も見送ることができて、締めて4時間、楽しゅうございました。

202009星げんようLVE.jpg

幻想歌舞録
『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
作・演出・振付/謝 珠栄

半年以上前に大劇場で見て書いているので、思い出しつつ簡単に書いておこうと思います。
私の記憶の中に残っていたのは「途中で王様と将軍様が消えた」ということと、「主人公が戦わずに逃げるという斬新なラスト」くらい。
今日見ていて、この悲劇の元凶は、礼真(礼真琴)の正義感からの行動ではないかと気づいた。彼がいろいろ動き出したから、玉突き式にいろいろと悲劇が発生し命を落としたり、民族移動して逃げなければならない羽目に陥ったような気がする。そしてそもそも彼が正義感を発揮する切っ掛けを作ったのは、謎の男・麻蘭王(瀬央ゆりあ)では?と。だって麻蘭が礼真を谷に案内しなければ、周王軍は谷を発見できなかった。つまり礼真は、尊敬する将軍様に怒られながらずっと野山を駆け回っているだけであり、文族の谷は平和だったではないだろうか(そうなると話は全く進まないが)。改めて考えて、麻蘭は何がしたかったんだ???と分からなくなった。ええ男やな~ってぼーっと見てたらいいのかもしれない。髭似合うし、歌もよくなってるし、いいですよね~瀬央さんは!

脚本への不満だけど。将軍(愛月)はそれなりに可愛がっていたらしい我が子をあっさり殺してしまうのは何度見てもびっくりする。その子は「周と文族をつなぐ子」と礼真が称えたのに。敵対する両者をつなぐ子(大事なテーマじゃないの?)をこんなにあっさり殺すなんてひどい脚本・・ここは将軍が我が子を殺せなくてこっそり逃がし、そこを礼真がなんとか介入して母・瞳花(舞空瞳)のもとに取り戻し、礼真が瞳花と再婚して育ててあげるのが筋では?と勝手に思いました。なんだか礼真が動いたせいで殺されてしまったみたいで、ちょっと後味悪いやん。将軍も、「義でも仁でもなく理だ」と言ってたのに!(大劇場ではわからなかったけど、配信で分かった)と思ってたけど、よく考えたら「理」ではなく「利」?商人でもないのい「利」はちょっと・・・。武人なら「理」にして王様倒して我が子守ろうよ、そして愛する瞳花を迎えに行こう(菅武主人公編ですな)

とストーリーへの疑問は置いといて。
礼真は純粋で熱くて可愛い。成長していく様子も(やや迷惑行為もあるけど)大変分かりやすい。瞳花はとても5歳の子の母には見えないし、過去の傷もわかりにくいけど、その分清らかで可愛い。文族の王族末裔っぽい巫女だというのはわかる。王様(華形ひかる)と将軍、巫女様(音波みのり)は出番が少なくて残念。あんなに訳アリ気に出てきたのに尻すぼみだあ。どちらもお芝居上手くてよかったのに残念。王宮の巫女の正体と文族との関係も謎のままだし、王宮チームの出番は変わってなかった(当然かもしれないけど)。文族にも村の文族、谷の文族、宮廷の文族?といろいろあるんだなあ~ってことか。もっと謎を解き明かしてほしかったです。

今回、大きな画面で一番印象に残ったのが、文族のリーダー・タカモクのひろ香祐さん。かっこい、素敵やん!なんて頼りになるリーダー。彼がいたら大丈夫なのでは?と思うほど頼りがいあるし、みんなをまとめてる。カイラの綺城ひか理さんは声がいいね。お化粧がちょっと濃くなった?綺麗。彼と一緒に行動している弓の人がクリチェ天華えまさんだと知った。大人っぽいので気が付かなかった(ごめん)

周の王さまの華形さんは今回で最後。歌は最後までなんでしたが、お芝居は上手かった。今回の王様もとてもいい味出しているのに、途中でフェイドアウトされてしまうのが本当に残念。絶対に菅武将軍と確執があるはず(礼真のことまでは知らなそうだけど)。あの巫女様も曲者だし、宮廷編も見てみたかった。もちろん将軍と瞳花の過去編もだ。

冷静にPCを見ていると脚本の粗が気になって仕方なかったけど、でも時折挟まれる素晴らしく美しい群舞に見惚れていると、どうでもよくなってしまう。さすが!これからが楽しみな星組です。


そいえば、途中でPCが真っ暗になってしまい、回線が切れたか?と焦りました。PCをいろいろ触っているうちに客席が映り中断。私の所為じゃなかったのね・・と安心して場内アナウンスを聞いていた。千秋楽なのにね・・・大昔、月「チェーザレ・ボルジア」の大劇場千秋楽で機器故障で中断したのを思い出した。雪ショーの「ロイヤルストレートフラッシュ」でも一度遭遇した。大体15くらい待つと再開する。今回は、礼真たちの群舞から再開してくれて、あのかっこいい群舞を2回見れて思わぬ嬉しさ。気分よく勢いよく「行くぞー!!!」っていう礼真の声がかっこよかったです!


Show Stars
『Ray -星の光線-』
作・演出/中村 一徳

新しいトップコンビのスタート、新生星組という感じがしました!勢いがあってかっこいい。ダンスがすごく多いような気がする。中村B先生だし、群舞の鬼だよね~でも好き。あんなに踊り倒して、その直後から何事もなかったかのように美声で歌いだす礼さんに、ただただ感動。実はメモも取ってなかったのであまり覚えてない。ごめんなさい。ラインダンスとかすこーし人数が少なく感じたけど、その他はそれほど少ないと思わなかった。動きが激しいからかな(笑)

PCの前にメモ用ノートがあって仕事のメモとか書いているのだが、ここ数ページ「のーぞーみ」とか「愛は勝つ」という単語が並んでいる(バブル編メモしてた)。星組については芝居のこと「まらんの目的?」とかしか書いてない。ショーはぼーっと見ていたようだ。中村B先生の作品は、大勢が出てきて激しく動くので、私の動体視力ではついていけなかったようだ。すごいダンスシーンの連続で見惚れてしまった。舞空さんのダンスの見事なこと。そして直後に美声で歌う礼真琴さんに感動しながらくぎ付けだったみたい。
お芝居よりショーのほうが好きだ。なのに書けない。配信だったのに・・・。次は「ロミオとジュリエット」ですね、超楽しみです。

<華形ひかるさん退団>
花形さんからのメッセージの紹介を美しき組長が紹介。華形さんは花組でずっと見てきましたが、最近は星組生のように星組に出演が多かったですね。第二の故郷とのコメントだけど、まさに。ご本人は『銀ちゃんの恋』のヤスを印象に残る役に挙げてらっしゃいましたね。私は『銀二貫』の寒天屋の旦さんがとても印象に残ってる。これからも専科でお芝居を締めてほしかった。もう素敵なオジサマの華形さんを見れないのはとても残念だ。
お花渡しは、専科から悠真倫さん、同期は雪組組長び奏乃はるとさん。うわ~お二人とも黒のスーツでかっこいい!奏乃さんってお芝居の時はいつも割とふくよかに見える(というかそういうオジサマ役が多い)から、私服になるとその細さに驚く。ほっそーと思いました。
綺麗な白いオーソドックスな素敵なブーケで、華形さんにお似合い。

最後のご挨拶のカーテンコールで、礼真さんの綺麗な涙。東京線柳楽まで来れて本当に良かったね~って思いました。次回は全員で迫力のダンスと歌を楽しみにしてます!


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