うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ホームラン軒

2019年06月23日 | 食・レシピ

スーパーで「ホームラン軒」が98円で安売りされていた。

見かけたときふと、昔のCMを思い出した。

 

ほかに客のいないラーメン屋のカウンターで、ラジオの野球中継を聞きながら調理をしている主人を見つめている、ちょっとその場に不似合いな感じの女性。

次のシーンは、降りしきる雨のなか、古いアパートの玄関に立つジャケット姿の男性。応対する女性の「帰ってください・。」という声。

最後はできあがったラーメンを前に、音を立てて割り箸を割る女性、口元に笑顔が戻る。それに重ねてラジオから「入った、入った、ホームラン!」とアナウンサー。

ナレーションは前半「いくらどんなに 切ない夜も」そして後半「ホームラン軒は うまかった」


すごく気の利いたCMという訳ではない。むしろ見る者の気持ちをちょっと暗くさせるようなシーン構成とすらいえる。

実際、妹とこのCMを見ながら「いくらなんでも、こんな暗いのは・・」と妹が言っていたのをよく覚えている。本人は忘れちゃったかもしれないけど。。

でも、僕にはちょっと心に刺さるものを感じていた。

この頃実家を出て一人で住んでいて、住んでたアパートも、これほどではないがかなり昭和風の作りだったし、近所には数件中華料理屋があり、時々行っていたのだ。

わからない人にはわからないと思うけど、寒々とした部屋にいるのも嫌だし、家族連れや大声で笑う人の声が響くような賑やかなレストランも気が重い。となると、さっと食べられて、心も暖かく幸せになれるこんなお店に、という・・。

昔はね、あったんですよ・・。

ラーメン屋って、今はちょっと雰囲気が違うというか、客も店の人もどこかヲタクの世界に足突っ込んでいるところ、あるじゃないですか。

あれじゃないんですよ。

やっぱりわからない?・かもしれませんね。。

さっき、ストリートビューで調べたら、昔の店、一つだけ残ってるのみつけました。あのあたりも激変しまくりですけどね。。

今でもおいしい店、探せばいろいろあると思う。都会はその点いいよね。郊外はチェーンレストランばかりになってしまう。

このラーメンも、製造元がいろいろと変転したようですね。

平成もだんだんと、歴史になっていくな。。

 

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