ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

警備員の兄(あん)ちゃん

2019-09-06 06:07:09 | 雑感
 今回は金曜日の男、コープで警備員をやっている兄(あん)ちゃんの話です。失恋の痛手からやっと癒えて、気分は平和と言っていましたが、どうやら身辺に変化の兆しがあったようです。

「どう? 相変わらず平和か?」と問いかけてみたら、兄(あん)ちゃんニヤリと笑い、
「ちょっとネ、平和ではなくなったんですよ。」
「何か、胸がザワザワすることでも?」
「当り!!! この前、メルアドと電話番号を交換した娘ができたんです。食事だけで2万かかりましたけどね。」
「そりゃ、おめでとう!!! 女と付き合うには金がかかる。それぐらい投資だと思えばいいんじゃないの?!」
「実はネ、三つ叉かけてんです。そんなのでいいのかな?」
「それも投資でいうリスクヘッジのようなもん。だから別に気にしなくていいと思うよ。」

 思わず口任せに出たリスクヘッジだったのですが、いい機会だからとこんなことも付け加えました。
「いいか、恋愛にせよ結婚にせよ、“相手は別人格” だってこと忘れちゃダメだよ。意味分かる?」
「“赤の他人” ということですか? 何か水差すなぁ。」
「ちゃんとわかっているねぇ!? たとえ恋愛結婚だからといっても、“相手は決して自分の思い通りにはならない” ってこと。私の苦い人生経験に裏打ちされた結論だよ。」
「へぇ、苦い人生経験?」
「離婚騒動でイヤっと言うほど思い知らされた。頭ではわかっちゃいたけど、気がついたときには遅かったのよ。・・・本当は孫に言うつもりだったけど、まだ先の話だからその練習のつもり。」
「意味深ですねぇ。まぁ、おっチャンの言うことだから心して置きますよ。」と素直に応じてくれました。

 とは言っても恋は盲目。一旦、恋に落ちたら痘痕(あばた)も靨(えくぼ)は必定で、私の言ったことなどコロッと忘れているでしょう。

 まさしく、男女の恋心というは “摩訶不思議” です。

 相手を吟味ばかりしていてはとても子孫など残せない。しばらくはアラを見えなくしてやろう。そんな自然の摂理が働いてのことなのでしょうネ。


こちらの記事もご参照ください。
大人の条件 ― 人格の違いを弁えた人付き合い』(2016年7月8日投稿)



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