蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

オンライン開催!『演劇大学 in 徳島』‼

2020年07月05日 11時40分50秒 | 日記

昨日発生した熊本県球磨川の氾濫は大災害となった・・・

行方不明の方々が一刻も早く発見されることを祈ると共に
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします・・・

被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます・・・

 

堤防が決壊した箇所もあるようだ。

TVで流れる映像を見るたびに
昨年10月に長野県を襲った千曲川決壊を思い出す( ;∀;)

大自然の脅威に対して人間は非力だ・・・

けど、自然の恵みのおかげで私たちは生きている・・・

環境問題のみならず、脅威との対峙を含め
自然との共生を考えていく必要がある。

自然発生したウイルスに対しても同じだよね。

人工的につくったウイルスならば大問題・・・

細菌兵器、原爆は人間が生み出した世にも実に恐ろしいシロモノだ💦

人間の知能をどこに使うべきか・・・

大自然の営みに即した生き方を問われている気がするな・・・

 

今朝、私が所属する日本演出者協会から

 『演劇大学 in 徳島』

のチラシと情報が届いた。

 

今回はコロナ禍によりオンライン開催となる。

最初は

 オンラインで演劇大学??

と、驚いたんだよね。

演劇の良さが伝わるのかなーとも思ったし💦

けど内容を見て、委員の皆さんの工夫が伝わって来た!

戯曲や演出手法関連の講座はオンラインでも可能だし
ダンスやインプロは今、盛んにオンラインで行われている。

それにオンラインなら遠方でも参加できる♪

皆さん、ぜひぜひ参加してみてください❣

生活する上で役に立つ何らかのヒントを
発見できるかもしれません♪♪

こんな時だからこそ「演劇の生きる力」が
大勢の方に波及する演劇大学となりますように💛

 

で、実は私も、講座の一つに参加することになりまして。

J シンポジウム 演劇大学座談会[W]

 8月9日(日)19:30~21:00

演出者協会員の長野県人として登壇させていただきます。

ご予定が付きそうな方は覗いてみてくださいねー

 

私、演劇大学とは大きなご縁があるんです。

ちょうど私が病気で劇団を休んでいた時(20数年間)
長野県飯田市「演劇大学」が開催され
暇だった私はこの企画に飛びついて(笑)

この時、現事務局長で前理事長の和田喜夫先生と
偶然じっくりお話する機会があって
そのおかげで顔と名前を憶えていただいて

その後、積極的に先生にアプローチして

台本執筆のご指導や、野外劇の創作方法
演出方法を学ばせていただくことが出来た。

演出者協会に入会できのも和田先生のおかげ。
当時は(今も?)協会員の推薦がないと
入会できなかったので。

現在も継続しているMAプログラムについても
和田先生や他の演出家の方の話からヒントを得て
その方向性を模索した記憶がある。

〇海外の教育課程には演劇があるが、日本にはない。
 あるのは音楽と美術。

なぜ日本にはないんだろう?

演劇教育の影響について自分なりに勉強して
「演劇と表現」という論文を作成した。

その後、創作活動を続けるうちに

 日本政府は演劇に恐れを抱いているんじゃないか・・・

と思うようになった。

戦時統制時に捕縛された人や
戦後の左翼運動にかかわった人の中に演劇人も多く
また日本の政治についてNGや疑問を投げかける
社会派と呼ばれる舞台をつくるのも演劇人だから。

より明確になったは「あさま山荘事件」を題材にした舞台を製作した時。

安保問題から発展した学生運動、労働運動の末
学生たちが引き起こしたこの事件は
日本中を震撼させたという。(197年2月)

当時小学生だった私は、白黒TVに移った映像を見たかもしれないが
それよりもベトナム戦争のほうが激しく記憶に残っている。

この事件を取り上げようと思ったきっかけは
9.11の米国同時多発テロ事件だった。

なぜ人は、他人や他国を恨み憎しみ
破壊、殺戮をしようとするのか・・・

祖国や我が家族が理不尽な殺戮に遭遇すれば
誰だって恨みや憎しみを抱くに違いない。

 目には目を、歯に歯を

復讐の心がテロリストを生み出すのだ。

日本で起きたテロ事件は・・・と探して発見したのが
連合赤軍による「あさま山荘事件」だった。

実際に起きた事件なので、当事者だった方々に
ヒアリングを行いたいと思ったが
なんの取っ掛かりもなかったので、ひとまず
この事件にかかわる本を総ざらい。

その中で、一番心に響いた本を選び
出版社から著者の連絡先を導き出してメールを送った。

有難いことにすぐにお返事をいただき
それから後は・・・

マジすごかった💦

普通に生活していたら絶対に縁することがない方々に
お会いすることが叶い、生々しい声をお聞きすることができたのだ。

でね・・・

もう20年も前のことだから時効だよね。

実はその時、どうやら公安にマークされていたらしい。

後から知った私は、驚いたのなんのって💦

私はただ事件の真相が知りたくて調査しただけなのに・・・
元赤軍のリーダーS氏にお会いしたことが原因だったらしい。
その方はもうお亡くなりになられたが・・・

国家に物申すつもりではなく
人間としての在り方や生き方を描く作品をつくりたくて
現代人への問いかけとして選んだ題材だった。

これも「歴史から学ぶ」ことの一つだよね。

あーこういうことをするから演劇は睨まれるのか・・・

と、思った。

けど、S氏はとても気さくで面白い方だった。

そしてずっと事件の責任を抱え
悩み苦しみ、のた打ち回りながら
自分が生きるべき道を模索していた。

私がお会いした時には
人間のあるべき姿は古代から学ぶべきとか
「自然との共生」という言葉を聞いた記憶があるが・・・

曖昧な記憶でごめんなさい💦

 

もしかしたら国は

 反権力人間の育成=演劇教育

↑ こんな図式があったのかもしれない。

けど、様々な価値観があっていいはずだよね。
その上で、議論を重ね、最善を探し出す。

暴力に走ることなく!

・・・・・・

ただ、現代でも世界をみると

 反権力=暴動

と、なりがち。

そこには国家に対する民衆の強い不満と
民衆の声に耳を傾けない国家がある。

これも、コミュニケーション不全の一つなのか・・・

現代において問題とされているのが
コミュニケーション不全。

私は劇団旗揚げ当初から長野市や長野県に対して
演劇教育の必要性を訴えてきたが成果に至らず・・・

ようやく今、平田オリザ氏や多くの諸先輩のおかげで
演劇の生きる力=コミュニケーション力として
じわじわと演劇が教育現場に取り入れられつつある。

「好奇心」「知る」「考える」「伝える」「受け取る」

これらを養うことができるのが演劇なのだ。

演劇の効用と言ってもいい。

ただ舞台づくりの過程には
更に「生きる力」を育む要素があると私は思っている。

長くなったので、これはまた別の機会に・・・



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