Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

Haida FilterをTestする!

2020年05月15日 | ケント白石の科学的写真術講座
Haida FilterをTestする!
ハイダ・フィルターを試す!

最近、中国製の、コロナウイルスを死滅させる紫外線照射機なる物を購入したんですが…これがとんでもない出来損ない商品で、購入時から作動しない。しかも3つも買ったのに全て動作不良!!!まさに最悪の製品でした。他にもタイヤの空気入れ等も購入して失敗しており、最近は中国製の粗悪な製品にうんざりしてまして…安倍総理が中国に依存している製造業を見直し、日本での生産に向け予算を計上したのはとても正しい選択だと感じるところです…。
しかしその一方で、全ての中国製品に問題があるわけで無く、特に「意識」の高い中国企業の商品の中には、世界的レベルで見ても、Topランクに位置づけられる製品が多々あるのも事実です。

さて今回は、
その「意識」が高いと思われる中国製品の一つをテストする事にしました。

その製品とは…
カメラ・レンズの先につける「フィルター」です。

実はご存知の方もおられるでしょうが…
アマチュア写真家の皆さんが多用する「プロテクトフィルター」、つまりレンズを買ったらセットで一緒に購入するような「保護フィルター」の事ですが、僕は一切使いません。

そもそもレンズは、そういう物をつけない状態で最高の性能が発揮されるように製造されており、撮影しないときは「レンズキャップ」をつけておけば良いのです。
特に逆光時の撮影では、どんなに素晴らしい高価なレンズを使っても、「保護フィルター」その物がゴーストを生む原因になります。高級レンズを使用する意味がありません!
ですから僕は一枚も持っていません。

ただしそんな僕でも使うフィルターがあります。
シャッター速度を遅くするために使う:Neutral Density Filter = ND filter
そして…逆光時における撮影で、手前が極端に暗くなるのを避けるために使う:Graduated Neutral Density Filter =GND filter
この2種類のフィルターは使います。

しかし残念ながら、
日本製で僕がこれまで使った製品では…いまいち満足できる物が無く、海外の製品、例えば英国のLeeとか…使っていました。

それがひょんな事から、中国製品のHAIDA(ハイダ)を試す機会を得ました。

正直に言いまして、
中国製品ですから、色々な意味で全く期待していなかったのですが…笑


最初に驚いたのは、その使いやすさです。
下記写真をご覧ください。


Haida - M10 Filter Holder Kitをレンズに装着した状態。
面倒な操作は無く、レンズにベースのアダプターを被せて数回まわし、キットを上からはめれば装着完了です。向かって左箱のフィルターが、今回使った、16xのGNDフィルターです。


今回は半分だけ黒くなってるGND(いわゆるハーフND)フィルターを、上から差し込みます。
難しい使い方は何も無く、時間にして僅か数秒で装着完了です。さらに必要なら、角形フィルターをその前に重ねる事が出来ます。

さて、今回はこのまま「手持ち撮影」で撮りました。
ご覧ください。


"Sunset in Biei"
Biei,Hokkaido,Japan.

最近撮った日没直前の写真です。
手前の牧草地をよく見て下さい。
夕陽が当たっているのが、ハッキリ分かるでしょう。

撮影時にGNDフィルターを通して、この場面が見えていました。
特に一番手前の牧草が、夕日に綺麗に染まって見える様に、また現像時の色決めを楽にするために、カラープロファイルをPanasonicの「Cinelike D」モードにして撮影しています。

通常この場面で、もしGNDフィルターを使わなければ、手前が相当暗くなります。
そして当然ですが、現像時にかなり暗部を持ち上げることになります。

もちろん、昨今のSONY製のセンサーを使用したカメラでは、暗部をかなり持ち上げても、モニターでの観賞ならまず問題は無いでしょう。
特にインスタ等にUpするような写真であれば、全く気にならないですので、この様な高価なフィルターを買う必要はありません。

ただし…もしプリント、つまり印刷まで考えているなら、話は全く別です。
暗部を大きく持ち上げる(明るくする)のは危険です。
それは印刷時に必ずノイズを生むからです。

次の写真をご覧ください。


GNDフィルターを使用せず、そのままSONY製カメラで撮影。

僕の「絵心」で現像するなら、次の様な一枚の絵を創作出来ます。


”Wheat field in spring”
Biei,Hokkaido,Japan.
インスタはもちろん、65インチ4Kモニターで見ても、十分美しく見えます。

しかし…もしA3以上に印刷するなら…
残念ながら、僕が販売するような作品には成りません。

光で見るモニターと、
インクで印刷するプリントは、全く別物です。

以前から書いていますように、
『写真は目的が先にあるArt』
僕はそう考えています。

つまり初めからプリントが目的であるなら、
少なくともこの写真では、僕が納得する印刷は出来ません!

撮影時にきちんとGNDフィルターを使い、太陽とその手前の部分の「明暗差」を、きちんとコントロールする必要があります。

今回試験的に使い始めた「Haida」フィルターですが、
その性能に関しましては、これからじっくりTestを重ねて、こちらで報告させて頂きます。
すぐさま何でも褒めちぎる方が多いのが、この手のリポートにありがちですが…僕はまだ性能に関しては何も言いません。もう少し時間を下さい。

ただ…使いやすさに関しましては、今まで使ってきた数々の同様なフィルターと比較できますので、ハッキリ言えます。
とても使い勝手が良いです!



特に丸形フィルターの装着スピードは、他に比類無し。
簡単かつスピーディーに出来ます。

僕の様に「手持ち撮影」するなら、
尚更このイージーさは重宝します。
これで性能も素晴らしければ…言うことありませんね!

次回の報告を楽しみにお待ち下さい。
(^o^)
尚、Haidaのホームページ
および
日本の販売代理店は2020年、つまり今年の春から「HAKUBA ハクバ」です。



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ここからは、Kentの宣伝広告です!
ケント講座は、初中級者向けに、これまで3年間講義をして来ました。
その膨大な講義テキスト・動画は、受講生なら誰でもいつでもご覧頂く事が出来て、皆さんの自由な時間にしっかり学べます。

そしていよいよ2020年からは、
8Kコンテンツに使用する「絵心」ある作品作りを、集中的に講義しています。

ただ…巷にある写真講座のように、受講生をけしてお客様扱いはしませんので…本気で学びたい方が集まる講座です。そこのところご理解下さい…笑。


ここでケント講座の一般無料公開講座の一部をご覧に入れます。

『スマホで簡単に良い写真を撮る方法』(約18分間)

2018年3月からは、8Kモニターを使い、「現像とプリント制作の講座」を開始。ソフト「Lightroom」を使った現像をしっかり学び、モニター画像とプリントの色合わせや基礎的な印刷方法、さらには額装の仕方も学ぶ。
また同年春には講座内でフォトコンテストを開催。優れた作品35点を選出して、札幌市内のギャラリーカフェにて展示しました。参加された皆さんの楽しい雰囲気を次の動画でお伝えします。

★科学的写真術講座 受講生作品展 オープニングパーティー
(撮影:Hideyuki Nakatani)


講座では受講生が投稿した写真を動画で講評する事もしています。さらに世界に発信するための「意識」について、ブランディングを交えた講義もしています。また僕が提供するTiffやRAWデータを受講生の皆さんが現像する課題も行っています。そして…僕の写真術講座は受講生が全国にいるので、皆さんが各地で盛んにオフ会を開いています。受講生の皆さんが自ら積極的に活動するのもこの講座の大きな特徴の一つだと思います。

2017年4月は受講生の協力によって、東京のソニーストア銀座で公開講義、および六本木のDMM本社で写真講評会を開催しました。そして11月は九州の長崎から始まり、そのまま北上しながら、全国で受講生だけの写真講評会・懇親会を開催しました。

全国で写真講評&講義


時には自ら撮影モデルに成ることも…笑

また2018年7月に、北海道室蘭市で開催された「撮りフェス」では、『ケント白石賞』まで作ってSONYの最新カメラを賞品としてプレゼントさせて頂きました。
★室蘭「撮りフェス」は最後に『ケント賞』で盛り上がって無事終了しました!

さらに2019年7月の第4回目「撮りフェス」では、DELL 8KモニターとEIZOの最新高画質モニターを同時に展示したモニター講演を開催。
日本が世界に誇る、精度が高く経年劣化に強いEIZOモニターと、世界唯一のプロが使用出来るDELL 8Kモニターを、贅沢にも2台並べて展示講習会を開きました。
(#^.^#)
そして嬉しい事に、今現在世界中のフォトコンテストで入賞者が相次ぎ、嬉しい報告がどんどん寄せられています。
入会金はもちろん無し、一ヶ月単位で入退会が自由。いつからでも入会出来、いつでも退会出来ます。さあ「科学的写真術」を学びたい方は次へどうぞ!すでに多数の皆さんが受講されています。
『ケント白石の科学的写真術講座』


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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.



Apple WWDC 2012 - MacBook Pro with Retina Display Introduction
(Blue Pond in Biei,Hokkaido)


Kent Shiraishi's "Blue Pond & First Snow" is chosen by Apple as one of its desktop backgrounds,now.
The Blue Pond in Hokkaido Changes Colors Depending on the Weather


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