Daily Bread 日々の御言葉

12月12日（木）
現在のテーマ「メシアの出現」
今日のテーマ「少年イエス①神殿にて」
■聖書　ルカ2：41～52 (49)
■聖句 すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか」。(49)
■解説
今日の拝読箇所は、イエスの少年時代を示す唯一の部分です。そのほとんどは12歳の時の過越の祭での出来事で、迷子になったイエスを両親が神殿の中に見つけるまでの過程が50節まで続きます。境内でようやくイエスを見つけたマリアは「お父さんもわたしも心配して捜していたのです」(48)と言います。それに対するイエスの返事が今日の聖句です。イエスは神殿に現存される神を自分の父と呼び、そこに自分がいることは当然のことだと言われたのです。端的に言えば自分は神の子であると宣言されたのです。両親の心配を無視するようなイエスの言葉ですが、この時イエスは、自分に人性を与えてくれたヨセフとマリアを両親であると自覚しながら、神性においては神の子であることを宣言したのです。マリアもヨセフも、この時点では、イエスの言葉の重要性が分かりませんでした(50)が、イエスは徐々にこの宣言のために命を掛けて行くことになるのです。そしてルカは、今後、人性の中に隠されているイエスの神性の栄光を描くことで、イエスに対する態度、信仰を読者に迫るのです。
■祈り
イエスよ、あなたをどこに捜せばよいのでしょうか。神の子であるあなたは神殿におられます。教会に、そしてわたしの心におられます。そこであなたに信仰を告白します。イエスよ、あなたは神の子です。