名古屋市名東区 赤帽タケフジ運送の「ふ箱」

赤帽タケフジの車窓から見える光景

名古屋市名東区の赤帽運送はタケフジへご用命下さい
052-772-5880

のぞみはないが、ひかりはあります

2020年02月14日 | 仏法
お寺で聞いた話・・・・
JRの車掌さんが乗客の質問に応答しました。
「のぞみ」はありませんが、「ひかり」はあります。
 
人生を旅にたとえると・・・その案内人が「あなたは望みも希望もかなえられませんが、ひかりはありますよ・・・」と・・・以下は勝手の解釈です。
 
「四苦八苦」という言葉がある。たいへんな苦労をする意味ですが、語源は仏教です。
仏教は、生まれてくることは苦と認識します。その「四苦」とは、生・老・病・死です。
生はとてつもなく不可思議な「縁」によつてワタシが生まれます。その瞬間から老・病・死への時間が経過します。そして自分の都合を追求するも、かなうことは稀です。実現してもすぐに色褪せ、壊れていく。仕事・金も、家庭も、頼みの体も・・・この四苦の繰り返しを超え、寂静に至る道をお釈迦様が説かれた。これが仏教です。
「のぞみはないが、ひかりはある」・・・「ひかり」は仏の慈悲であり、智慧・灯です。
真宗の徒が毎日読む「正信偈」に・・・
 
 極重悪人唯称仏 我亦在彼摂取中 煩悩障眼雖不見 大悲無倦常照我
・・・とあります。
 極悪人はただ念仏を唱えなさい わたしはすでに仏の慈悲の中に取り込まれているが、自分の貪り・瞋り・無痴の生活に奔走しそれに気づくことがない 仏の大慈悲はあくことなく常にそのような私を照らしつつんているのです・・・
 「悪人」とは、犯罪者ということではなく、さるべき業縁のもよおしがあれば、いかなることをも行うわたしです・・・という思いのものです。