ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

強面の仲間にゴミ拾いを勧めてみた

2020-03-27 05:58:19 | 自助会
 既報のごとく、3月一杯AAのミーティングを休むと宣言した私ですが、以来、三宮には一度も行っていません。幸い夙川の教会の方も催し物の一切が休止となっています。

 それでも夙川には毎週通い続けています。公共交通機関を使わずに歩きだけで行け、せっかく身につけた生活リズムを保つのが目的の一つですが、会場が閉鎖中とは知らずにやって来る仲間に備えて “立ち番” 役をするためでもあります。

 その3月第1週のこと、休会になったことを知らずにやって来た仲間が1人いました。50代と思われる S 氏です。今回は、その S 氏の話です。

 彼は断酒歴が1年に満たないらしく、今まで発言を求める司会者の指名にパスを繰り返すばかり、ミーティング終了まで留まったためしもありません。会の半ばにいつも献金箱が回ってくるのですが、献金をし終えると即座に退出するのも彼の流儀です。

 何と言ってもこの S 氏、黒サングラスのシュワルツネッカー似というのが第一印象です。

 つまり、エラの張った顎、薄い唇、黒いサングラス、血管が浮き出た広い額、これらが揃って凄味のある強面(こわもて)なのです。この顔に、白いTシャツ、濃紺のジャケット、デニムのズボンときますから、もはや言うことありません。

 一度チェアの Y 氏に彼のニックネームを尋ねたことがありました。「シュワさんだったかなぁ?」と間違えたぐらいで、Y 氏もシュワルツネッカー似と思っていたようでした。

 さて、やって来るなりその S 氏、薄い唇に笑みを浮かべこう切り出して来ました。
「休み? よわったなぁ! その間、開いている所どこかありますかねぇ?・・・ここ(の会場)、2週間したら再開しますか?」

 一緒にいたチェアのY 氏が、同じ教区の教会はどこも閉鎖となったのでほとんどのミーティング会場が開いていないこと、会場の再開はこれからの成り行き次第でわからないことを説明しました。私の方も、それに付け加えてこう言ってみました。

「家に一人でいたらろくなことがない。行く当てがないならどうです、私みたいに道のゴミ拾いでもやってみたら? 人には喜ばれるし、暇つぶしにはもってこい。それに、慣れてくると無心にもなれていいですよ!」

 私のこの提案に、残念ながら彼気乗りしなかったようで、「さすがにそれは・・・」と苦笑いしていました。

 無理もありません、黒いサングラスをかけた強面が道でゴミ拾いなどやっていたら、道行く人に何事かと怪しまれるのがオチです。彼はちゃんと、自分の “見てくれ” を相当意識しているようでした。

 あれからもう3週間経ちます。S 氏は日々、どう過ごしているのでしょうか? ミーティングが再開され、私が司会となったらまた彼を指名しようと思います。

 チェアのY 氏によると、サングラスを外した S 氏の目はショボかったとか。今度はきっと、彼もパスせず発言してくれるでしょう。私は今そう確信しています。



ランキングに参加中です。是非、下をクリックして順位アップに応援お願いします!
クリックしますと、その日の順位が表示されます。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ
    ↓      ↓

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« “空白の時間” 最近の凌ぎ方 | トップ | “仲間と共に” こんな意味も »

コメントを投稿

自助会」カテゴリの最新記事