Daily Bread 日々の御言葉

11月11日（月）
現在のテーマ「本論：士師たちの活躍」
今日のテーマ「ギデオン⑤ギデオンの300」
■聖書　士師記7：1～25 (2)
■聖句 主はギデオンに言われた。「あなたの率いる民は多すぎるので、ミディアン人をその手に渡すわけにはいかない。渡せば、イスラエルはわたしに向かって心がおごり、自分の手で救いを勝ち取ったと言うであろう」。(2)
■解説
7章は「ギデオンの300」で知られるたいへん有名な箇所です。ミディアンの軍勢は13万5千人でした(8:10)。それに対してギデオンの呼びかけに応え3万3千人が集まります。恐れおののいている者が去り1万人が残ります。さらに水場で水を手ですくって飲んだ者300人だけが残されます。この300人による奇襲はみごとに成功しギデオンは勝利を収めます。痛快な物語の最初に記されているのが今日の聖句です。ギデオンはこれまでに2つの超自然的な奇跡を体験し信仰が強められていました。また、思いがけず、父をはじめ同胞や他の部族からも戦いに加わるのを見て、十分な戦力を与えられたと安心したに違いありません。しかし、主はここで高ぶった思い、自尊心、自己信頼、自力への信頼などをすべて打ち砕かれます。主は、この世の最も弱い者によって御自身の栄光を現され(1コリ1:26-29)、人間の一番弱っている時に神の力を完全に現されるのです(2コリ12:9)。それは、「だれ一人、神の前で誇ることがないようにするため」(1コリ1:29)であり、栄光と力を主に帰するため(詩編29:1,2)です。主が求めておられるは、どんな時にも恐れることなくただ主に信頼することと、勝利が与えられた時にもおごり高ぶることなく謙虚であることです。
■祈り
「自分の手で救いを勝ち取った」のではありません。主の成し遂げられた恵みの業によって今の私があります。それを忘れず、いつでもどんなときでも主の御名をたたえさせてください。