急逝したコーチに捧げるサヨナラヒットで、東京ガスが日本選手権出場を決める。
第45回社会人野球日本選手権の関東最終予選の代表決定戦が9月4日に埼玉県営大宮球場で行なわれ、第1試合では東京ガスがJR東日本を延長11回の末サヨナラ勝ちし、2大会ぶり10回目の日本選手権出場を決めた。
東京都代表同士による鍔迫り合いのような緊張感漂う一戦。JR東日本が6回に佐藤（立教大）の二塁打で先制すれば、東京ガスは8回に小野田（早稲田大）のレフト前タイムリーで同点に。延長に入り11回裏、東京ガスが一死満塁のチャンスを作ると、代打・建部（法政大）がプロ注目の好投手・太田（れいめい）から前進守備の内野を抜けるセンター前タイムリーを放ってサヨナラ。劇的な幕切れとなった。
建部は1塁を回ったところでうずくまり、立てなくなるほど号泣。1ヵ月前の8月4日に安達公則投手コーチが39歳で急逝し、東京ガスの選手たちは喪章とコーチの背番号“42”が入ったリストバンドをつけて予選を戦ってきたとのこと。その思いが一気に噴き出したメモリアルな瞬間となった。
JR東日本は好機を作ってはいたものの、7回、8回に併殺打、9回も一死満塁から併殺打、さらに11回にも一死2・3塁から挟殺プレーで結果的に併殺となるなど、ことごとくあと一本に泣いた形。粘りの守りで凌ぎ、日本選手権出場への思いが僅かに上回った東京ガスが、秋の祭典への切符を手にすることとなった。
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【第45回 日本選手権 関東最終予選 代表決定戦】
2019年9月4日（水） 8:53試合開始 12:27終了 試合時間3時間34分
県営大宮球場 入場者数 -,---人
球審 須藤 ／ 塁審 渡辺、大津、鈴木 ／ 線審（左） （右）
ＪＲ東日本 ０００ ００１ ０００ ００ １
東京ガス ０００ ０００ ０１０ ０１ ２
（延長11回）
≪バッテリー≫
（Ｊ）：伊藤、西田、西居、太田ー渡辺
（東）：臼井、宮谷、難波ー久米
勝：難波（東）
敗：太田（Ｊ）
本塁打：
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【スターティングメンバー】
《JR東日本》
１（中）糸 野（明秀日立）
２（左）佐 藤（立教大）
３（指）長谷川（国際武道大）
４（一）丸 子（早稲田大）
５（捕）渡 辺（専修大）
６（右）近 森（亜細亜大）
７（三）東 條（早稲田大）
８（中）拜 崎（関東学院大）
９（二）嘉 数（駒澤大）
先発Ｐ 伊 藤（国際武道大）
《東京ガス》
１（遊）小 林 （駒澤大）
２（三）石 川 （日大国際関係学部）
３（右）笹 川 （東洋大）
４（中）小野田 （早稲田大）
５（指） 楠 （富士大）
６（一）地 引 （早稲田大）
７（左）坂 井 （東洋大）
８（二）竹 村 （中央学院大）
９（捕）久 米 （関西大）
先発Ｐ 臼 井 （中央学院大）
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