プロフィール/作品履歴
水谷江里/Eri Mizutan
京都出身の映画監督。ポーランドを拠点に作品作りを始めて10年となる。
2009年、多摩美術大学、2019年ポーランド国立ウッチ映画大学監督科を卒業。
2009年、多摩美術大学、2019年ポーランド国立ウッチ映画大学監督科を卒業。
短編ドキュメンタリー『Their Voices』はヨーロッパ最大級のドキュメンタリー映画祭 DOK Leipzig でのノミネートを始め、 21st Mecal Pro Barcelona (スペイン)ではヨーロッパ最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞。また、BBC LongShots Film Festival では長編に混じりノミネート、現在世界配信中。
(下の画像を押していただくとBBCのページに飛びます)
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WORK
■■■Movie Direction■■■
『お願い、静かに』DCP 25min
ノミネート! LongShots - BBC Reel - BBC.com
最優秀賞受賞! 2018.10.05-07 montaż film festiwal!!
ポーランド、ウッチにて行われる編集者協会が主催する編集者のための映画祭に我が編集マン Sabina Filipowicz と Tammy Mehanniが『Their voices』でノミネートされました!
審査員特別賞受賞! 2018.08.5
ポーランド Film and Art Festival Two Riversidesにて審査員特別賞を受賞しました!
最優秀ヨーロッパ学生映画賞受賞! 2018.07.24
ポルトガルで行われたCurtas Vila do Conde International Film Festivalにて🎉最優秀ヨーロッパ学生映画賞受賞!
ノミネート! 2018.06.18~ ポーランドの新人監督の登竜門37. Koszaliński Festiwal Debiutów Filmowych MŁODZI I FILMの短編ドキュメンタリー部門にノミネートされました。
New 2018.05.09~ 『Proszę o ciszę/お願い、しずかに!/Their voices』がトルコ最大のドキュメンタリー映画祭TRT International Documentary Days 10th Editionにて招待上映されました。
- 2017 – Filmschoolfest Munich - ノミネート (ドイツ)
- 2018 - TRT Documentary Awards - PANORAMA (トルコ)
- 2018 - 37. Koszaliński Festiwal Debiutów Filmowych MŁODZI I FILM -ノミネート (ポーランド)
- 2018 - Transatlantyk Festival - ノミネート (ポーランド)
- 26th Curtas Vila do Conde - International Film Festival - Take One! European Schools 最優秀賞 (ポルトガル)
- Film and Art Festival TWO RIVERSIDES - 監督賞受賞 (ポーランド)
- 5th Montaż Film Festiwal 2018 最優秀賞(ポーランド)
- 2018 Seminci - ノミネート (スペイン)
- 2018 DOK Leipzig - PANORAMA - Panorama (ドイツ)
- 2018 Minsk international film festival “Listopad" - screening (ベラルーシ)
- 2018 Verzio FF 特別賞 - (ハンガリーy)
- 2019 21st Mecal Pro, Barcelona International Short and Animation Festival - 監督賞受賞 (スペイン)
- 2019 Bethlehem Student Film Festival -competition (Israel )
- · 2019 - 34th Valencia International Film Festival - Cinema Jove - ノミネート (スペイン)
『Ciemna Przestrzeń』DCP 25min
【予告編】暗い箱/ Ciemna przestrzeń / Dark space from Eri on Vimeo.
2017.11.25. 15:00~ ワルシャワで行われる日本イベントにて『dark space』が上映されました。
2015.5.17 “Weekend Japan”(ポーランド)
2016.7.23 festiwalu nowe horyzonty (ポーランド)
水谷が参加したWrocław - Od świtu do zmierzchuがプレミアム上映されます。
このプロジェクトは短編オムニバス形式のドキュメンタリーとなっており、私はクリスマスデコレーションとミサのパートの監督、ミルクバー(食堂)のパートのアシスタントとして参加いたしました
2016.4.16
"Łodzią po Wiśle 2016" にて監督の1人として参加した„JÓZEF POKUTNIK”が上映されます。
トークショーにも参加予定です。
2016.1 『最高権力者/Naczelny』BD 30min
工場に勤める若い労働者ヤンのもとにオーナーであるカロルが突然訪ねてくる。ヤンは若い妻アンナと共に彼をささやかにもてなす。初めは和気あいあいと語り合っていた3人だが、ヤンは少しずつ違和感を感じ始める。この会話はおかしな方向に進んでいる…そんな時、ヤンの弟マチェクの来訪により、カロルの来訪の目的が少しずつ明らかになってゆく。
2014.11 『盲目者たち/NIE WIDOMI』 BR 15min
2016. We Care Film Fest 選出作品(インド)
2015.6.27 にて上映 (ポーランド)
2015.6.2 にて上映(ポーランド)
2014.11.1 →
2014.11.23 招待作品上映
2013.6 『残るのは切望のみ/tylko zostanie pragnienie』 BR 15min
(ドキュメンタリー)
2015.12.17 (パキスタン)
2015.6.27 にて上映 (ポーランド)
2015.6.2 にて上映(ポーランド)
2015.4.21 Video Festival Imperia 国際ショートフィルム部門(イタリア)
2014. CPM filmfest アウト・オブ・コンペティション上映(ベラルーシ)
2014.12.25-27 ノミネート(パキスタン)
2014.12.15 ノミネート(イタリア)
2014.10.17 (ニューカレドニア)
2014.11.23 招待作品上映
2008.12 『田園(卒制バージョン)』 DV 90min
「ねえ、ママ。美しい言葉の名前を知ってる?」
1932年
少年は、母と共に父の祖国に降り立った。
やがて彼は、1人、くらい部屋で異国の詩を口ずさむ
母の名を忘れる。
80年後
とある作家が少年の物語を書き上げる。
物語は詩と混ざり合い、忘れられた過去を
浮び上がらせてゆく
2008.1 『そういう病気』16㎜ 50min
第31回ぴあフィルムフェスティバル<一次審査通過>
17ミリ上映会(アップリンクにて)
とある小さな島と本土を結ぶ
長い橋の料金所に勤務する男、村瀬透。
奇妙な住人と異様なコミュニケーション。
成功しないけん玉、増えゆく500円玉、変な色の魚。
それぞれの生活を照らす灯台の光…
2007.7 『暮れる風の憧憬』 16㎜ 5min
インターリンク学生映画祭 参加作品
幼い頃に別れた父
毎年届く、宛名すらない手紙
そして、彼女は予感する
2006.12 『季夏』 DV 50min
第29回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞受賞
第1回福生映画祭 招待作品
広島市映像文化ライブラリー・PFFアワード・セレクション 上映作品
雛がかえる。新しい命の誕生。
本来なら誰もが祝福すべき出来事のはずなのに、
小学校のクラスの中で、たった1人の少年だけが
それに納得できない。
少年はある日、廃屋の中で少女を発見する。
彼女の膨れたお腹。
おびえるように自分の母親の存在にすがろうとする彼女。
真夏の京都・舞鶴のむせかえるような暑さのなか、
人目を避けるようにひっそりと生活を送る
臨月を迎えた幼い娘とその母に遭遇した少年の物語。
2005.6 『まなざし』 16㎜ 1min
窓の外、
見つめる先、
それは女が秘める、確かな事
■■■Theater■■■
2014年6月よりFundacja Aiの支援により、日本語語学者への演劇指導をしております。
2014.6 『片思い~Niespełniona miłość~ 』アドバイザーとして参加
2015.6 『ロミオとジュリエット~stylizacja japonska~』
ワークショップ指導とともに、演出参加
■■■Photograph■■■
2005.6 『Green』(写真展示)
2007.9 『枯れた葉の波辺』(写真展示)
2009.9『クラスシック展』(グループ展/写真、絵画展示)
下北沢 Shimokita Art Space にて
■■■その他参加作品■■■
2006.1 『douny』 DV 5min
イメージフォーラム・ヤングパースペクティブ上映
2006.1 『ピエタ』 DV 5min
2007.1 『白岸』 DV 40min
2006.7 『メザメレバトマト』16㎜ 10min
キャラを設定する:主人公設定③【FACT / 事実】登場人物の性格や行動を裏付ける具体的なエピソード④
細かな生活を設定する
さて、兄弟設定を先にした理由はもちろんあります。
なぜなら、過去のエピソードに家族が関わらないことはほぼ無いからです。
(もちろん性格を決めるのに重要な役割を友人や教師が演ずることはしょっちゅうです)
キャラ②の性格を形成したエピソードを兄弟のエピソードやディテールを中心に考えていきましょう。
まず現在の生活のディテールを設定します。
1.キャラ②は家事ができるか?
2.サークルを掛け持ちしているのはなぜか?
まずは、1を考察していきます。
ここで、キャラ②の生活を想像します。
まずは家事について。大家族の末っ子として育ってきたキャラ②はおそらく、自分で料理する機会はほとんどなかったでしょう。自宅で農家ということは基は母や祖母が家におり普段は彼女らが食事の世話をしていたに違いありません。また、彼女らができない場合は代わって少し年の離れた次女が代わりをしたのではないかと推察できます。
上京しても母親がわりの次女と2人暮らしです。そうなると、自炊は怪しいです。また、サークルを複数掛け持ちしているということは、おそらく食事の誘いも多いでしょう。自炊するより、友人たちとの外食が多いかもしれません。そのため、おそらく料理はできないというより殆どしたことが無いと思われます。
次はその他の家事について。
大家族の特徴として、なんとなくそれぞれの役割というのがあります。
上の子は必然的に金銭管理や料理などの難しく責任のある役割を持ちます。
そのため、幼くても出来ることを大家族の末っ子は与えられます。それが、片付け。掃除や、洗濯物をたたむこと。おそらく、口すっぱく上の姉から言われて育っているので、ある程度はこなせることでしょう。ひょっとしたら、次女との暮らしの中で、料理は姉、皿洗いは弟、洗濯は姉、取り込みと畳むのは弟、といった風になってるかもしれません。
2.サークルを掛け持ちしているのはなぜか?
これは簡単に想像できるのではないでしょうか?
人と接することに物怖じしないキャラは、おそらく大学入学当初から多くの人とコミュニケーションをとっていたと想定できます。また、要求に素直に応じる性格です。そのため、誘われたり、頼まれたりすると断ることができず、入ってしまう。
また、年上の兄弟から道徳観等もしっかり植えつけられていると想像できるので、素直さも合わせて基本的には真面目な性格と想像されます。割とサークルの活動は真面目にこなしていると推測されます。ですので、その活動を通じ、さらに交友関係が広がり、多くの仲間が出来上がります。
さて、ここまで設定すると、さらに生活が見えてきます。
サークル活動と交友関係を維持するためにはお金がいります。
おそらく、家賃と生活費は仕送りで、その仕送りは親から姉へと渡され、姉からお小遣いの様に自由に使えるお金を貰っていると想像できます。しかし、経済力のある姉ですので、おそらく自宅にいる分の食費は姉持ちです。また、時々お小遣いなんかも自分のポケットマネーからくれたりするかもしれません。(これは年の離れた姉を持つ場合のあるあるだったりします)
もちろん、これだけでは頻繁は外食や遊びは維持できません。ですので、バイトが必要でしょう。しかし、フルタイムで入る様なことはなく、日常生活…ある程度の成績を保て、サークル活動に支障をきたさない程度の頻度になります。また、稼いだお金は交際費など全額自分の好きな様に使います。
ここまでくれば、なぜキャラ②の成績が中の上か説明がつくと思います。
さて、これは私がこれまでに自身の経験と分析により導き出した、キャラクターの設定になります。
皆さん、納得されるでしょうか?
さて、兄弟設定を先にした理由はもちろんあります。
なぜなら、過去のエピソードに家族が関わらないことはほぼ無いからです。
(もちろん性格を決めるのに重要な役割を友人や教師が演ずることはしょっちゅうです)
キャラ②の性格を形成したエピソードを兄弟のエピソードやディテールを中心に考えていきましょう。
まず現在の生活のディテールを設定します。
1.キャラ②は家事ができるか?
2.サークルを掛け持ちしているのはなぜか?
まずは、1を考察していきます。
ここで、キャラ②の生活を想像します。
まずは家事について。大家族の末っ子として育ってきたキャラ②はおそらく、自分で料理する機会はほとんどなかったでしょう。自宅で農家ということは基は母や祖母が家におり普段は彼女らが食事の世話をしていたに違いありません。また、彼女らができない場合は代わって少し年の離れた次女が代わりをしたのではないかと推察できます。
上京しても母親がわりの次女と2人暮らしです。そうなると、自炊は怪しいです。また、サークルを複数掛け持ちしているということは、おそらく食事の誘いも多いでしょう。自炊するより、友人たちとの外食が多いかもしれません。そのため、おそらく料理はできないというより殆どしたことが無いと思われます。
次はその他の家事について。
大家族の特徴として、なんとなくそれぞれの役割というのがあります。
上の子は必然的に金銭管理や料理などの難しく責任のある役割を持ちます。
そのため、幼くても出来ることを大家族の末っ子は与えられます。それが、片付け。掃除や、洗濯物をたたむこと。おそらく、口すっぱく上の姉から言われて育っているので、ある程度はこなせることでしょう。ひょっとしたら、次女との暮らしの中で、料理は姉、皿洗いは弟、洗濯は姉、取り込みと畳むのは弟、といった風になってるかもしれません。
2.サークルを掛け持ちしているのはなぜか?
これは簡単に想像できるのではないでしょうか?
人と接することに物怖じしないキャラは、おそらく大学入学当初から多くの人とコミュニケーションをとっていたと想定できます。また、要求に素直に応じる性格です。そのため、誘われたり、頼まれたりすると断ることができず、入ってしまう。
また、年上の兄弟から道徳観等もしっかり植えつけられていると想像できるので、素直さも合わせて基本的には真面目な性格と想像されます。割とサークルの活動は真面目にこなしていると推測されます。ですので、その活動を通じ、さらに交友関係が広がり、多くの仲間が出来上がります。
さて、ここまで設定すると、さらに生活が見えてきます。
サークル活動と交友関係を維持するためにはお金がいります。
おそらく、家賃と生活費は仕送りで、その仕送りは親から姉へと渡され、姉からお小遣いの様に自由に使えるお金を貰っていると想像できます。しかし、経済力のある姉ですので、おそらく自宅にいる分の食費は姉持ちです。また、時々お小遣いなんかも自分のポケットマネーからくれたりするかもしれません。(これは年の離れた姉を持つ場合のあるあるだったりします)
もちろん、これだけでは頻繁は外食や遊びは維持できません。ですので、バイトが必要でしょう。しかし、フルタイムで入る様なことはなく、日常生活…ある程度の成績を保て、サークル活動に支障をきたさない程度の頻度になります。また、稼いだお金は交際費など全額自分の好きな様に使います。
ここまでくれば、なぜキャラ②の成績が中の上か説明がつくと思います。
さて、これは私がこれまでに自身の経験と分析により導き出した、キャラクターの設定になります。
皆さん、納得されるでしょうか?
キャラを設定する:主人公設定③【FACT / 事実】登場人物の性格や行動を裏付ける具体的なエピソード③
実践❷
さて、皆さん、兄弟診断を参考に実際に設定してみましたか?
ここからは私自身が設定してみた兄弟構成を元に解説していきたいと思います。
あくまで一例ですので悪しからず。 自身の設定したものとどう違うのか比べながらご覧ください。
長男:13歳年上
長女:12歳年上
次女:8歳年上
三女:4歳年上
四女:2歳年上
キャラ②:次男:20歳
私の場合、このように設定しました。
ポイントは末っ子次男であることです。また、異性の兄弟の方が多いということです。
まずはこの兄弟構成と既にある【fact/真実】でこの兄弟の関係性について想像してみてください。
各兄弟がキャラ②にとってどのような役割を持っているか。
また、それはなぜか?
兄弟性格診断を参考に具体的に想像して見てください。
想像できましたか?
きちんと想像してくださいよ??
いいですか????
それでは、年齢差と男女比から一般的に想像できる予想を書いていきます。
さて、実際に観客が上の年齢設定でここまで想像してくれたら万々歳です。
この想像には根拠があります。
キャラ②の性格は→甘えたで、自立とは無縁、明るい性格の反面、優柔不断な性格です。
女兄弟は姉、妹関係なく、異性の兄弟に対して世話を焼く傾向がります。
特に姉の場合は母親のように振舞うことが多いです。
この年齢設定の場合、様々な年齢設定の姉がいることになります。
それぞれが、それそれの視点で弟の世話を焼きます。女の子はオマセが多く、小さい頃から母親の真似をしたがります。そのため、年の近い異性の兄弟は争うことがあっても、母親のように弟を諭し、その反面積極的に世話を焼きます。
そうすると、弟は自分で考えるよりも先に姉たちが準備したものを受け入れてこなしていくようになります。自分で決断をすることが少ないため、優柔不断な反面、突きつけられたら素直に受け入れる…という、性質が出来上がります。
同性兄弟の方を多くしなかった理由としては、同性兄弟間には競争意識が芽生えることに関係します。
特に、年が近い場合は顕著で、常にお菓子やテレビのチャンネル権の争いなどに晒される環境になります。また良くも悪くも身近にお手本があるため、要領よく物事をこなし、相手より優位に立とうとする傾向が出てきます。そのため、自我の主張が顕著になります。そうなるとキャラ②の性格:優柔不断とは少し遠くなります。
そして、最も特徴的なのは年の離れた長男を置いたことです。残念ながら、女兄弟だけの末っ子となると長男という重圧がかかってきます。特に6人兄弟で末っ子となった場合、ようやく出来た長男としての期待が過剰にかかることになります。この期待には責任感や、義務感が付加されます。そのため、ただ気楽で甘えただけの末っ子とは少し異なってきます。
キャラ②の性格で忘れてはいけないのは明るい性格です。もちろん、末っ子長男で明るい人はたくさんいますが、ここでは重圧や責任感とは無縁な生活による、物怖じの無さを表しています。
また、女兄弟だけじゃなく、年の離れた同性の兄弟を置くことで、キャラ②にとって年の近い兄弟と比べられることによる劣等感とは無縁で、気軽にお手本や目標の相手とすることができます。そのため、末っ子にありがちな我儘な性格を緩和することができます。
また、年上異性兄弟の多い場合は異性とのコミュニケーションを怖がりません。そのぶん交友関係は広くなります。
これらの要素はあくまで統計学で、それに導かれる一般論です。
しかし、ということは、多くの人が共通して納得できる要素が入っているということです。
「ああ、あの人、長男っぽい」
「やっぱり、末っ子か〜」
など、知人について思ったことがあると思います。それは逆に兄弟構成からもキャラの性格を予想できるいい情報となるのです。
さて、皆さん、兄弟診断を参考に実際に設定してみましたか?
ここからは私自身が設定してみた兄弟構成を元に解説していきたいと思います。
あくまで一例ですので悪しからず。 自身の設定したものとどう違うのか比べながらご覧ください。
長男:13歳年上
長女:12歳年上
次女:8歳年上
三女:4歳年上
四女:2歳年上
キャラ②:次男:20歳
私の場合、このように設定しました。
ポイントは末っ子次男であることです。また、異性の兄弟の方が多いということです。
まずはこの兄弟構成と既にある【fact/真実】でこの兄弟の関係性について想像してみてください。
各兄弟がキャラ②にとってどのような役割を持っているか。
また、それはなぜか?
兄弟性格診断を参考に具体的に想像して見てください。
想像できましたか?
きちんと想像してくださいよ??
いいですか????
それでは、年齢差と男女比から一般的に想像できる予想を書いていきます。
長男、長女は30を超えてるため既婚かもしれません。
この2人はキャラ②が物心ついた頃には進学や就職のため実家を出てたかもしれません。
すると会うのは年に数回だった可能性があります。
おそらく、帰るたびに年が離れているため、甘やかしてくれたことでしょう。
小さい頃はキャラ②にとって2人は兄弟という意識より、優しい親戚のお兄さん、お姉さんという感覚だったかもしれません。
次女とも年が離れていますが、共同生活をした記憶があるでしょう。
母親代わりのように妹や弟の世話をしたのは彼女かもしれません。
喧嘩をした記憶よりも、怒られたり躾された感覚の方が強いかもしれません。
三女、四女とは比較的年齢が近いため、一緒に遊んだ記憶以外に喧嘩等の争いもしたでしょう。おそらく、純粋な兄弟的感覚を持っているのはこの2人とでしょう。
しかし、年の近い男兄弟との関係性とは違いライバル的な争いよりも、成長の早い女の子相手ですから、結果的に言い負かされている可能性の方が高いです。
なので2人には頭が上がらないかもしれません。また、女兄弟の性質上、基本的には世話焼きで、結果的には様々な世話をされていたかもしれません。
さて、実際に観客が上の年齢設定でここまで想像してくれたら万々歳です。
この想像には根拠があります。
キャラ②の性格は→甘えたで、自立とは無縁、明るい性格の反面、優柔不断な性格です。
女兄弟は姉、妹関係なく、異性の兄弟に対して世話を焼く傾向がります。
特に姉の場合は母親のように振舞うことが多いです。
この年齢設定の場合、様々な年齢設定の姉がいることになります。
それぞれが、それそれの視点で弟の世話を焼きます。女の子はオマセが多く、小さい頃から母親の真似をしたがります。そのため、年の近い異性の兄弟は争うことがあっても、母親のように弟を諭し、その反面積極的に世話を焼きます。
そうすると、弟は自分で考えるよりも先に姉たちが準備したものを受け入れてこなしていくようになります。自分で決断をすることが少ないため、優柔不断な反面、突きつけられたら素直に受け入れる…という、性質が出来上がります。
同性兄弟の方を多くしなかった理由としては、同性兄弟間には競争意識が芽生えることに関係します。
特に、年が近い場合は顕著で、常にお菓子やテレビのチャンネル権の争いなどに晒される環境になります。また良くも悪くも身近にお手本があるため、要領よく物事をこなし、相手より優位に立とうとする傾向が出てきます。そのため、自我の主張が顕著になります。そうなるとキャラ②の性格:優柔不断とは少し遠くなります。
そして、最も特徴的なのは年の離れた長男を置いたことです。残念ながら、女兄弟だけの末っ子となると長男という重圧がかかってきます。特に6人兄弟で末っ子となった場合、ようやく出来た長男としての期待が過剰にかかることになります。この期待には責任感や、義務感が付加されます。そのため、ただ気楽で甘えただけの末っ子とは少し異なってきます。
キャラ②の性格で忘れてはいけないのは明るい性格です。もちろん、末っ子長男で明るい人はたくさんいますが、ここでは重圧や責任感とは無縁な生活による、物怖じの無さを表しています。
また、女兄弟だけじゃなく、年の離れた同性の兄弟を置くことで、キャラ②にとって年の近い兄弟と比べられることによる劣等感とは無縁で、気軽にお手本や目標の相手とすることができます。そのため、末っ子にありがちな我儘な性格を緩和することができます。
また、年上異性兄弟の多い場合は異性とのコミュニケーションを怖がりません。そのぶん交友関係は広くなります。
これらの要素はあくまで統計学で、それに導かれる一般論です。
しかし、ということは、多くの人が共通して納得できる要素が入っているということです。
「ああ、あの人、長男っぽい」
「やっぱり、末っ子か〜」
など、知人について思ったことがあると思います。それは逆に兄弟構成からもキャラの性格を予想できるいい情報となるのです。
キャラを設定する:主人公設定③【FACT / 事実】登場人物の性格や行動を裏付ける具体的なエピソード②
実践❶
さて、前回までの記事では具体的な【fact/真実】がどの様なものなのかを学びました。
それに加え、どうしてその性格に至ったかの具体的なエピソードまで設定しました。
ここでは、キャラ②を使って実践形式で具体的なエピソード設定をしてみましょう。
これらは統計学を元に構成されているので、大方の一般のイメージと重なることになります。
また、年齢の開き方も大きく関係します。同性の年の近い兄弟ではライバルのような感情を覚えたり、離れすぎると兄弟間の意識も希薄になりがちです。それらの要素を考慮しながら試しに兄弟設定を完成させてください。
まずは兄弟性格診断を知って、身近な人たちを例にとり、分析して見てください。
本当にその診断に当てはまるのか?
どのような部分が当てはまるのか?
当てはまる場合、それを表す具体的な癖やエピソードをあげて見ましょう。
もし、当てはまらない場合は、なぜ当てはまらないのか?
ひょっとしたら、その人物には典型的な兄弟性格診断に当てはまらない特殊な家庭環境やエピソードがあるのではないか?
それらを、まずじっくり知って、分析してみてください。
当たり前ですが、個人差があるので、一般的な家庭で過ごしても、典型的な兄弟診断のような結果がでるとは限りません。しかし、まずは"典型=基本"を知ることに専念してください。
典型とは以前にも言いましたが、皆が共有している貴重な情報です。
何が典型で、何が典型じゃないのかは作り手には大変重要なことです。
それを踏まえてキャラ②の兄弟設定も"典型=基本"を元に導き出して見てください。
さて、前回までの記事では具体的な【fact/真実】がどの様なものなのかを学びました。
それに加え、どうしてその性格に至ったかの具体的なエピソードまで設定しました。
ここでは、キャラ②を使って実践形式で具体的なエピソード設定をしてみましょう。
例2)キャラ② 20歳、男性、文系大学生、
成績は中の上。6人兄弟の末っ子、アウトドアサークルを初め企画立案系のサークルに所属。交友関係は大変広く、校外にも多数。両親は祖父母と共に千葉の房総半島で花農家を営んでいる。世田谷の2DKのマンションで8歳上の社会人である2番目の姉と同居中。
上にあげられた【fact/真実】を元に→甘えたで、自立とは無縁、明るい性格の反面、優柔不断な性格となった具体的なエピソードを考えていきます。
しかし、その前に押さえておきたいのは詳細な兄弟設定です。兄弟関係はキャラクターの性格を物語る重要な要素です。
それでは、キャラ②の性格を最も引き立たせることが出来る兄弟設定とはどのような構成になるのでしょうか?
ポイントとしては2つ。
❶男女比の設定
❷年齢の開き方
さて、どのように設定していけばいいのでしょうか?ここで参考になるのは兄弟性格診断です。
これらは統計学を元に構成されているので、大方の一般のイメージと重なることになります。
また、年齢の開き方も大きく関係します。同性の年の近い兄弟ではライバルのような感情を覚えたり、離れすぎると兄弟間の意識も希薄になりがちです。それらの要素を考慮しながら試しに兄弟設定を完成させてください。
まずは兄弟性格診断を知って、身近な人たちを例にとり、分析して見てください。
本当にその診断に当てはまるのか?
どのような部分が当てはまるのか?
当てはまる場合、それを表す具体的な癖やエピソードをあげて見ましょう。
もし、当てはまらない場合は、なぜ当てはまらないのか?
ひょっとしたら、その人物には典型的な兄弟性格診断に当てはまらない特殊な家庭環境やエピソードがあるのではないか?
それらを、まずじっくり知って、分析してみてください。
当たり前ですが、個人差があるので、一般的な家庭で過ごしても、典型的な兄弟診断のような結果がでるとは限りません。しかし、まずは"典型=基本"を知ることに専念してください。
典型とは以前にも言いましたが、皆が共有している貴重な情報です。
何が典型で、何が典型じゃないのかは作り手には大変重要なことです。
それを踏まえてキャラ②の兄弟設定も"典型=基本"を元に導き出して見てください。