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受験としての英語と一生モノの英語のちがい その1

2020年05月11日 | 英語教育

現在、巷ではコロナウィルスのことばかりが

報道されていますが、今年の1月ごろは、

センター試験の話題で持ちきりでした。

センター試験が共通テストに変更になり、

内容も一新される予定でしたが、

制度的に無理があるということで、

内容変更はほとんど変わらないことになりました。

 

共通テストの英語を複数の民間業者に委託して、

さらにマークシートから記述式にしたものを

学生アルバイトが採点するというシステムが

大いに非難されてしまいました。

 

では、来春の共通テストの英語はどうなるのでしょうか。

確実に言えることは、

リスニングのウェートが問題全体の50%となり、

リスニングで点を取れないと困ったことになります。

また単語のアクセント問題が出なくなります。

(このことについては後で述べます。)

そして、長文中心の記述問題が盛り込まれます。

 

これに対応する問題集もまだ殆どないので、

受験生は、何から手を付けたら良いのか、

きっと心配だと思います。

 

しかし、私はここであえてこんなときだからこそ、

基礎基本の定着、大学に応じたボキャブラリー構築、

良い問題集を選び、徹底的に確かな文法力を

つけること。構文、英作文の繰り返しの

トレーニングを徹底すればいいと思っています。

良い問題集で繰り返しを徹底する。とにかくこれに尽きます。

そして大量の長文を正確に読み切る集中力を

養うこと。これが大切です。

 

来春受験する受験生は今までのセンター対策を

すればほぼ問題はありません。

国公立はそのために、大学単位で二次試験を

受験生に用意しているのです。

 

例えば、東大の英語の二次試験と

京大の英語の二次試験の内容も形式も

まったく異なりますが、過去問を見て見ると

この何十年まったく問題傾向に変化はありません。

つぶさに問題にあたってみれば、英語を非常に

精密に習得した受験生だけが高得点を取れるような問題に

なっています。

 

英語を精密に読むとは、

英語の表現力が正確でありながら、

些細な文法的ミスを見逃さず、

正確な文法力で英文を読み書きできることです。

そういう力はなかなか共通テストだけでは

チェックできないと思います。

共通テストはあくまで高校生としての

英語の汎用的な基礎学力のチェックのための

試験なのです。

 

 

【共通テストの改悪部分】

アクセント問題がなくなるそうですが、

これは大いに問題があると思っています。

というのは、実は私も経験があるのですが、

ネイティブと話していて、アクセントが違っていると

なかなか相手に通じません。

 

それに18歳前後で間違って覚えたアクセントは

おとなになってから直そうと思っても直りません。

18歳前後で覚えた記憶は

実は一生モノなのです。ですから、絶対に

間違ったままで覚えてはいけません。

 

現在、文科省は英語を教科として小学校に

導入している最中です。

小学校の現場では、英語教育の対応だけで

それでなくとも忙しい小学校の先生を

困らせています。

本来英語の授業は英語ですべきです。

それくらいの力量のある先生に

教えてもらうようなシステムでなければ

英語授業は単なる遊びに終わってしまいまs.

 

文科省は英語教育において、

仏作って魂入れずの状態を放置していれば、

日本語の英語教育を間違った方向に

進ませてしまうのではないかと

私は危惧しています。

 

その2で 続きをお話します。

 

 

 

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