見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2019岡山ミニ旅行:倉敷美観地区

2019-06-22 20:53:52 | 行ったもの(美術館・見仏)

 木・金と仕事で岡山に行ってきた。金曜は仕事のあと、岡山大学の附属図書館を見学して、貴重書展示室を見せてもらった。池田家文庫(旧岡山藩主・池田侯爵家旧蔵資料)の国絵図の軸(複製)を見ながら「本物はもっと大きくて…」という説明を聞いていたら、急に記憶がよみがえってきた。「これ東京の展覧会に出陳したことありませんか?」と聞いたら「あります」という。スマホで自分のブログを検索して、目黒区美術館の『色の博物誌』(2016年)で見ていることを確認した。「本物はめったに展示しないので、千載一遇のチャンスでしたよ」と言われて嬉しかった。

 1泊だけ自主的に延泊して、観光して帰ろうと思っていたので、金曜は倉敷に出た。美術館や博物館は閉まる時間だったが、まだ外が明るかったので、美観地区をぶらぶら散歩した。倉敷は、30年くらい前に一度来たことがあるはずだが、もうほとんど記憶はなかった。水路(倉敷川)には遊覧船。

 白壁土蔵造りの建物が並ぶ。どのくらい当時の風情を残しているのかはよく分からない。きれいに整備しているなあと思う。

 遠目にもすぐ分かる、大原美術館の本館。参観は翌日にした。

 倉敷川を挟んで、大原美術館の斜向かいにあったお屋敷。中華風の瑠璃瓦みたいな、黄色~緑の釉薬瓦がびっしり屋根に載っている。

 あとで調べたら、有隣荘と言って、大原家の別邸だそうだ。設計は、大原美術館や中国銀行の設計を手がけた薬師寺主計と明治神宮や築地本願寺の造営で知られる伊藤忠太(おお!)、 内外装デザインは児島虎次郎、庭園は近代日本庭園の先駆者であり 平安神宮や山県有朋邸などの名庭を手がけた京都植冶の七代目小川治兵衞だそうである(※くらしき観光.com)。道を隔てた本邸(旧大原家住宅)が、白壁土蔵造りの街並みに溶け込んでいるのに比べると、かなり異質で楽しい。なお、近年は春秋2回公開されているそうで、これはいつか中を見たい。

 細い道を気まぐれに進んでいくと、落ち着いたステンドグラスで飾られた西洋建築に出会った。がっしりした石造りに縦長の窓。旧・北海道拓殖銀行の建物を思い出して、これは銀行だなと思ったら、想像のとおり、中国銀行の旧・倉敷本町出張所だった。現在は営業しておらず、国の有形文化財に登録されている。

 大原美術館見学の記は別稿で。


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