横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

90年ぶり

2018-09-17 | 横浜ラブ
「お白石持ち」おしらいしもち、と読みます。


伊勢山皇大神宮(以後、伊勢山様)は、横浜の総鎮守です。歴史は明治3年、明治維新とともに始まりました。
本家伊勢神宮から御霊分けされた御神体をこの丘に鎮座させて今年で148年。来たる2020年には150年を迎えます。

詳しいことは、以前のブログに書いていますので、興味のある方はぜひお読みください。


150年を迎えるにあたり、記念事業が数年前から進行中。その一つ。
平成25年の式年遷宮に建て替えられた本家お伊勢様の内宮の一つをそのまま、ここ、伊勢山様の本殿として移築するという大プロジェクト。
これは伊勢神宮史上かなり異例なことだそうです。

伊勢山様の本殿はこれまでに二度建て替えられています。
一度目は、この丘に遷座された明治3年。二度目は昭和3年。そして今回が3回目、90年ぶりの大事業。
もちろんお白石持ちも90年ぶりの神事。


お白石とは、神社の敷地内に敷き詰める白い石のこと。この石が敷き詰められている場所がお垣内で、一般の人は立ち入りを禁じられている聖域です。
今本殿の御神体天照大神は神楽殿に遷座されていますが、10月1日にはこの新しい本殿にお引越しです。
以後は本殿前のお垣内には神職の方以外立ち入ることはできません。
その前に氏子たちの手で石を敷き詰めて聖域をつくる、これがお白石持ちです。

横浜の伊勢山様では
15日から18日までの4日間限定。氏子でなくても誰でもひとり1,000円以上の初穂料で参加できます。


一時間ごとにご祈祷とお祓いを受けます。時間まで待機。


これがお白石。一人いくつでも持って入ることができます。大きさは大人のげんこつよりふた周りくらい大きなものです。

ちなみにこの石は四国産。本家の伊勢神宮では使用するお白石の産地は決まっているそうですが、
横浜の伊勢山様では特に指定はなく、今回たまたま四国産だったとのことでした。

お垣内は撮影録音は禁止ですので、ここからは文章のみ。
1グループづつ内殿へ招き入れられます。ここは結婚式やお祝いごとなどでお祓い受ける場所です。
神官より簡単に伊勢山皇大神宮の歴史をレクチャーされたのち、頭を垂れ祝詞とお祓いを受けます。
神官の案内で、いよいよ垣内に。ここが10月1日の遷座祭の後は禁足地となります。
お社の足元に石を置いていきます。ただ置くのではなく、ここで伊勢山様とのご縁を確認しながら丁寧に置いてください、とのこと。
そして新本殿を外から見ながら一周。
160〜170㎝の高床式。正面柱は二本の一間社ですが、
丁寧に鉋がかけられ、必要な修復を施されてたいそう美しいものでした。
ちょこっとチラ見え。

久しぶりのお日様に照らされて金箔を施した意匠がキラキラ。
たっぷりと屋根を葺いた茅がほのかに香ります。できたてホヤホヤでなんだか誇らしげです。
くだんの女神様もお引越しを控え新居にワクワクされているんでしょうか。

伊勢山皇大神宮ウェブサイト http://www.iseyama.jp

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