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東大受験における英語対策のつぼ その1

2020年11月02日 | 大学受験

塾生が東大入試オープンと

東大入試実践模試を受けてきました。

問題やら解説やら答案を見せてもらいました。

東大の問題に高得点を取るには

どういう勉強をしたら良いのか

考えたいと思います。

 

今回は英語のみ分析します。

まず「東大入試実践模試」の問題ですが、

内容的にも最新の情報を

盛り込んだ良問が盛り込まれています。

東大の二次試験そっくりに作ってあるので、

この模試を受けることでその傾向も理解できるし、

しっかりと復習することで、

東大受験対策ができます。

 

この模試は駿台とZ会の作成です。

英文も洗練していますし、問題の内容も

最新の話題が盛り込まれています。

リスニングの英文は会話体です。

内容はアメリカのインタビュー番組です。

 

(リスニングの内容は、

今回はコロナ時代における仕事と余暇についての

ゲストを迎えての話し合いで、まさにup to dateな内容)

会話の使用単語のレベルは例えば、

exploited, irrrational, workaholism, imply,allocate,などの

比較的レベルの高い単語。

英文そのものは難しくないですが、

最近のリスニングの質問は1回しか

喋ってくれないので、

英語を一発で理解できる力が必要です。

(去年まではリスニングの質問は必ず

2回言ってくれていたのですが、今年から

一回限りです。)

 

英語において、合格点を取るためにどういうところに

力点を置きながら受験勉強を進めていったらいいのか

というお話をします。

 

文系・理系関わらず、難関私学、

国立二次試験に英語の試験がある人にも

ためになるお話をしますので、

よかったら参考にしてください。

 

どんな模試を受けるにしても、

英語において物を言うのは

知識ベースの量と質です。

英語の知識の量は単語・

熟語・構文・文法の知識ベースです。

これを読まれているみなさんは

英単語を何個知っているでしょうか?

 

保護者の皆さんは学生時代には

英語は得意だったけど、

英語そのものを使わなくなって、

すっかり忘れているなという方も

多いのではないでしょうか。

受験生であっても、

自分が知っている単語の量が

いくつあるかは知らないのが当たり前です。

 

単語には発音、アクセント、派生語、

品詞による意味の違いも付随しますが、

記憶している英単語の量をチェックする

機会はまずありません。

 

正確な数字を知るには

全数チェックするしかありません。

それには時間がかかりますので、

私はある方法で単語レベルチェックをしています。

 

高校生の入塾希望者で、英語の教科を習いたい方には

文法チェック問題や、長文力チェック問題、

レベル別構文・単語・熟語レベル

チェックシートを受けてもらいます。

 

単語レベルチェックシートは私の手作りです。

単語力のレベルを図るだけで、概ねその人の

英語力が測ることができます。

英語力がある人は例外なく単語力は高いです。

 

このシートは単語のレベル別に問題を並べてあって、

その単語テストをするだけでおおよその単語のレベルが

測れるようになっています。

このテストをすることで、入塾希望者の単語力を

調べます。

単語シートは派生語の知識やアクセントなども

書いてもらうので、

単語力を精密に調べことができます。

 

私はいつも塾生に

18歳前後に覚えた単語は

一生モノになるから、

新しく出会った単語は

発音もアクセントも完璧に!

とアドバイスしています。(笑)

 

不思議なもので、英単語を覚える際に、

一度アクセントを間違って覚えると

なかなか抜けないのです。

それはまるで生まれたばかりのひよこが

初めて見る姿の生き物を

母親だと一度認識すると、

その後もずっとついていくようなものです。

 

この現象をインプリンティング

(刷り込み)というのですが、

私事で恐縮ですが、

私が高校生の頃、ある単語集が

評判になっていたので、

すぐに購入して、

毎日15語ずつ単語を

覚えるようにしました。

 

その単語集は「試験に出る英単語」

という本です。おそらく二千万部くらいは

売れていると思います。怪物的単語集です。

(この単語集のすごさについては

また詳細を書こうと思っています。)

 

当時毎日こつこつ覚えた単語が

脳の中に焼き付いたように

入っているのですが、

一度アクセントを

間違って入れてしまうと、

後で何度なおそうにも

なおらない単語がいくつかあります。(笑)

 

学習で大切なことは、はじめて出会う、

あえてここでは「出会う」と書きますが、

というのは、たった一つの単語でさえ、

その出会いがまさに人との出会いのように

貴重なものと私は考えているのです。

 

たかが英単語ごときものにそれほど

思い入れするなんてと思われるでしょうが、

私は言葉に対して思い入れを持って

接することが外国語を身につける

秘訣だと思っています。

 

なぜなら、物事を正確に理解するためには

正確な言葉の意味を知らなければ

ならないからです。

 

私達は言葉によって

この世界を知り、その言葉によって

この世界を表現できます。

 

一つひとつの言葉は樹木で言えば、

枝にくっついている葉っぱのようなものです。

樹木の枝も幹も根っこも

小さな無数の葉っぱによって

活かされています。

単語とはそういうものです。

だからこそ、私達はそれが

英語であろうと日本語であろうと、

単語の持っている

働きと意味をよく理解して

葉っぱそのものを

増やしていかなくてはなりません。

 

特に英語に関しては、

語源というものがあり、

それを知ることで

その単語に親近感が

湧くことは間違いありません。

 

語源の知識をふんだんに

取り入れることができる

単語集で勉強すると単語が

スイスイ入ってきます。

 

語源で理解する単語の覚え方は

特におすすめです。

もちろん、

単語習得は英語を極めるためには

必須条件ですが、

それだけで英語の得点を

上げることはできません。

東大入試に関わらず、旧帝大もしくは

それに準ずる大学においては二次試験に

英語が出題されるところが多いです。

 

文系では英語は必須科目ですが、

理系の英語習得は必須です。

それは将来研究の仕事に入ってから

英語が物を言うからです。

 

英語は論文の読み・書きにおいて必須言語です。

論文発表において、英語が標準言語なので、

まさに自分の言いたいことを

正確に表現できる英語力が必要なのです。

 

自分が日本語で考えている程度のことを

正確に文法ミスなく英文を並べられることは

研究者にとっては必須の能力です。

 

だからこその二次試験の英語なのです。

そもそも東大は業者任せの

共通テストは不採用の予定でした。

 

それだけ、東大が作成する二次試験が

受験生の英語の実力判定にふさわしいと

判断されているのでしょう。確かに

東大の過去問を見ると、

リスニング問題、自由作文、

長文を読んでの英語要約、

英語の文法力を問われる正誤問題など

いずれをとっても、しっかりとした英語力が

必要とする問題ばかりです。

当然東大模試もそれに準じて作成されています。

まずは正確なボキャブラリーを

日々の学習の中で作り上げていきましょう。

 

次のブログの内容では英作文力向上の秘策を

伝授します。 


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