浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

川越奏和奏友会吹奏楽団 第14回ファミリーコンサート

2019-12-16 05:36:05 | 吹奏楽

2019年12月15日、日曜日。

久しぶりにウェスタ川越に伺わせて頂きました。

川越奏和奏友会吹奏楽団のファミリーコンサートのためです。私事ですが、ファミリーコンサートを拝見するのは初めて。定期演奏会には、川越市市民会館時代から何度も通ったのですが、ファミリーコンサートには、日程が合わず、どうしても行けなかった…。

ウェスタ川越という素晴らしいホールでどんなパフォーマンスを見せて頂けるのか非常に楽しみです。

 

いつもは、自宅の最寄り駅である武蔵浦和から埼京線を使い大宮経由乗り換えなしで川越駅まで行っているのですが今回は、気分を変えて武蔵野線の北朝霞で乗り換え、隣接している東武東上線で朝霞台より川越という方法で向かいました(時間的には、ほとんど変わらず料金もICカード(Suica)で1円しか変わりません…)。

 

指揮は、音楽監督・常任指揮者の佐藤正人先生。

武蔵野音楽大学卒業後、川越市立野田中学校吹奏楽部を全国大会常連の強豪校に育て上げられた手腕は、敬服に値しますね。その後も川越奏和はもちろん、出身地の秋田吹奏楽団や立正大学を率いてコンクールで結果を出しています。すごい方です…。

司会は、川越出身で奏和に在籍したこともあるという水野潤子さん。

そして、福井県を中心にナレーター、MC、歌手として活躍されている岡田健志さんがゲストとして招かれました。ちなみに川越奏和とは、初共演とのこと。

 

開演前には、ロビーコンサートが行われていますね。まもなく、始まりそうです…。

 

《川越奏和奏友会吹奏楽団 佐藤正人60th記念演奏会第一弾/第67回全日本吹奏楽コンクール金賞受賞記念 第14回ファミリーコンサート》

(演奏)川越奏和奏友会吹奏楽団

(指揮)佐藤 正人

 

【1st Stage】

1.ラプソディ・イン・“G”(G.ガーシュウィン 作曲/三浦 秀秋 編曲)

2.ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~(福島 弘和 作曲)

  ナレーション 岡田 健志

3.吹奏楽のためのプレリュード ~「時計台の鐘」の旋律による(鈴木 英史)

 

まず、最初は、ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」ピアノ協奏曲である「へ調の協奏曲」を題材にした『ラプソディ・イン・“G”』。本来は、もっと小編成の楽曲であったようですが、今回のために大編成に編曲されました。ガーシュウィンらしいジャズとクラシック音楽の融合を見事に表現した演奏でした!

 

次は、吹奏楽の名曲『ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~』。

前述の岡田健志さんがナレーションをつけての演奏です。“ラッキードラゴン”はコンクールや演奏会など様々な機会に頻繁に演奏される曲であります。私も色々な場面でこの曲を聴かせて頂きました。今回の川越奏和の演奏は、岡田さんのナレーションと相まってとても“劇的”なものになりました。核実験の恐ろしさを知らしめる「第五福竜丸事件」を題材に描いたベン・シャーンの絵が目に浮かぶようでした…・

 

1部、最後の曲は、『吹奏楽のためのプレリュード ~「時計台の鐘」の旋律による』です。この曲は、札幌市の委嘱で2000年2月6日に催された「平成11年度札幌芸術劇場」の記念曲として、鈴木英史先生により作曲されました。札幌市民の愛唱歌「時計台の鐘」のメロディをもとに作られたようです。ゆったりとした曲調は、奏和の演奏によって格調高く観客の心に響きました…。ちなみに今年の5月26日に川口リリアで行われた“埼玉県中学校選抜吹奏楽団第8期生研修発表会”でこの曲が演奏されました。(この発表会は、ここ数年、アンサンブルリベルテの春から夏にかけての定期演奏会と同時に開催されます。)youtubeで演奏が残っているみたいなので興味のある方は、ご覧下さい。

吹奏楽のためのプレリュード 〜「時計台の鐘」の旋律による

作曲:鈴木 英史 指揮:飯田 光一郎(さいたま市立大宮南中学校 教諭) 演奏:埼玉県中学校選抜吹奏楽団 第8期生 2019年5月26日(日)...

YouTube

 

 

【2nd Stage】

1.ディープ・パープル・メドレー(佐橋 俊彦 編曲)

2.アラジン・メドレー(A.メンケン 作曲/高橋 宏樹 編曲)

3.ど演歌えきすぷれす(杉浦 邦弘 編曲)

4.TV Family7つのテレビテーマソング(高橋 宏樹 編曲)

      カリキュラマシーンのテーマ(宮川 泰 作曲/宮川 成治 編曲)

5.パプリカ(米津 玄師 作曲/波多野 直彦 編曲)

6.ボレロ(M.ラヴェル 作曲/岩井 直溥 編曲)

 

さあ、2部が始まりました!

まずは、イギリスの伝説的ハードロックバンド「ディープパープル」のメドレーです。私にとって得意な分野ではありませんが、奏和の皆さんのテクニックに酔いしれるステージでした。

 

2曲目は、ディズニー映画の「アラジン」から。「フレンドライクミー」「ホールニューワールド」「アリ王子のお通り」のメドレーです。映画の登場人物に扮した団員の方も出て来られ、盛り上がりました。また、ナレーションをされた岡田健志さんと司会の水野潤子さんが「ホールニューワールド」をデュエットしていたのが良かった。

 

3曲目は、演歌、懐メロのメドレー。“黒子”によって紹介されていた曲は以下のとおり。「兄弟仁義」「涙の連絡船」「天城越え」「与作」「青い山脈」「青い山脈」「旅の夜風」「リンゴの唄」「あの娘たずねて」「函館の女」「いつでも夢を」「津軽海峡冬景色」「氷雨」「雪の降る町を」「霧の摩周湖」etc.昔の思い出をかみしめた中高年の皆様も多かったのでは、ないでしょうか。それと、ソロパートの皆さん、お疲れさまでした。とても、良かったです!

 

盛りだくさんの曲の数々ですが、続けて“昭和”の匂いがする構成です。

細かい曲目の説明はなかったのですが、“7つのテレビテーマソング”とのことでしたので、自分なりに数えてみましたら、「JRA重賞ファンファーレ(関東)」「きょうの料理(NHK)」「ドラえもんのうた」「ヤン坊マー坊の唄」「“渡る世間は鬼ばかり”のテーマ」「笑点」「サザエさん」でしょうか?また、「カリキュラマシーン」とは、日本テレビで1974年から4年間放送された「セサミストリート」を目標としたギャグ満載の「教育番組」であったらしい。(恥ずかしながら、私は、この番組が放送された期間、この世に存在はしていましたが、記憶にございません。)しかし、テーマ音楽は現在でもなじみ深いと思います。何故なら、NHK「チコちゃんに叱られる!」のオープニングの音楽として使われているからです。ちなみに作曲は、「宇宙戦艦ヤマト」の音楽で有名な宮川泰氏です。それにしても、この曲も奏和の演出は、バッチリです。(表現が古いですが…)

 

そして、今年、ある意味、子供たちにイチバン、流行った曲ではないでしょうか?「パプリカ」。

演奏に先駆けて、この曲を踊れる子供たちを募るアナウンスが流れました…。会場が広いので、1階席のそれも前の方の子供たちに限られましたが、10名程、集まりました。演奏が始まって…、その健気に踊る姿が可愛いこと!これだけで初老のオヤジは心が洗われましたね!ただ、ひとこと。子供たちが踊った場所が問題。客席の最前列と舞台との間のスペースでした。客席によっては、愛らしい姿が見えない位置です。できれば、舞台上に上げて踊らせてあげたかった…。もちろん、舞台からの転落などの様々な“危険”を考慮してのことでしょうが…。また、子供たちに踊れる事を事前に告知すべきであったと思います。1700を超える座席数を持つ大きなホールです。突然言われても、移動に時間がかかる。事前に知らせていれば、子供も親も準備ができ、もっとファミリーで楽しめたはずです…。

 

トリの曲は、「ボレロ」です。それも岩井直溥先生の編曲版。この曲は、我が母校、駒澤大学の吹奏楽部(“我が母校”では、ありますが、私自身は吹奏楽部とは何の関係もありません)が1982年、5年連続“金賞”を記念した招待演奏で演奏したのが始めです。私も何回かこの曲を生で聴いたことがありますが、奏和の演奏は、ラテンのリズムにのって楽しい音楽の世界に導いてくれるものでした。センスの良さが光りました!

 

この後、佐藤正人先生の“還暦”を祝した“Happy Birthday”が流れ、客席の“熱”が最高潮に達したところで、アンコール曲の「テキーラ」でした…。

 

川越奏和って、私にとって「硬質」なイメージのあるバンドでした。しかし、今回のファミリーコンサートを聴いてその印象が覆された想いです…。

そして、ますます、川越奏和奏友会吹奏楽団が好きになった“浦和のオヤジ”でした!



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