遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

東京女子プロレス「GRAND PRINCESS '22」(東京・両国国技館 2022.3.19)※4/23時点で無料配信中

2024-04-24 07:11:00 | DVD・VHS・動画など

2024/4/23

・前に見たDDT興行から5年後2022年の東京女子。

・感染症対策のため観客の声援や飲食禁止。コロナ自粛期から時間がたつと、意味がわからなくなる人は増えそう。

・知ったばかりの「爆れつシスターズ」のお姉さんが引退。身内対決は燃えるし、悲壮感もなくていい温度感。

・高木三四郎選手が大社長ではなく、ただの社長だと挑発されていたけど、相変わらず大人気なかった。

・早起きして準備したボディペイントと、女性以上に立体感のある大胸筋の組み合わせが生々しい。

・操からハイパーミサオになっていたの混乱する。

・美威獅鬼軍の入場が楽しそう。あれ、舞台に上がるような人でやりたくない人いないんじゃないか。

・ユニット名はなんでヤンキー仕様なんだろう。

・メスと注射器という一線を越えている凶器。

・ラム会長は貫禄がありすぎる。レインメーカーがカメラ割込みでかっこいい。

・三田佐代子さんの解説が的確。ご自身は選手ではないのに、語り口に部活のOG感がある。ぼんやり見ていると伝わりにくいところ、的確に補助線を引いてくれる。

・ゲストのアジャコング選手もレジェンドとして、現場の人間として、良い距離感でコメントしている。こんなに言語化能力が高い人だったのか。

・伊藤麻希対荒井優希。似たような名前と似たようなキャリアの二人の試合が個人的なベストバウトだった。

・挑戦の動機は、アイドルという入れ替わりの激しいジャンルに所属していたからという三田さんの解説。

・伊藤選手の動きが大御所レスラーのようで、立ち方歩き方から見栄えの研究をしているんだろうなとわかる。

・アジャさんが「こんなに立派なプロレスラーになるとは」と言っていた。そっけない言い方なんだけど、言葉の選択がやさしい。

・アイスリボン時代を少し見ていたので、志田光選手が立派になっていてうれしい。

・小柄な渡辺未詩選手、他と桁一つ腕力が違う。

・ディズニー作品を見て技を思いつくらしい。

・メインは山下美優対中島翔子。山下選手と戦って試合になる女子選手いるんだろうかというくらいの雰囲気はあるけど、その彼女が信頼を寄せる中島選手としっかり大会をまとめていた。

・だいぶん選手おぼえたけど、たぶん次に見に行くDDTには出ないんだろうな。

★無料配信中(4/23時点)「GRAND PRINCESS '22」東京・両国国技館 2022.3.19

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クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第7話 ある告白に関する物語

2024-04-23 00:24:28 | 演劇を見てきた

 

2024/4/22

ある女性が、若くして出産した結果、母親に娘を奪われてしまう話。

解説によると、第八戒「あなたは盗んではならない」がモチーフらしい。

それで母親に娘を奪われた女性のエピソードを扱う飛躍具合が好き。

一番小さい子供を祖母と母で奪い合う感覚は結構いろんな家庭で見られると思うけど、立場の強い弱いがはっきりしすぎている。

実の母親のほうがどんどん追い込まれて誘拐まがいのことをしてしまう。

三代それぞれの立場で盗む盗まれるの見え方が全然違うのがおもしろい。

小さな子供からしたら、自分がずっと母親だと思っていた人が祖母だったから逃げようと言われてもついていけない。

落ち着いたら「ケンカするな、仲良くしろ、私はおまえらの所有物ではないぞ」と言ってあげてほしい。

最後の後味の悪さも嫌いではなく、ここまでのエピソードの中では一番好みだった。

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DDT「Ultimate Party 2019 ~DDTグループ大集合!~」

2024-04-22 23:21:28 | DVD・VHS・動画など

2024/4/22

・DDTはDVDや配信でも見ていたもの、最後に見たのはいつか思い出せないくらい前。ライブで観たのは一回だけで長井満也選手が試合していた。

・プロレス自体も最近スターダムの配信を見始めたくらいで、かなりご無沙汰。

・配信時間6時間半に怯む。二日に分けて視聴。

・DDT、BASARA、東京女子、ガンプロの4ブランド、全14試合、80人を超える選手たちが試合している。

・アイアンマンヘビー級選手権では平田一喜選手が畳みかけるような入場順に翻弄されていた。好感を持った。

・歴代王者の一覧がなぜか英語版Wikiにしかない。

・そういう大会だからそういうものなんだろうけど、とにかく一試合あたりの参加選手が多い。

・3WAYの6人タッグと4WAYタッグは人数多いのに知っている選手が少なくて困る。

・戦いよりワクワクが上回ってしまい、みんなでラダー橋を二つ作るところと、作ってはみたもののリングが狭くなるだけで、そんなに活かせていなかった感じがいかにもライブっぽい。

・知らなかった選手では山下美憂が印象的だった。あのケニー・オメガと打撃でやり合って遜色なく見える。

・他の試合でも当たり前のようにミックスドマッチをやっているけど、たしかに説得力のある見せ方は難しそう。

・あの里歩さんがすっかり大人になっていた。この時点でもまだ22歳。キャリアだと13年。脳が混乱する。

・彼女が小学生だった頃は見ていたけど、海外でチャンピオンになっていたとは。線の細さは相変わらずで、見ていてハラハラする。

・いろんな技があったけど、坂崎ユカのコンプリートショットが強かった。エプロン際のカウンター。速い。

・関根龍一と高梨将弘のタイトルマッチ。不器用と器用の対比のように煽られていたけど、関根選手も結構いろんな技を使ってそんなに不器用には見えなかった。

・高梨選手は前から知っていた数少ない選手。その器用さを、いつも引き立て役として発揮していた印象で、キャリアアップについては彼のほうが不器用だったと思う。だから良かった。

・メインの竹下幸之助対HASASHIMA。たぶんもう何度も試合している二人なんだろうけど、ベテランと若手のシンプルな対立軸でまんまと盛り上がってしまった。

・締めのマイクがほのぼのとした喋り方でとてもよかった。一人称「ボク」なんだ。「握手できる?」

「Ultimate Party 2019 ~DDTグループ大集合!~」(東京・両国国技館 2019.11.3)※4/22時点で無料

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トム・マクナブ『遥かなるセントラルパーク』

2024-04-19 00:32:03 | 読書感想文

 

 

2024/4/18

・1931年、ロサンゼルスからニューヨークまでアメリカを横断する三千マイルのフットレースが実行される話。再読。

・3月21日から6月20日の三か月かかる。

・最初のうちは、競技というよりお祭りや興行に近い。

・参加ランナーは一部を除いて記念出場どころか食事目当てだし、サーカスの一団を引き連れて、行く街々でショーを披露する。おしゃべりラバのフリッツ見たい。

・世界的な不況のなか、起死回生を狙うランナーたちは高額賞金を狙ってしのぎを削る。

・一方で、前例のない巨大レースの運営は、ニューヨークまでたどり着けるかどうか、賭けの対象になるくらいの綱渡りを繰り返している。

・灼熱の砂漠や極寒高地のロッキー山脈を越えるようなような過酷なレース風景と、オリンピック招致にあたって賞金レースを目の敵にする政治家たち。

・この頃からすでにオリンピック招致の連中が敵役になっている。幻想としてのアマチュアイズム。

・生まれも育ちも全然違うランナーたちが協力し合って、圧倒的な距離という困難に挑んでいるし、主催者のフラナガンが窮地に陥れば、ランナーたちも知恵や技術を出し合って解決しようとする。

・登場人物たちが、ランナーもスタッフもだんだんチーム化していくところが楽しい。最初はお飾りでしかなかったミスアメリカも運営スタッフとして働き始める。

・フーヴァーやカポネみたいな実在する人物も出てくる。競技も政治も具体的で描写が細かい。

・たくさんの試練を経て、ただのお祭り騒ぎから競技としての崇高さが生まれてくる。イベントそのものの成長物語でもある。

・〈いつだってランナーをつぶすのはペースなんだ。決して距離じゃない。〉〈我々の走る一マイル一マイルが、地面を踏み出す一歩一歩が勝利になるんだ。〉〈次の日につるし首にされることがわかっているとき、人は驚くほど精神を集中できるんだ。〉〈三十年のランニングは勝利の瞬間ではなく、まさにこうした危機への準備期間だったのだ。〉

・常に身なりを気にしていた主催者が絶望してボロボロの姿になっているところに、それまで決して感情を表に出してこなかった冷静な記者が汚い言葉で気合をいれようとしているところが好き。

・なんでいまだに電子化していないのか不思議。

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ままごと『わが星』

2024-04-18 00:30:06 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

 

 

 

2024/4/16

・地球と月とその家族の在り様を、時報のリズムに乗せて言葉とダンスで表現していく話。話なのかな。

・作中で、幼い女の子であるちいちゃん(地球)とその幼馴染の月の関係性を人の一生分一気に見せる。

・最初は『わが町』と関係ないのかなと思ったけど、この部分だけ取り出すとやっぱり発想元と思われる。

・最初の時報のリズムにあわせて群唱するところは躍動感があってかっこいいんだけど、なかなか話に入っていかないので少し不安になる。

・抽象表現が多いと、全体の尺の中でどのくらい進んでいるのかわかりにくいので長く感じやすい。

・本作では、ちいちゃんと月の二人の物語が組み込まれていて、そういうストレスは少なかった。

・それだけなら良くも悪くも単なる「いい話」だけど、宇宙の概念をねじ込むことで、ものすごく遠くから突き放したような視点を獲得している。

・繰り返される誕生日とテレビと冷蔵庫の話は日常の象徴ということでいいのかな。

・振り返って考えていくと、やっぱり『わが町』がベースになっているような感じがしてくる。

・単になぞったり置き換えたりするのではなく、分解して組み直して、繰り返しで強調ポイントを作って、いろいろ装飾して、この形になっているように見える。

・本作は2011年の公演だけど、今の感覚だと、親と同居していて、夫が働き、妻が家事をする(夫婦それぞれが選択している言葉がそれっぽい)ような家庭って、日常の記号になりえるのかなと思ったりはする。

・必ずしも現代を描く必要はないんだろうけど。

・中盤から後半にかけては、演劇というより長いラップの曲を聴いている感じになってくる。

・セリフと動きと演出効果のタイミングがものすごくシビアで、一つ間違えると大混乱を招きそう。とてもハラハラする。

・どうして重なって寝たんだろう。月食?

・さらに終盤になると曲ですらなく祭りになっていく。

・囲み舞台なので客席も映っているんだけど、ニコニコで首を振りながらリズムをとっているお客さんがいてとても共感した。

・言葉レベルでも構成レベルでも、星の一生と、人の一生が上手いこと重なっていて、ほんとよくできた作品だった。

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関根光才監督『太陽の塔』(2018年)

2024-04-17 13:43:00 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

 

 

2024/4/16

・岡本太郎の作品や人柄を、10個のキーワードをもとに、様々な立場の人が証言していくドキュメンタリー。

・自分にとっての岡本太郎は、幼いころ、テレビで「芸術は爆発だ!」と言っているギョロ目のおじいさん。

・後になってたいへん優れた芸術家であり、ただの変わったおじさんではないことに気づかされた感じ。

・亡くなったのは1996年だが本作の公開は2018年。東日本大震災後。わりと最近。

・最初は万博というテーマで当時の様子を解説していく。

・当時も色々あったんだろうけど、カジノの前座として公費を浪費している今の大阪万博と比較すると、盛り上がり方にかなり差があるように見える。

・1970年から少しでも進歩しているのか、退化しているのか。

・当時の万博のテーマ、科学の発展による「人類の進歩と調和」に岡本自身は批判的だったのに、当時の責任者は彼を起用して、あんなに巨大なモニュメントを作らせたのは度量が広い。今なら無理そう。

・あれだけ色々あったのに太陽の塔だけ残っているのは不思議。

・科学の発展からこぼれ落ちるものを大切にしているという話。

・科学的に理解するために分類することはとても重要だと思うけど、手段と目的が逆転して分類さえすれば理解した気になっている人は多い。自分も気を付けたい。

・東北や沖縄など、各地の伝統文化に触れ、民俗学から考古学まで取り入れ作品に活かしている。

・「日本という泥にまみれるしかない」。

・アイヌのマレウマウや岩手の鹿踊もちょっと出てくる。

・「世界を支えているのは無名の人々」というキーワードはちゃんと咀嚼して血肉にしたい。

・話者の言葉にあわせて画面上に表示される線画演出がかわいい。

・「芸術は決意だ。決意した瞬間に芸術は始まる」。

・南方熊楠と比較されていた。「粘菌の中に大宇宙が見える」。

・生命として、人間としての根源的な力を引き出そうとしている感じなのかな。

・映像内でダンサーの菅原小春さんが『明日の神話』の前で踊っている映像がかっこいい。

・駅に作品があるので、ストリートピアノを置いたり、ごく簡単でも踊れるステージを作ったりすれば、岡本太郎とコラボできていいのに。やりたい人いるんじゃないかな。

・大阪に行きたくなった。

(PrimeVideo)

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クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第6話 ある愛に関する物語

2024-04-16 17:59:57 | DVD・VHS・動画など

 

2024/4/16

望遠鏡で隣の建物の情事を覗き見していた若い男トメクは、覗きの対象の女性マグダと仲良くなるが、性行為がうまくいかなくて自殺未遂する話。

解説文の(彼の視姦は性的なものではなく)「むしろ純粋な愛の対象を見守るまなざしとしてのみ心に残る」と自分の印象が全然一致しなくて困る。

彼女に会いたいがために、郵便局員が為替関連の書面を偽造するのもやりすぎに思える。好きな人をクレーマーに仕立てたのも陰湿すぎる。

1988年のポーランドならOKなんだろうか。

女性がそれに対して寛容すぎるのも変な誤解を招きそうだし、あげく手首を切って自殺未遂なんてただひたすら面倒くさい。

性交渉うまくいかなくて落ち込むのはよく聞く話ではあるし、映画の主人公が全員善人である必要はないけど、それにしても酷い。

ちゃんと調べない雑な局員(上司)も酷かったけど、こちらは日常にありそうな酷さ描写なので好き。

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ダニー・ネフセタイ『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』

2024-04-15 13:39:00 | 読書感想文

2024/4/1

イスラエル空軍に在籍経験があり、今は日本で家具を作っているイスラエル人が著者。情報量が多い。

最初に文章内でちゃんと右派と左派を定義しているところが信頼できる。

政治の話題で使われる「右」や「左」は、人によって意味が全然違うので、言葉としての機能を失ってることが多い。

本書では言葉を尽くして抑止力としての武装を否定している。キリがないという。

アメリカの銃規制みたいだなと思う。

自分自身、現時点で日本の非武装化は現実的ではないと思うけど、とりあえず理想を掲げて、そこに近づこうとすることは大事。

今は逆行しているのが残念。現実に敗北している。

一方で対パレスチナに関するイスラエル人の考え方、気持ちはわかる。肯定はできないけど、身近に同じような国があったから。

イヤなことは山ほどあるけど、パレスチナ人が生活していた痕跡すら徹底的に消すという活動がおぞましい。

アーカイブ精神の真逆。

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劇団あはひ『流れる —能“隅田川”より』(2022年)

2024-04-11 00:12:31 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2024/4/8

・松尾芭蕉と弟子の曾良が川の渡し守のところで、訳あり気な女と舟守と子供に出会う話。

・「奥の細道」ではなく、能の「隅田川」がベース。

・能という伝統芸能の敷居の高さはいったん脇に置いて素直に会話が楽しい。

・ライターの貸し借りだけでひと笑いある。

・舟守のところに自分が行くか弟子に行かせるか二人でいくかという、どうでもいいやり取りがおもしろい。

・物腰のやわらかな芭蕉になごむ。

・曾良は無自覚に失礼な人だと見ていたけど、女性と話す時はちゃんとしている。

・アレンジは現代劇風。服装や小道具、言葉遣いや会話も現代人どうしのやり取りに聞こえる。曾良が黒のダウンジャケットを着ている。

・「ご当地俳句読み倒れツアー」。

・時代感があるのは、川の船着き場みたいな場所だけ。

・舞台はモノクロ。きわめてシンプル。

・映像でも奥の黒い壁と床の白いパネルが地平線のように画面を二分している。美しい。

・登場人物の動きもシンプル。各人の動きよりも配置のほうが重要に見える。様式的で引き算の表現。

・二組に分かれてそれぞれで会話するところ、一組が会話を始めると、もう一組はストップモーションになる。

・時空が多層的になっている表現なのかな。どういうルールなんだろう。

・シンプルでも、立ち方歩き方がきれいで、かなり身体表現の訓練をされた人のそれに見える。

・登場人物の服装は黒い人が三人、白い人が一人、半分が一人。何か意味があるのかな。

・そのシンプルさが能っぽいと感じたけど、本当にそれが能に基づくものなのかはよくわからない。

・アトムが出てくると時間軸が良くわからなくなる。能と比べればはるかに現代なのに古めに感じる。

・境遇は似ていたとしても、なんでわざわざアトムと天馬博士にしたんだろう。

・能の隅田川と同じく、伊勢物語の「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふひとはありやなしやと」が引用されている。漱石の話も出てくる。

・既存の作品の組み合わせる効果がうまく読み取れず、どういう意図だったのかしばらく考えてしまいそう。

(U-NEXT)

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クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第5話 ある殺人に関する物語

2024-04-10 00:39:58 | DVD・VHS・動画など

 

2024/4/9

タクシー運転手を殺した若者が死刑になる話。

その若者と、彼の弁護士、被害者の三者の目線で構成されている。

若者が凶行に及ぶ過程がよくわからない。

たぶん、わざとそういう風に見せている。

無軌道な若者がためらいながらも一線を越えるという話は、類型がたくさんありそう。

理不尽だけど、不運なタクシー運転手は、あんまり共感できないような人間性でバランスをとっている。

十戒で言うと、第6の「人を殺してはいけない」らしい。

ただ、殺人NGは一般常識の範囲なので、かえって難しいお題なのかも。

どこまで現実に即しているかわからないけど、死刑の準備や段取りが生々しい。

日常業務としての絞首刑。事前に床が開く仕組みを確認したり、縄の長さを調整したり。

ワイヤー巻き巻きおじさんが激しい。

死刑は国家による殺人であるという指摘は本当に妥当なんだろうか。

トイレのキザ男がかなりかわいそう。

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