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☆ 新元号 ☆

2019年04月01日 | 日本の歴史

平成に代わる新しい元号は、奈良時代に完成した日本に現存する最古の歌集「万葉集」を典拠とした令和れいわ)に決まりました。

 

七世紀の「大化」から始まり248番目の元号にあたります。

墨書は 内閣府人事課の辞令専門職、茂住 修身(もずみ おさみ)氏が書かれたものです。《菅義偉(すがよしひで)官房長官》

「平成」の時は小渕 恵三官房長官が「平成」とテレビで発表されたのを見て知りましたが、今回のようにそれほど話題にならなかった気がします。                                  私が無関心であったからかもしれません。

新元号『令和』は登山をご趣味とする皇太子徳仁(なるひと)親王」さまが新天皇に即位する 5月1日に施行されます。

「令」の字が使われるのは初めてで、「和」は 20回目だそうです。

 

政府が 4月1日に開いた有識者 9人による「元号に関する懇談会」には 6つの原案が提示されたとのことです。

英弘(えいこう) 久化(きゅうか) 広至(こうし) 万和(ばんな) 万保(ばんぽう) 令和(れいわ)

上記 6案のうち三つの典拠は国書で「令和」の典拠であった万葉集のほか、日本書紀に基づいたとのことであります。                                                       残る 3案の典拠は中国の古典(漢籍)より考えられたようです。

 

典拠となった万葉集は 20巻からなり、約 350年間にわたって詠まれ約 4500首を集めています。                                                                                                                                                     額田王、柿本人麻呂、山上憶良ら代表的な歌人のほか、天皇から防人、無名の農民に至るまで幅広い歌人が含まれ、地方の歌も多くあります。

 

令和」の典拠 

出典                                                                 「万葉集」巻五、梅花の歌三十二首併せて序

 

引用文                                                             初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香

 

書き下し文                                      初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫らす

 

現代語訳(中西進著「万葉集」から)                                     時あたかも新春の好き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている。

 

歌人                                                     大伴 旅人(おおとものたびと)が太宰府長官時代に宴会を開いた時につくられた歌

 

新元号の決定に至るまで                                    「元号に関する懇談会」に出席の有識者 9人の先生方のお名前を公表することは決してございませんと政府は伝えましたが、新元号が発表された翌日(4月 2日)の新聞には写真と名前が掲載されていました。

                                                  また、政府は発表前に新元号が漏れないよう神経をとがらせ、会議室内の盗聴を防ぐため机の裏や植木の中まで確認し、有識者や閣僚らから携帯電話を預かることまでしたようです。

 

テレビ・新聞で何気なく見ていますが、沢山の有識者の先生方の意見があったり、いち早く新元号を知り発表しようとする人がいますので、決められた日に発表することは大変なのですね。

 

新天皇ご即位  

 宮殿のベランダより、一般参賀に集まった人たちに手を振る天皇、皇后両陛下 

 天皇が生前に交代したのは、実に 202年ぶりとなるとのことです。 

 

 

 

  


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