2020/5/18
・登場人物一人の映像作品を27本。演者の重複もあるので、演目は15作品。別にボーナストラックも1作品。
・脚本書く立場からするとまず数に驚く。
・1作品5分程度とは言え、準備期間もそんなにあったとは思えないし、一人芝居は演者のほうに目が行きがちなので、まずは関戸さんの労をねぎらいたい気持ち。
・題材の重複もほとんどない。ただ、なぜかハゲをいじる作品が続いててなんだろうとは思う。
・小演劇からの映像へのアプローチ。
・演劇ほどの臨場感は無いし、環境的にドラマや映画ほど緻密な映像がつくれるわけでもない。
・制約の中でどこまでできるのかを試している。
・どの作品も画角の取り方にものすごく凝っていたのは工夫のひとつ。額縁は大事。
・それぞれに見どころがあってどの作品も楽しかったけど、どうしても「違和感を持つ持たないの境界線はどこだろう?」みたいなところが気になる。
・演劇では気にならないであろう説明セリフが、三倍増しくらいで気になってしまったり、起承転結がはっきりしている展開もなじみにくい。
・日常のスケッチ+αくらいのバランスが見やすい。
・好きだったのは、鞍本里都さんの『トキめく、トキめかない』と、山﨑陶熙さんの『トイレの彼女さま』、藤島えり子さんの『旅立ちのうた』。
・映像作品で独り言は不自然なんだけど、「トキめく~」は、役の性格設定や声量や声色、話の聞き心地のよさでノイズになりにくく出来ていたと思う。
・「トイレ~」はしょうもなくて笑った。最後のほう溺れて沈んでいく人みたいに見えた。画角の勝利。
・映像作品は細かく見えてしまうので、単純な「自制が効かないレベルの愛情」「うんこもれそう」「痛み」「寒い」のような直接的な身体表現がしっかりできていると、それだけで見どころになる。
・足がつった演技はすごく難しそう。
・「旅立ち~」は、序盤と終盤のどちらの情報を信用していいのかよくわからなかったけど、過不足ない演技で話の起伏ができていた。映像の演技に慣れている感じ。
・クリアファイルといえば、それに類するものがあれば、『やるかやられるか』でやれていたかもしれない。
【第一弾】
「やるかやられるか」みきを。
「ひとり上手」結城祐輔
「ラインラプソディ」小野圭子(劇団芝居屋かいとうらんま)
「トイレの彼女さま」ヘロタジョ(しまい倶楽部)
「オセロ」梨香(劇団松阪ドラマシティ/ホニホニマー舎)
「ユージュアルミッドナイト」村瀬優香(名古屋市立大学演劇部劇団鈍-NORO-)
「ひとり咲き」堀田てるき
「PM3:35」味田歩奈実
「から騒ぎ」浅井あやね(南山大学演劇部「HI-SECO」企画/GAKUMO)
「旅立ちのうた」中元志津(劇団あおきりみかん)
「ベランダアクション」今津知也(オレンヂスタ)
「トキめく、トキめかない」鞍本里都(fuzzy m. Arts))
「ハルくんと」仲田瑠水(廃墟文藝部)
「はじめて部屋に」市川愛子
【第二弾】
「から騒ぎ」岩田千鶴(gateau au fromage)
「トイレの彼女さま」山﨑陶熙
「ひとり上手」川口美香
「やるかやられるか」江本真里子
「ラインラプソディ」濱崎優
「ベランダアクション」菊池綾(テアトルアカデミー/劇団WonderParty)
「トキめく、トキめかない」山口沙穂
「PM3:35」平手さやか(星の女子さん)
「ロード」松竹亭ごみ箱(ダンスカンパニーafterimage)
「ユージュアルミッドナイト」松田そよか
「ひとり咲き」藤瀨響平
「ハルくんと」寺地ユイ(きまぐれポニーテール)
「旅立ちのうた」藤島えり子(room16)