ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

情報の取捨選択は?

2020-06-02 06:00:29 | 世相
 東京高検前検事長 黒川氏の賭け麻雀事件。ご存じ週刊文春のスクープ記事で報じられ、黒川氏の引責辞任と訓告処分で一先ず手打ちとなった事件です。

 そもそもの発端は、今年1月下旬に明るみ出た東京高検検事長の定年延長問題でした。黒川氏が政治に忖度する人物と見られていたため、検察の政治からの独立を脅かす人事として野党が問題視したものです。

 官邸が検察庁の人事に介入するのは “司法” の独立を脅かす一大事とまで煽り立てる始末。検察庁は行政の一組織に過ぎないのに、こんなデマ紛いの間違った情報も飛び交いました。

 その一方で、検察官僚からの情報漏洩という説が当初からあったので、彼らの既得権に絡む問題という見方もありました。

 私もこの見方に与していましたが、貧弱な情報収集能力のせいでジリジリ、モヤモヤしてばかりでした。

 そんな中で最近、ユニークな推論に出会えました。元官僚が言及した言葉と検察庁の定年制度に触れた新聞記事に着目し、推理の王道
 “一連の騒動で誰が最も得したか?” という観点から進めた推論のようです。

 以下は、やっほ氏のブログ記事のあらましです。(私が少し脚色してみました。)

 一連の騒動は、やはり法務省と検察庁の密接な関係や歴代検事総長OBたちの思惑が絡んだ人事問題に起因しているようです。

 検事総長を務めた大物OBたちの総意とされる、
「検察の人事は基本的に検察の内部で決めるのが慣例となっている」という言葉が象徴的です。

 検察庁法で定める定年は、検事総長が65歳、検事長以下は63歳。検事正クラス以上の幹部なら60歳前後から肩たたきが始まり、次の天下り先に転職が決まるのだとか。

 彼ら検察内部の慣例からすると、定年延長など迷惑至極な横やりなのです。

 定年延長や賭け麻雀など一連の情報のリーク元がOBを含む検察上層部だとすれば、黒川氏の受けた処分が検察上層部合意の上の “訓告” という軽い処分だったのも頷けます。

 一貫して辻褄が合っていますから、この推論の信憑性は高いと思います。

 それにしてもさすがに検察官というのはしたたかです。マッチポンプを仕掛けていながら、ちゃんと落としどころを弁えていたんですね。

久しい散歩道
......検察の人事は基本的に「検察の内部で決めるのが慣例となっている」と言うのが検察総長を務められた大物ОB達の総意である。 ОBが人事で幅を利かせているんですね。......


 真偽飛び交う情報の中で何を取捨選択すべきか? こんな場合、“一連の騒動で誰が最も得をしたか?” は有用な観点です。

 検察が必ずしも “正義” だとは限りませんし、人事権は権力の象徴です。この手の独善的で固陋な慣例ならば、大ナタを振るうのもアリだと私は考えます。

 やっほ氏の記事には教わるところが大でした。ありがとうございました。



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