暗いニュースばかりなこんな時こそ、脳内旅行!

 

春のパリ散歩を楽しめるビデオを作りました。

よろしければ、ご覧ください。

 
(クリックで、ウィンドウが開きます。)

 

パリ16区にある

イエナのマルシェでお買い物をしている気分と

ちょっとだけですが、フランス語も学べます。

 

 

パリのエアお花見はこちらから

YouTube : 春のパリ散歩

 

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3月17日から始まった

フランスの外出禁止令。

 

正確には外出『制限』なので

外出許可証に記入すれば

食料品の買い出しや、薬局へ行くなどの

必要最低限の外出は可能なのですが

 

日々、刻々と増えゆく

フランスのCOVID-19の罹患者数に恐れをなして

結局、本当に最低限だけ。

週に1回、生鮮食料品の買い物をするに留めています。

 

というわけで、この20日間で

3回だけ外出しました。

 

 

初回は

割り込みがあったり、レジ周辺でいざこざがあったりで

なんだか嫌な思いをしてしまったので

 

事前に作戦を立てて、行き先を変えたりして

和やかなムードで買い出しを終えた2回目。

 

第3回目は、2回目と同じ作戦で、でも時間帯を変えて

冷凍食品スーパーPicardと

オーガニックスーパーをハシゴするつもりが…

 

Picardはまさかのお昼休憩中。

(営業時間短縮は知っていたけれど、お昼の休業時間もあったとは…!)

 

そのままいつものオーガニックスーパーに到着すると

こちらも、けっこう並んでいました。

(店内に入れる人数を制限しているので、どこのお店も間隔をあけて並びます。

 

 

スーパーへ向かう道すがら

前方からやってきた、ちょっとおかしなムッシューに、

マスクのことで、突然怒鳴りかけられたり

 

スーパーに並んでいる間も、

突然道端で怒鳴り出すマダムがいたりもして。

 

みんな、先が見えない自宅待機とウィルスの恐怖に

イライラが募っているのが感じ取れます。

 

 

パリでは今のところ、並びさえすれば

トイレットペーパーなども在庫がたくさんあるし

ある程度のバリエーションの商品は手に入るけれど…

 

生鮮食料品の中では、一部

手に入りにくいものが出てきているようで

 

どこのスーパーでも

フランスのスペシャリティであるはずの

チーズの在庫が激減中。

とくにハードチーズが手に入らなくなってきました。

 

お肉や魚などの生鮮品は、商品のバリエーションが減っていて

種類によっては手に入りにくいものもある、という感じ。

日持ちするハムやソーセージ、ベーコンなどが特に人気で

午後になると、品切れも増える感じ。

 

あとは牛乳や小麦粉、イーストやベーキングパウダーが

なかなか手に入りにくくなっています。

(みんな、考えることは同じね…。かく言う私も、とうとうパンを焼き始めました。

 これは単に需要が急激に多くなったせいで、供給のバランスが崩れているせいかと。)

 

 

 

ササッと必要な分のお買い物を終えて

会計をしようとレジに並びかけたところ…

 

 

何かが足りないような…!!!!!

 

 

まさか…

 

 

まさかの…

 

 

この大事な時に…

 

 

サ ザ エ さ ん

 

 

してました。 もー!!!!!涙

 

 

外出許可証とパスポートと

消毒ジェルとマスクと、家の鍵と…に気を取られて

 

肝心の、お財布もカードも持っていませんでした yo !

 

 

さすがにびっくりしたし

自分のボケ加減にあきれ返ったけれど

ここで諦めたら試合終了!なので

 

お店の方に、買い物カゴを預かってもらい

アパートと往復することにしました。

 

戻ってきた時に並ばず入れるように交渉してから

いざ、小走りで往復!

 

(お店の外ではみんな待ちくたびれているし、

 家にこもってばかりで、みんな気持ちに余裕がなくなりがちなご時世なので

 お店に到着後は、お店の係の方が並んで待っているみなさんにきちんと説明してくれて。

 トラブルもなくスルリと入れてもらい、無事お会計しました。)

 

軽く汗ばみながらも無事、お買い物は終了。

はからずも運動まですることになった

第3回目の外出でした。

 

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外出すると、とっても気分は晴れるのですが

同時に、すべてに対して

疑心暗鬼になってしまうのも事実。

 

AFP BBによると、COVID-19のウィルスは

プラスチックやステンレスの表面では

2〜3日にわたって生存するというし

 

フランスの増え続けている感染者数を見る限り

誰が症状のない感染者でもおかしくない状態なので…

 

買い物は現金ではなくカードで支払うようにして

PINコード入力のために、マシンを触った後は

手とカードをジェルで消毒して

 

買ってきたものは、帰宅するなり

できる限り、包装のカートンや

表面のプラスチックを捨てたり

洗えるものは洗ったり、ジェルで拭き取ったり

そのまま最低3時間くらい、触らないようにしたり。

 

帰宅後はすぐに全身シャワーを浴びて

着ていた服はすぐに、洗濯をしたりして

できる限り、不安を拭うようにしています。

 

 

フランスの罹患者数は、4/4午後の時点で以下の通り。

 

左上から右に向かって

確認された罹患者数、入院者総数と現入院数、退院した数、

下段左から

亡くなった数、集中治療中の患者数、ESMSの罹患者数(医療・福祉・ケア系の施設)

 

4/4のデータ

※Santé publique franceより、4/4 14:00のデータ。

以下、上記と同様のイメージは全てSanté publique franceより引用しています。

 

 

国内の罹患者総数が68,605ケース、

内、4,267ケースが24時間以内に確認された数。

 

4/3のデータ

 

上記、4/3の発表データでは

24時間以内の罹患者確認数が5,233人だったので

勢いは収まっているようにも見えますが…

週末で、検査数が少なかっただけかも?という気も。

 

私の友人に、ウィルステストを受けて

正式に、COVID-19の感染が確認されたケースがあるのですが

疑わしい症状が長期間にわたっていて、処方箋があっても

咳が出たり呼吸困難などの症状が出ていない限り

なかなかウィルステストを受けさせてもらえない状況もあったりして。

(フランスでCOVIDのテストを受けるには、基本的にかかりつけ医の処方箋が必要です。

 今だけ特別に、電話やウェブでコンサルティングをしてくれるシステムですが…

 既に咳などの症状が出ていたら、ドライバーからの乗車拒否が可能なフランスでは

 タクシーやUberも乗車拒否されてしまうだろうし、テストセンターはたくさんあるわけでもなく。

 理由はわかるけれど、実用面で何とも腑に落ちないシステムです。)

 

 

さらに、感染しても、症状のほとんどないまま

抗体ができてしまう人も多くいることから

この『確認された感染者数』は、まぁ目安程度で

実際の感染者数は数倍はいるんじゃないかなと

私個人は思っています。

 

 

そしてこのタイミングで、フランスの

Santé publique France(国立公衆衛生局)が

掲載内容を変えたのです。

 

 

これまでは、世界の総罹患者数と

ヨーロッパの総罹患者数などを網羅していたので

左上(世界の総罹患者数)や中央上(欧州の罹患者数)が

6桁の、ものすごい数字になっていたのですが…

 

4/1のデータ

 

 

4/3からは内容をガラリと変え、下記の数字に。

 

 

翌4/4 現在は、こんな感じ。

 

1枚目から2枚目で、数字が一気に減ったので

一瞬、事態が急激に変化したかのように見えますが

何を隠そう、記載する内容を変えただけです。

 

世界やヨーロッパの罹患者数の代わりに

入院者数と、回復して退院した人の数(右上)などが

記されるようになりました。

 

1日で1,430人も退院したという数字に

安心感を覚えなくもないですが

 

よく見てみると

1日で1,060人も亡くなっているし

さらに他のリストも見てみると

4月に入ってから、たった数日で

3,500人以上もの方が亡くなっていることがわかります。

 

フランスの外出自粛要請が出たのが3/14、

正式な外出禁止令が発効したのが3/17。

 

既に3週間ほどが経過しているので

 

現在、日々数千人ずつ増えている新規罹患確認数は

感染時から症状が出るまでの潜伏期間を考慮すると

外出禁止令が出た後に感染したであろう数。

(そろそろ出揃うかな、というタイミングかと)

 

フランスの人口は、日本の半分ほどで

約6700万人ほどなので…

 

あとは想像にお任せします。。

 

 

海外在住の日本人が、

日本にいらっしゃるみなさまに対して

あれこれ言うのはどうかという気持ちもありますが…

 

 

今、世界で起きている状況は

予想をはるかに超えて深刻で

決して楽観視できるものではありません。

 

そして

このような事態に陥ることを、日本だけが

特別に避けられる理由は見当たりません。

 

どうか、どうか、

できる限り外出を控えて

家にいらしてください。

 

人と人の接点を減らすことが

あなたの大切な誰かを守ることにつながります。

 

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お家時間も3週目に入った私は

YouTubeで、世界を旅した気分になったりなどしながら

再び、パリのビデオを作りました。

 

新しいビデオは、イエナのマルシェ散策です。

(今年1月末に撮影した映像を編集しました。)

 

お家でできる、パリ旅行!

『パリ・イエナのマルシェを散策しよう』

 

お家にいながら、パリ旅行。

今回は、恥ずかしながら少しだけ、出演もしています。

 

サムネイル は、こちら。

 

残念ながら現在は、外出禁止令の影響もあり

パリ市内のマルシェは閉鎖中なのですが…

 

一緒にパリのマルシェを散歩しているような気分を

味わっていただけたら嬉しいです。

 

 

 

デジタルお花見ができる

春のパリ散歩ビデオはこちらへ。

 

YouTube : 春のパリ散歩

 

 

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