住吉大社の紹介11 池田家 | みどりの木のブログ

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昨日の続きです。

今回は住吉大社東側の古民家紹介です。

初めは池田家からです。

 

池田家は旧熊野街道と旧住吉街道が交差する、角地に建つ店舗兼住宅です。

元禄年間に酒造業をはじめ、後に味噌醸造を行ったと伝える家で、池田家は旧

熊野街道に面した土蔵造、2階建で2階に虫籠窓のある池田屋というお店です。

「住之江味噌」の製造元として広く親しまれ ています。御主人さんは御年90歳

で元気な方でした。直接話を聞きましたのでその紹介をします。

お兄さんがいたのですが、大学を出たので、味噌屋を継がずにサラリーマンに

なりました。それで、弟の御主人がこのお店を継ぎました。

 

池田家です。

屋根の上にある、高灯籠型の置物ですが、

これで有名なお店になっています。

伊勢湾台風で破損したそうで、再建したの

ですが、ご主人は細部の造りが気に入らな

かったので、再度、ご自身でデザインして

建て直したそうです。

 

現地駅前にあった周辺案内図です。

池田家は池田屋とあり、ピンク枠で囲いました。

 

宝永年間1707年の古絵図です。池田家は豪邸でした。

 

元禄時代より池田家は酒造業を営んでいて、

たいそうな大金持ちでした、上の絵図に描か

れた池田家があります。しかし、明治になる

と、大手の酒造メーカーに押され廃業します。

当時の当主が新しい事業に失敗して、現在

のような小さい味噌屋となりました。

 

池田家の前面の道が熊野街道で、

右端の道が住吉街道です。住吉

街道は古の「しはつ道」ともいわ

れ、住吉津から当時の都である

奈良に通ずる、国際街道でした。

 

④がしはつ道です。

当時の大和川は東大阪の方に流れていました。

 

家屋の側面に住ノ江味噌のいわれがあります。

拡大すると

 

池田家の17代目の池田屋甚兵衛さんが、

明治の初めに住ノ江味噌を製造しました。

明治天皇が亡くなるまで、15年間宮中に

この味噌を献上しました。味噌の名称の

由来は、住吉大社宮司だった、男爵津守

国栄卿の命名です。

 

「住之江味噌」を献上したときの古文書です。

 

ここに宝永4年(1707年)の古絵図があります。

絵図の上にある時計は外国製で、かなり古いの

ですが、今でも動いています。

 

味噌樽です。

 

いろいろな味噌を販売していますが、

私はゆず味噌を買いました。手に

持っているのがゆず味噌です。

味見をして美味しかったです。

 

この池田家の先祖は和泉の池田町の出身

なので名字が池田となったそうです。

和泉の池田町の池田寺跡の写真が店内にありました。(ガラス反射で見難いです)

 

池田家と言えば、信長の重臣だった池田恒興も、和泉の

池田町が家の祖先の地としています。

池田氏のはじめは、景行天皇の後裔が和泉の旧池田村

に居住したことに始まるといいます。その地の豪族として

朝廷から池田首の姓も受けていますが、大化の改新で

豪族勢力が抑えられ、その後池田村は摂関家の荘園と

なり池田荘となります。この池田首の末裔が池田恒興

で 、その子孫が備前岡山・伯耆鳥取両藩主の池田氏と

なります。ただ、池田恒興が子孫という確たる証拠があ

りません。住吉の池田さんも言い伝えによっています。

事実とすれば、ここの池田さんと大名の池田家が遠縁

の関係となりますね。

 

最後に店を出るときに

これはお店から外を撮影した写真ですが、

引戸の先にある溝に、木造の溝蓋があり

ますが、これが金属製だった時に、踏むと

大きな音が出てうるさかったそうで、特注

で造ってもらったそうです。

この熊野街道の道の向かい側に、花が

咲いていましたので撮影しました。

 

むくげの花です。

 

同上

 

彼岸花です。

 

きょうはここまでで、明日が最終回です。

 

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