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まずはお詫びから。

 

2つ前のブログ

とうとう外出禁止!国境も閉鎖!!

『フランスのCOVID事情と、二度目のマクロン大統領演説』を

誤って消去してしまったようです。

 

キャッシュから復元し

同じタイトル・内容で再度アップロードしましたが

いいね!履歴やコメントなどは、復元することができませんでした。

 

せっかくリアクションをいただいたのに、本当にごめんなさい。

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まずは春満開の、パリのノートルダム聖堂のお姿を。

 

2019年の4月7日に撮影した写真です。

 

春のノートルダムは、ピンクの桜が満開になるので

毎年訪れていた、お気に入りのスポット。

 

この散歩の数日後に

こんなブログもアップしています。

極寒だけど…パリの春!『満開の桜とノートルダム寺院』

 

 

この散歩から10日後に、ノートルダム聖堂が焼失し

さらに1年後は、桜を見ながらの散歩もままならないなんて

誰が予想したでしょうか…。

 

 

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3月23日月曜夜

フランスのフィリップ首相は夜のニュース番組に出演し

(市町村のトップの判断による)屋外マルシェの一時閉鎖を発表しました。

 

続いて、新しい政令

Décret n° 2020-293 du 23 mars 2020』が発令されました。

 

今後は、健康維持のための運動や

犬の散歩などで外出する場合には

1時間以内、自宅から1キロ以内とすることなどが定められ

外出許可証(Attestation)も

時刻を記すタイプの、新書式となりました。

※ ソース:Décret n° 2020-293 du 23 mars 2020

 

 

またこの証明書不携帯や政令違反への罰則も

当初の『罰金38ユーロ』から『135ユーロ』へ引き上げに続き

1,500ユーロ、3,700ユーロという数字まで出てきました。

(15日以内に繰り返し違反した場合は1,500ユーロ(約18万円)、

 暴力に訴えた場合は3,700ユーロ(約44,5万円)と禁錮6ヶ月、らしいです。)

 

 

『生活の最低限必要なこと・もの』を

どの地点に定めるのかは難しい問題だし

期間限定で、しかも仕方のないこととは言え…

 

だんだんと、許可されている『外出』の

時間や半径が狭まってきて

自由がなくなってきていることに

焦燥感に似たストレスを感じるのは事実。

 

非常時でも冷静であることで知られる

日本人の私でさえ、ストレスを感じるレベルなので

反骨精神の塊で、自由な振る舞いのフランス人たちが

大爆発などしないか、とっても心配になります。

 

さらに、この期間についても

延長するだろうという噂が流れていて。

3月まで、という現在の大統領令は

期待してしまうと、期待が外れた時にガックリしてしまうので

ハナから信じないことにして

4月末くらいに終わるであろう心算でいます。

 

 

 

先日、禁止令発令から2度目となる

『買い物のための外出』をしてみましたが

商店やスーパーなどで、店内に入れる人数の制限をしていて

入店まで、外で待つシステムになっていました。

 

一人出て来たら一人入店する、というシステムだったのですが

そこは、ちゃんと列を作らない、順番が守れないフランス人のこと。

もちろん、トラブルが起こります。

 

小さなお店だったので、入り口を中心に

何となく、半円形になって待っていたのですが

やっと私の番が来た時に

店内から出てきたマダムとの距離を保つために

彼女が入り口から離れるのを待っていたところ…

私の後に到着したはずのムッシューが

なに食わぬ顔で私の前を横切って入店。

 

不自然に顔を背けていたので、おそらく

わかっていながら、あえての行動かと思います。

 

その気になれば、文句は言えたのですが

申し立てて、順番を取り返したところで

この傍若無人なムッシューが、機嫌を損ねた状態で

お店の外でじっと、私の買い物が終わるのを

待つことになるので…

 

この、ストレスが溜まり溜まっているご時世ですのでね。

余計なトラブルは避けるべし!と判断しました。

 

無事買い物を終えて、お会計をしていると

一人のマダムが、外で並んでいる人たちや

お店の人数制限などの張り紙をすべて無視して

突然お店に入ってきて

私がいた場所に、一直線に向かってきました。

 

1m以上の距離云々…と言われているこのご時世に

さすがに至近距離すぎる!と、思わず飛び退くと

入店したマダムは、店主マダムの制止も無視して

そのまま店内に進もうとして。

 

店主マダムもヒートアップしてしまい

半ば怒鳴りながら、入店マダムを追い返したのですが

その過程で店主マダムは、せっかくつけていたマスクを外したり

そのまま、腕でガードせずに咳き込んだりして。

そのマスク外したら、なんの意味もないんだってば!

 

もう支払ってしまっていたので

目の前にあった商品は、そのまま持ち帰りましたが

家に帰るや否や、剥がせる商品のパッケージは剥がして

剥がせないものは、表面をすべてアルコール消毒したのは

言うまでもありません。

私はただ、ちょっとした食料品の買い物がしたかっただけなのに…涙。

幸い、ナマ物や野菜などはなかったので、安心できるレベルまで消毒できました。

 

今回のお買い物はもう、何が何だか…で

せっかくの外出なのに、心が摩耗してしまいました。。

 

 

おそらく

普段はお互い、違う時間帯にお買い物などをしているので

出会ったことのない人たちと、出会ってしまっているのと

みんな、混乱しながらも

とっても必死に普段の生活を続けようとしているのが

重なっての結果かと思われますが…

 

こんな時だからこそ、思いやりのある行動をしないと

これからどんどん、ギスギスしていってしまいそうだなぁ、と

思った出来事でした。

 

ちゃんと入店の順番さえ待てば

必要物資の在庫はあるんですけど、ね。

  

 

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EUは3月17日から

EUとシェンゲン圏外との国境を

30日間遮断している最中なのですが…

※ソース:Schengen visa info

 

加えて、日本でも3月23日に

ヨーロッパ各国に対しての安全情報が更新され

感染症危険情報が、とうとう

 

レベル3:渡航は止めてください。

(渡航中止勧告)

 

に引き上げられました。

 

渡航中止勧告の対象国は日に日に増えていて

アイルランドやスウェーデン、ポルトガルが追加されました。

※ソース:外務省海外安全情報

 

 

また、今後の感染拡大を防ぐため

国籍や滞在歴を問わず

日本時間3月21日午前0時以降にヨーロッパを出発し

日本に到着した人はすべて、検疫(隔離)の対象となっていますが

3月26日より、米国が検疫対象として追加されることになりました。

 

対象国から入国した人は、健康状態を問わず

- 検疫所長の指定する場所(自宅など)で、入国日を含め15日間の隔離

- 公共交通機関の使用禁止

- 入国前に移動手段と滞在先の確保

- 移動手段と滞在先の情報を検疫所に登録する

ことが求められる、とのこと。

また、乗員も対象となります。

※ソース:厚生労働省/水際対策の抜本的強化に関するQ&A

  

 

航空会社各社からは

欧州 - 日本便の大規模な減便や休止が発表されました。

 

JALは

日仏間の運行を3月29日から4月23日まで運休(欧州線全便運休)

※ソース:JALホームページ(3/24現在)

 

ANAは

日仏間の運行を3月29日から4月24日まで運休

(ロンドン・フランクフルト便のみ週3便運行予定)

※ソース:ANAホームページ(3/24現在)

 

Air Franceは

3月末まで大規模な減便が決まっているものの

4月以降の予定については、まだ発表がありません。

また、欧州国籍・在住者が日本からフランスへ帰国するための

片道特別料金が設定されています。

※ソース:Air Franceホームページ(3/24現在)

 

 

またこれとは別に、3月25日に全世界に向けて

レベル2:不要不急の渡航は止めてください。

が発令されました。

※ソース:外務省 海外安全ホームページ

この海外安全情報は、『感染症危険情報』ではなく

『新型コロナウイルスの感染拡大を受けての出国制限措置や航空便の運休による出国困難』という

「危険情報」です。

感染症危険情報については、全世界に対してレベル1、個別の国に対しては個々設定されていて

フランスを含むヨーロッパの多くの国は3/24現在、レベル3に指定されています。

 

 

 

年末年始に日本に帰ったばかりなので

今春は、とくに帰国の予定はなかったのですが

この、ひとつひとつ退路を絶たれている感と

えもいわれぬ孤立感が

ジワジワとココロに響きます。

自分の意思でフランスに移住して、今回の件でも

自分の意思でフランスに残ることを決めたんですけど、ね。

 

 

ところで、検疫って、担当の検疫所や省庁が

隔離施設などを持っているのかと思っていたのですが…

厚生労働省:水際対策の抜本的強化に関するQ&A によると

隔離施設や交通機関などは、自分の責任で手配をする、とのこと。

 

例えば

東京ではない地域に住んでいる人が

どうしても日本に戻らなければならなかった場合

空港に到着後、どうやって自宅へ戻るのか、という疑問が湧きます。

 

関西空港便は休止の対象となっているので

東京行きの便に振り替えて、成田空港まではたどり着けたとして…

 

東京から大阪までの交通がないので帰れず

東京で所定の隔離を行うためには、ホテルなどを自費で用意しなくてはならず

そのホテルまでの移動も、タクシーさえ利用できない、

という八方塞がりな状況になるのでは。

(その費用は自己負担、と明記してあります。)

 

そういえば最近、検査結果が出る前に

検疫官の制止をふりきって、空港の移動と国内線乗り継ぎをして

沖縄に帰ってしまった家族がニュースになっていましたね。うーん。。

 

 

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こんな状況下でも

最小限の外出はできることに感謝。

事態が落ち着くまでは、とにかく家から出ないようにして

窓辺で太陽を浴びつつ、ビデオ編集やお菓子作り

お料理などに精を出しつつ

ゆっくりと過ごそうと思います。

 

この外出制限が始まってからというもの

食べ物とお料理のことを考える時間が多すぎるので

エクササイズにも力を入れたり

YouTubeの映像を見ながら、妄想旅行をしてみたり。

この妄想旅行、気分転換に最適です。

 

こちらは、先日YouTubeにアップした、春のパリ散歩

2018年、2019年に撮った

春満開のパリの様子をまとめたビデオです。

 

春のエッフェル塔

YouTube : 春のパリ散歩

 

外出がままならない昨今ですが

春のパリで、デジタル散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。 

  

 

STAY HOME, STAY SAFE, AND STAY POSITIVE !!