隣のベッドの患者さん | 小春日和。ポンコツ未婚娘と認知症実母の日常

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2014年7月。母はアルツハイマー型認知症と診断されました。
アラフォー独身(非正規雇用)。アルツハイマーの母との2人で細々と暮らしております。
介護、非正規雇用、独身、色んな不安材料に挟まれた日々を書きつづります。(追記)2019年レビー小体型認知症と再診断。

お正月ぐらいに母の隣のベッドに入られた患者さん。

酸素チューブに点滴、尿は管を通しておられて最初から重症そうでした。

数日後には酸素マスクになりました。

 

今日午後1時過ぎに病院に行くと母はナースステーション前で車椅子でダランとして点滴を受けていました。

しばらくしてベッドに横にさせてもらいベッドの横に椅子を置いて様子を見ようと

病室の奥に立てかけてあった椅子を取りに行くと

隣の患者さんの娘さんが面会に来られていました。

医師がただならぬ様子で部屋に入ってきて患者さんの様子を確認していました。

少しすると娘さんの旦那さんが来られて、また医師が部屋に入ってきました。

尿と便が緑色に血便も出ていると話していました。尿も朝から溜まっている量が変わっていないと。

その時隣のカーテンが少し開いて尿の溜まっている袋が目に入りました。

深緑・・・・・とても尿の色とは思えませんでした。

 

母に何度か声をかけ目をつぶっていながらも返答があったので

介護食品用プリンを口に運びました。

飲み込みが悪くなっているのか半分しか食べてくれませんでした。

 

しばらくして看護師さんが来て

オムツを確認しますね、と家族は一度部屋を出されるので

母は目をあけてくれないので私はまた夕方に来ますと一度家へ戻りました。

 

17時半夕飯時に再び病院へ。

母はフロアのテーブル前に車椅子でいましたが介護用エプロンに顔を伏せてしまっていました。

母の所にいき声をかけると目を開けてくれたものの反応が悪いです。

でも口を小さくあけてくれたので少しおかゆを口に入れました。

眉間にシワを寄せると顔をまた伏せてしまいました。

 

周りの患者さん達は食事を終えられ次々と病室に戻っていきました。

声をかけ体をさすり何とか食べてもらおうと

時間をかけて食事介助しましたが3口しか食べてくれませんでした。

下をずっと向いているからなのか体調が悪いのか鼻から鼻水が拭きとっても拭きとっても流れてきました。

 

看護師さんが声をかけてくれたので病室に戻りベッドに寝かせてもらいました。

看護師さん「水分は点滴でとれていますが口から食事がとれないのが続いているので今後免疫力が低下し熱が出たり、一日中寝ておられるので床ずれなど、お話されないので喉の筋力も低下し飲み込みが難しくなってきたり、色々心配な事が出てくると思います。すぐに容体が悪くなる事はないと思いますが何かありましたらご連絡します」

母はベッドで寝息をたてて寝ています。

 

・・・・・そういえば隣のベッドから全く音がしない・・・・

カーテンの向こうを覗くと隣のベッドに患者さんの姿がありませんでした。

荷物もなくなっていました。

 

・・・・亡くなられた?

 

怖い・・・怖い・・・・怖い・・・・怖い・・・・怖い・・・・・

母もそうなる時は必ずくる。

入院してまだ1か月弱。まだ大丈夫だと思いたい。

どうにかして口から食べてもらいたい。

でも覚醒している時が少なく難しくなってきている。