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米はGM&トランプのバトル、ロシア軍はベルガモで消毒

2020-03-28 14:22:38 | 欧州情勢複雑怪奇

トランプがGMの経営者をこき下ろして、

トランプ氏は命令に先立ち、ツイッターで「GMは4万台を『とても迅速に』供給すると言っていたのに、4月下旬にたった6千台だという。しかも最高の代金を求めている」と一方的に主張し、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)を名指しで非難していた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57369910Y0A320C2000000/

と、日経はあたかもトランプが悪いように書くわけだけど、大方のアメリカ人は、拍手喝さいなんじゃないの?

なぜなら、アメリカの大企業群はすべからく、儲けは資本主義、負債が出たら国が助ける、というスキームを当然だと思っていて、しかも、アメリカ人のためになってない、と思ってるから。

つまり、言うところの、金持ち階級は社会主義、貧乏人は資本主義

capitalism for the poor; socialist for the rich、って状況ね。

大きくて潰せない、重要すぎて潰せないといって大企業、金融機関を支援する。

だがしかし、個人は博打に負けたら身ぐるみはがれるわけだよな、とホームレス化。

これがアメリカ。

だけどすべてのアメリカ人がこんなことを望んでいるわけではない!! ってことですよ。

 

で、根本的にアメリカの現状が本当に困ったことになってるのは、金持ち階級は金を刷ると直ちに何でも解決するという宗教にはまってるもんで、支援パッケージが出来た、ばんざーい、解決だとか言い出す。

だがしかし、存在しないベンチレータも薬剤は、目の前に金があっても以前として存在しない。

アメリカの医療関係の備品、装置がどれぐらい国内で賄われているかのはっきりした細目のわかる統計はなかなか見当たらない(あるいはない?)らしいんだけど、2002年あたりでは金額ベースで16か17%ほどの輸入だったものが、現在は金額ベースで約半分になってるらしい。

輸出入統計って基本的に金額ベースで取ってるけど、医療にとって重要なのは数量ベースなわけで、ここらへんも、やっぱりこう、国民全体の医療ってのが考えられてないということなのだろうか・・・というところはあるわけだけど、なにせ、アメリカ人にとっての国家アメリカの現状は結構お寒い。

しかも、(くどいけど金額ベースでの話ではあるけど)アメリカの輸入先はヨーロッパ各国が大手を占めている。アイルランド、ドイツ、イタリアあたりが大きいんだって。

ということは、欧州とアメリカが同時に医療機器を必要とするとどうなるのよ、って話ではあるよね。

夕べ読んだばかりの記事なので記憶で書いちゃったので、私が読んだオリジナルを置いておきます。

Not Just China: U.S. Reliance on Foreign Medical Supplies is Staggering

https://www.theamericanconservative.com/articles/just-how-dependent-is-america-on-foreign-medical-supplies/

 

■ 日本のメディアの話は真に受けないことにしよう

でね、日経の書き方を見てもわかる通り、日本のメディアはすべての話を自己都合で焦点を変えて書く大本営方式なので、数字と出来事自体以外の解釈は読み込まないよう、心しましょう。

あなたの心と頭の健康にとって、手を洗うのと同じように、洗脳シャワーを浴びないことが重要です

 

■ ベルガモで消毒するロシア軍

そんな中、支援物資を自前の支援車両まで持っていって(飛行機に乗せて)イタリアに運び込んだロシア軍の防疫部隊は、北上して新コロナ被害のひどいベルガモで活動中。

病院をまわって消毒してはる。

Специалисты Минобороны России на рекогносцировке в медучреждениях Бергамо

 

Санитарная обработка пансионата «Мартино Занки» в пригороде Бергамо

 

大手町にも必要ではないのか?というのは置いておいて、

でね。おそらくこのタイプの、他国で状況の厳しい感染症対策を経験している防疫部隊を、おそらくイタリアは持っていないか、持っていても医療従者中心のもので防疫体制を確立できるほどのものではないのではないのか、などと思ってみたりもする。

イタリアは医療水準は高い国だし、ヒューマンな立派なお医者さんが出る国。それは知ってる。

しかし、経験のあるロシアが来てくれる、という点を強調している記事をいくつか見たので、何かがイタリアに足りないという認識が前提とされているようではある。あと、持ってても人数的に間に合わないとも一応考えられる。

 

で、じゃあ、世界一金持ちなNATOという塊とか、実質的にリーダーを任じている米は何をしているのだろう? 責任を持てよ、お前が頭だろう、という話なわけだが多少の支援はあるらしいけど、展開してはいない。なぜいない?

なんでだか知らないけど、多分、イタリアだけでなく、NATO内の各国全部がほぼ同時期にこれらの防疫チームを必要としたら、それだけの量はあるのか、というのも問題って気がする。

こういうチームは人殺しチームとは別の難しさのあるチームだから、明日作れといって作れるものでもない。

テロリストと一緒になって、民間人を殺したり爆破したりするのは大好きらしいが、救援には向かないNATOさんなのだった、という笑えない展開のような気もする。

ここでもまた、金を刷ったらすべてが解決する系に住んでる住民には理解が困難な事象が発生しているというべきではなかろうか。

総じて、金とプロパガンダがあればなんでもできると思ってる人たちの方が分が悪いといった状況。

 

■ オマケ

イタリア人とロシア人は歴史的に結構関係が深いので、心から協力できる人たちがいるだろうなぁとも思う。

第三のローマ(ロシア)が第一のローマ(イタリア)を助けに行ってると考えれば不思議もないだろう、と言ってみたいとも思う。

 


 


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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-03-28 14:53:01
アメリカ大企業のオルガリヒ人民公社化、ロシアの世界大戦向け防疫部隊のお披露目。

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