横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

出会いの鎌倉1服目・鏑木清方記念美術館

2019-06-28 | 旅行、おでかけ

鏑木清方と江戸の粋〜三遊亭圓朝との関わり


友人から、こんなんありますぜ、と情報が!!
落語に江戸に美人画
三拍子揃って、なんと魅力的な!
絶対に行こう!と心に決めて、日曜日。

お久しぶりね、鎌倉駅。観光客でごった返す小町通りをひたすら直進。

ひょいと左に入った先にある静かな佇まいが目的地。鏑木清方記念美術館です。

時刻は12時お昼時。
入り口にの張り紙には、学芸員により作品解説が13時30分からとなっています。
ホームページには解説があるのは第2・4土曜日。が、今日は日曜日。
今日は特設なのかな?でもまだ一時間半あるなー、先にご飯でも食べようか、

と逡巡していたら…

「あなたもどうぞ!」といきなり声がかかりました。

へ?

見知らぬ男性が手を差し出していました。

「たくさん持っているので、どうぞ」

??

そして渡されたのは、

ご招待券!!!!!

ええええええええええ〜??!!!

私の前に入館しようとしていた女性がこちらを振り返って、
「私も今、ここでいただいちゃって…」

「今日は学芸員の解説があるから、お時間あるなら聞かれた方がいいですよ。」
「お近くなら、スタンプカードを作ると6回で7回目の入館が無料になります。」

あまりの急展開にお礼を言うのが精一杯でした。

あらためて感謝。ありがとうございます!!!

男性が去った後、残された私たち。
これも何かのご縁だから、と時間までしばしご一緒することになりました。
その話は、また後日。


さて、解説に間に合わせて戻った私たちは、
学芸員の方から清方の生い立ちや経歴を伺った後、
展示室で今回のテーマに準じて一つ一つ解説をしていただきました。

展示作品の一つに、三遊亭圓朝師の肖像画があります。
これは晩年に、師との思い出を元にイメージをスケッチ。弟子にポーズをとらせ秀作を重ねた後に書き上げたのだそうです。師は背が高く猫背です。手が大きくてがっちり。
高座でもこんな姿勢で、真景累ヶ淵とか、牡丹灯籠とか演じていたのかと想像すると、
先だって鬼籍に入られた桂歌丸師の累ヶ淵と重なってリアル妄想。
圓朝師はまた、鏑木清方を日本画家としてその背中を押してくれた人物。
自らの取材旅行にも青年清方を伴って出かけています。
その時の清方のスケッチも一部展示。
当人は人に見せるというよりも自分の覚書として残したというのですが、
細密で繊細な筆使いにうっとりします。


当時の日本画家がそうであったように、清方もまた小説の挿絵など多く手掛けたので、
圓朝もののそれがあるかと期待したのですが、残念ながら展示にはありませんでした。
代わりに当時の江戸の下町の風景や、庶民の生活などを思い出とともに描いた連作が。どれも当時の空気感や人の声が聞こえてきて今にも動き出しそうです。
それらがリアルタイムではなく、晩年、当時の思い出を元に書き上げたというのですから、さらに驚きでした。
解説を聞きながら、江戸の風情を残す明治の下町を小旅行。

お気に入りを絵葉書で


あ、妖(あやかし)!!?
続く!


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