Takeichiの笑顔日記

趣味の車や日々の出来事を…。
L/C95 or L/C150でHobby社のキャンピングトレーラーを牽いてます。

実証実験 STEP6

2020年05月21日 | トレーラー関連

 キャンピングトレーラを購入したWHITETOPオリジナルリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載後、色々と実証実験を行っています。今回は何の実験かと言うと…。

搭載後よりの悩みの解消です。

昼間でソーラーチャージが掛かる天気状況下でインバーター等での出力を行った際、GELバッテリーの時はある一定のタイミングよりバッテリーからの出力ナシでソーラーチャージのみで、使用可能であった事が出来なくなったこと。

キャンピングトレーラーHOBBYに搭載されたDometic社製スリムタワー(230V 190W)を昼間はバッテリー消費ナシで稼働させたい!

以前GELの時に実験で、100Vインバーター経由ですが可能でした。

これが…リン酸鉄リチウムイオンバッテリーになり実は出来なくなっている事を、以前のブログに記載していたと思います。

原因が何なのか??なぜ出来なくなったのか??

素人ながら色々原因と可能性を追求しました。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーはインバーター出力時に、電圧降下が少ない!

と言う事は…。

インバーターとバッテリー間の配線は太く電圧降下も少なく流れる。

ソーラーチャージコントローラとバッテリー間の配線は5.5Sqにて約4.8m配線されている。

そこで気付いた事…ソーラーチャージコントローラがバッテリーへ充電する際に電圧降下が発生していないのか??

ソーラーチャージコントローラの英文取扱説明書を取り出し翻訳アプリにて熟読したところ~どうやら16sq(6AWG)配線をすることを推奨している模様。

やはりココの電圧変化が重要なのか???

以前インピーダンスの関係でどうとか、ソーラーチャージコントローラー内にはコンバーターで電圧コントロールし逆流防止もしっかりされ~一般的充電器では出来ない充放電を可能としている…なんか難しい話を聞いたことがあります(;^_^A

 

ま…とりあえず~単純な計算にて調べてみました。

 

現状の配線長さより検討。

プラス側  約4.8m

マイナス側 約4.8m

よって 4.8m×2=9.6m…①

 

メーカー推奨サイズ

≪KIV16 (6AWG)≫

電線抵抗 1.49mΩ/m

①より1.49/1000×9.6m=0.014304

ここにチャージ電流値仮定10A・20A・30Aとします。

また実際のチャージ電圧を10A-13.5V・20A-14.0V・30A-14.6Vと仮定。…②

 

10A×0.014304=0.14304V  電圧降下率 1.1%

20A×0.014304=0.28608V  電圧降下率 2.0%

30A×0.014304=0.42912V  電圧降下率 2.9%

 

この降下状況をみて、電圧降下率3%以下を想定していると思います。

理想は充電電圧も電流と比例し降下するため、10A-1%降下・20A-2%降下・30A-3%降下で考えるとよいのかもしれません。

上記をメーカー仮定と勝手に推測。

 

現状配線より~計算

 

≪KIV5.5Sq(10AWG)≫

電線抵抗 3.27mΩ/m

①より 3.27/1000×9.6m=0.031392Ω

②仮定より

10A×0.031392=0.31392V  電圧降下率 2.3%

20A×0.031392=0.62784V  電圧降下率 4.5%

30A×0.031392=0.94176V  電圧降下率 6.5%

※すべてに於いて先程の数値より電圧降下が見られます。

 

そこで少し安価で手に入りやすい電線にて検討。

≪KIV8sq(8AWG)≫

電線抵抗 2.32mΩ/m

①より 2.32/1000×9.6m=0.022272Ω

②仮定より

10A×0.022272=0.22272V 電圧降下率 1.6%

20A×0.022272=0.44544V 電圧降下率 3.2%

30A×0.022272=0.66816V 電圧降下率 4.5%

※多少は電圧降下はありますが、先程よりやはり良い結果となりました。

 

ではもっと太線!!

≪KIV22sq(4AWG)≫

電線抵抗 0.844mΩ/m

①より 0.844/1000×9.6m=0.0081024

②仮定より

10A×0.0081024=0.081024V 電圧降下率 0.6%

20A×0.0081024=0.162048V 電圧降下率 1.2%

30A×0.0081024=0.243072V 電圧降下率 1.7%

※イイ感じの数値がでました!

 

しかし太い!!

ソーラーチャージコントローラの接続部をじっくり調査すると~あまり太いと接続が出来ない((+_+))

実測では約5㎜程度の配線が限界なことに気付き(;^_^A

ではと言う事で…実は今回採用した配線なのですが~

計算…。

N-SKILL 耐熱 OFC パワーケーブルシルバープラス

オーディオ電源用配線なので、配線が行いやすいと考えました。また素線が細いので電気を通しやすいので。

電線抵抗 1.376mΩ/m

①より 1.376/1000×9.6m=0.0132096

②仮定より

10A×0.0132096=0.132096V 電圧降下率 0.98%

20A×0.0132096=0.264192V 電圧降下率 1.9%

30A×0.0132096=0.396288V 電圧降下率 2.7%

※実際にはKIVの方が電線抵抗は低いのですが~

 オーディオ電源用配線は柔らかく配線が行いやすい。電圧降下もメーカー予想数値に近いので…。

 

ここまでの数値を基に色々な方へ相談を行いました。

しかし皆さんココの間の配線を太くすることに~

『???????』

の疑問でした(*_*;

実証実験を行いたい気持ちが…(#^.^#)

やってみないとわからない!!と思い~配線をポチッと購入!

早速届きました(⌒∇⌒)

配線の中が見たく~ムキムキしました!

ほほ~なんかテレビの同軸ケーブルの様な感じに見える(笑)

 

仕事の休みに早速配線!!

まずは~PVスイッチOFF

いつもの様に~クローゼット内より配線作業!

コントローラ側へ配線

圧着端子や半田つけも考えましたが~色々考えそのままで施工。

かなりギチギチですが~なんとか刺さりました。

クローゼット内は完了!

あとは~バッテリー側の配線

端子台へ接続完了!

やっぱり柔らかい配線は施工性は良いですね(⌒∇⌒)

 

さっそくPV側のスイッチON!!

 

通電状況をチェックし~早速実験へ!

外の天気は良い天気です。

インバータースイッチをON!

Dometic冷蔵庫(230V 190W)稼働テスト~開始!!

すると~すると~(⌒∇⌒)

な、、、なんと~(⌒∇⌒)

 

バッテリーからの出力が停止しています!

ソーラーチャージからのみでの、稼働に成功しました!!

更に~今まで見たことないチャージが…

30A超の発電です。この写真撮影前に35Aも目にしました!

約449Wで、今まで見たことがないチャージです。

充電状況もバッチリ!

そして~この状況も今まで見たことがありませんでした。

わかりますか?

ソーラーチャージコントローラーが満充電を判断し、充電を行っていないのです。

今までの配線が5.5Sqの時はこの様な状況はありませんでした。つまり電圧降下でチャージコントローラーが満充電を判断出来なかった。

そのことで、過充電気味となっていたと私は勝手に推測しています。

この配線を行い、この様な良い事は沢山ありましたが~

少々トラブルも…。

BMS搭載リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

12Vバンク!!

12Vバンクは難しい…(;^_^A

安全対策で過充電と過放電防止CUTでオンリースタイルのバッテリーセーバーを取付けています。

このセーバーは過充電対策で15.2±0.3Vでリレーにて電力CUTが入ります。

今までは電圧降下をしていた為、過充電など発生していませんでした。

しか~し!!

電圧がしっかり伝わり、電流もしっかりと伝わり…。

満充電付近でアブソーブ充電時にBMS制御を行う際に各セルが暴れ始め~数mV程度しか制御しないBMSでは…

ココの過電圧等を一瞬抑えることが出来ないタイミングが発生(>_<)

何度やってもバッテリーセーバーがCUT!

冷静になり検討し、チャージコントローラー設定をいじり続け~(^^)

色々な方からアドバイスを頂き、リーフバッテリーをサブバッテリーとして製造されている方からのアドバイスが良く~

安定する設定を見つけました。

現在はイイ感じで13.8Vのスタンバイ電圧を安定した状況で使用出来ています(⌒∇⌒)

新型コロナウィルスの影響でまだまだトレーラ牽いて出れる状況ではありませんが、お庭でキャンプでトレーラオフグリットを楽しんでいます。

今回の実証実験で少し、12Vリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの難しさやソーラーチャージコントローラーがどの様にコントロールしているのか、素人レベルより上になった気がしました(⌒∇⌒)


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