おはようございます。
自然食エカロンの淡島亜紀子です。
千葉県では今も大規模な停電が続いていて、
不自由な生活をされている方が多くいらっしゃるとのこと。
とても心配です。
一日も早く全面復旧となることをお祈りしています。
先日、自然食エカロンの通販サイトで、
無農薬の葡萄の販売がスタートしましたが、
状況が変わってしまったため、
昨日で締め切らせていただきました。
申し訳ありません。
今年の梅雨はずっと雨で日照不足、
その後の猛暑、そして最近の大雨と、
農家さんにとっては大変な夏となってしまいました。
葡萄農園プーの丘さんでは、
今の時期はシャインマスカットなど
人気のある大粒品種が出てくるはずでしたが、
今年は全滅に近い状態だそうです。
こんなにも天候に左右されたのは、初めてとのこと。
そのため、今週はピオーネが入荷になりますが、
もしかしたら、これで終わりとなってしまうかもしれません。
綺麗なシャインマスカットが見つかって、
糖度が上がっていれば、
来週も出していただけるそうですが、
今の段階では何とも言えない状況です。
今年のお天気は、ポテンシャルさんでも
かなりの大打撃だったそうです。
夏場の葉物野菜が激減しましたし、それ以外にも、
今年は数年ぶりにミニトマトを作ると聞いて、
とても楽しみにしていたのですが、
最高気温36度の日が続いたため、
種を蒔いたけど、ほとんど発芽しなかったそうです。
アクが全く無くて、生で食べても美味しい茄子も
アブラムシで全滅。
そしてつい最近、バジルも全滅してしまったとのこと。
気温が下がって23度くらいの日が続いていたのに、
急に31度まで上がったため、たった2時間晴れただけで、
バジルが黒くなって全滅してしまったそうです。
お昼前後の日差しが強い時間帯だったら、まだわかりますが、
15時~17時頃の日が落ち始めた時間帯に晴れただけで、
全滅してしまうとは!
以前の作り方では野菜が作れなくなってきているので、
毎年作り方を変えていっているそうです。
今年はバジルなどが想定外の状況になってしまったので、
今後の作り方を考えないといけないな~と
奥田社長が仰っていました。
農薬や化学肥料を一切使わずに、
野菜や果物を育てることのリスクの高さを
改めて感じた夏でした。
自然の前では人間は無力なんだな・・・と。
ポテンシャルさんのお話になりますが、飛騨高山は豪雪地帯で、
最低気温がマイナス15度になることもありますので、
冬はあまりお野菜が作れません。
真夏は種を蒔いてから約1か月で収穫出来ますが、
真冬は5~6か月もかかります。
4~5年くらい前までは、夏はたくさん収穫出来ていたのに、
ここ数年は自然災害が多くて、
夏場の収穫量がかなり落ちています。
東京で暮らしているとピンと来ないと思いますが、
ここ数年の畑の状況を見ていると、
これから先はどうなっていくのだろう・・・と心配になります。
以前と比べると、あまりにも自然災害が多すぎるのです。
また、自然災害で農作物や畑がダメになってしまった時、
リスクを背負うのは農家さんだけなのですよね。
消費者も一緒になって応援していける形が作れると
いいな~と、いつも考えています。
日本の農家さんの平均年齢は66歳。
これからの若者にも農業に興味を持って欲しいと思いますが、
生活がかかっているので、難しいのかもしれません。
日本で流通している野菜の中で、
有機野菜はたったの0.2%。
この数字は一向に増えません。
化学農薬、化学肥料を一切使わずに野菜を作ることは
本当にリスクが高いので、仕方がないことなのかもしれません。
有機野菜を食べたい人達で、
有機農家さんをサポートする。
そんな組織を作りたいです。
例えば、人手不足の農家さんのところへお手伝いに行ったり、
自然災害でお野菜が激減してしまった時は、
いつもより高い価格で買ったりとか、
農家さんだけがリスクを背負うのではなく、
みんなで一緒に背負うことが出来たら、
農家さんの負担も少しは軽くなるのでは・・・
なんてことを考えてしまいます。
ポテンシャルさんの畑の土は、
とてもやわらかくてフカフカですが、
大雪や集中豪雨などで、一度畑が壊れてしまうと、
土を元の状態に戻すのに5年もかかるそうです。
農薬や化学肥料に頼らずに、野菜を育てるには
土が命なのです。
農業体験に興味のあるお客様もいらっしゃるので、
今までに20人以上の方をポテンシャルさんへお連れしました。
中には、2回以上参加して下さった方もいらっしゃいます。
そういうサポートの形をもっともっと大きくして、
ポテンシャルさんだけでなく、他の農家さんへも
行って下さる方を増やしていけたらいいな~
なんてことを考えています。
農業体験にご興味のある方は、
ぜひ声をかけて下さいね。
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