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夏休みは課題図書の感想文を書こう その2

2019年08月01日 | 国語力アップ

私は自分の子供がまだ小学生の頃、

「学校から与えられた夏休みの宿題は何?」と聞くと、

その中に課題図書の感想文が

入っていないことに気がつきました。

 

夏休みの宿題の一覧になったわら半紙には、

選択自由の中に感想文の課題が入っていました。

つまり、感想文はやっていってもいいし、

やらなくてもいい課題になっていたのです。

なるほど納得です。

 

確かに子どもたちにとって、文章を書く作業、

それも自由度が高い感想文というのは

仕上げるまでに難行苦行が続くことは

間違いないことです。

 

実際、3年生や4年生になったばかりの小学生に

原稿用紙を渡して、「さぁ、この本読んで

感想文を書いてごらん」といっても、

おそらく何時間かかっても、

できないでしょう。

 

よほどの本好きの小学生でなければ、

まず、一冊の本を渡されて、それを短時間で

読み切ってしまうのは難しいと思います。

かといって、嫌々ながらダラダラ読んでいると

内容がちっとも頭に入ってきません。

 

さらに、書いている内容を咀嚼して、

自分の考えや、自分の今まで生きてきた

経験や想像力を膨らませて、

しっかりと自分の考えを展開する文章に

仕上げるなんてことは

そうやすやすとはできないのです。

真っ白な原稿用紙を目の前にして、

ただ時間が虚しく過ぎ去るばかり。

 

見るに見かねて

親が手伝うことになるのですが、

殆どの内容を親が書いてしまうと、

子供はその内容を清書するだけで、

結局親が作文のゴーストライターで、

子供が清書屋さん。

つまり、目の前に、

なんの意味もない夏休みのつまらない

思い出が一つ残ります。

夏の思い出の砂浜に転がる貝殻ほどの

値打ちもありません。

 

作品を提出した後、何ヶ月後に

佳作や入選などの評価をもらうのですが、

子供は親が書いたものに賞をもらっても

なんの喜びもないので、人生とは

そういうものだという虚しい思い出が残る

だけに終わってしまいます。

 

まず、私が声を大にして言いたいことは

感想文を親が書いてはいけません!

ということです。

原稿用紙を前に、子供が虚しく

時間を過ごしているのは、

見るに耐えない。

子供が可愛そうだ、

感想が全く出てこないのを

見ていられない。

 

そうであるならば、

無理に感想文など書かせないで、

一年先送りにしても良いと思います。

子供が一冊の本をしっかり味わいながら

読める年齢に達するまで待つ、

子供の精神年齢が十分に

上がってくるまで待つことも

親としては必要なことです。

 

次の「その3」で

私が実践した

感想文の書き方の指導方法を

お伝えします。

 

今週から和歌山も暑い日が続きますので、

熱中症には気をつけてください。

 

 

 

 

 

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