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今日の御言葉 20191122 士師記17:1~21:25「ダン族の移動とベニヤミン族の犯行」

2019-11-22 | Weblog
士師記の最後のテーマは「付録:イスラエル内部の腐敗」です。

11月22日(金)
現在のテーマ「付録:イスラエル内部の腐敗」
今日のテーマ「ダン族の移動とベニヤミン族の犯行」
■聖書 士師記17:1~21:25 (21:25)
■聖句 「そのころイスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に正しいとすることを行っていた」。(21:25)
■解説
士師記の最後の5章は、これまでの12人の士師たちの活躍の物語とは全く違った性格のものとなっています。ここで取り上げられているのはミディアン人やペリシテ人などの外部の敵との戦いの記録ではなく、イスラエル部族内の問題が扱われています。金銭感覚の破綻(17:1-4)、家庭内への偶像の浸透(同)、祭司制の崩壊(5-6)、祭司の堕落(18章)、ダン族の横行(同)、道徳的退廃(19:22-26)、ベニヤミン族(同族)との戦い(20章)、ベニヤミン族を残すための不法の容認(21章)などで、ヨシュアの死からダビデ王登場までの間の、不法と背信と内部抗争に満ちた時代の姿を現しています。聖句は、神が中心の求心的図式ではなく、人々が自分勝手に歩む遠心的図式で描かれる社会状況を端的に表現しています。士師記の結論は非情なもので、人間の側から見れば、霊的、道徳的、政治的混乱と絶望の中で閉じられています。しかし、次のルツ記において、神はこのような士師の時代に、希望の種を蒔き、次の新しい時代への用意をしておられることが分かります。ルツの物語は闇の時代に描かれた一服の名画と言えます。それは現実の向こう側にある神の御手の働きを信じるようにと私たちを導くのです。
■祈り
自分の考えだけで判断するのではなく、聖書の基準に沿った判断ができますように。現状を見て落胆するのではなく、その向こうにある神の働きを信じる者でありますように。

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