BLWと、スプーン離乳食でも運動発達が重要! | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。


私の孫は、現在、10カ月。

BLWで、離乳食をすすめて欲しかったのですが、
いまは、半々の感じです。


離乳食はとまかく、
孫には、運動発達のサポートは、
しっかりさせてます。



お座りの練習はさせずにきてます。
バンボも、歩行器も使用せず、
つかまり立ちするものも、極力なくして、

ズリバイをしーっかりさせて、
今、四つ這いになってきて、
つかまり立ち
すこし、つたい歩き

近くに住んではいないので、
身体のケアまでできてませんが、
なかなか、筋力は、しっかり
育ってます。

気になることはありますが、

できないことばかり指摘してもよくないですね。



そして、
お口の機能も、
まずは、成人嚥下の獲得のために、
口唇を閉じることから。

やはり、
成人嚥下の獲得のための。口唇を閉じる力は、
一番、重要です。


この唇、とくに、上唇をつかえるように

介助することが、

最近は、とてもおろそかにされていて、

いわゆる、

口輪筋の発達が不十分で、

あひる口の方が、本当におおくなってます。


さらにいえば、

あひる口で、への字口のお子さん、

増えていますガーン

BLWに関しては、
SNSの投稿などの動画などを拝見していて、
気づいたことがあります。


それは、
BLWをやっているから、
咀嚼、嚥下が上手になる、ということではないのです。

粗大運動の発達、食への興味の発達が大事。


そして、

、ことが、
スプーン離乳食であっても、同じ。

つまり、
丸呑みの、おこさんはどちらにもいらっしゃるし、
成人嚥下ができないままのお子さんは、
どちらにもいらっしゃる


しかし、BLWは、

赤ちゃんの情緒の発達、

自食の意欲の発達にそっているので、

BLWを適切にすすめられると、

食べることに、ネガティブな経験をすることなく。

さらに、

哺乳びんだったら、どうしても

開口範囲が狭かったことが、

固形物に、しゃぶりつくことで、

取り返すことができ、

顎の運動の発達にもよいです。


だから、
BLWのお子さんは、

歯で噛み切る、かみとるということは
かならずできるようになるし、
食への向き合い方は、
良い感じで進まれます。


ほかにも、

与えられるのではなく、

自分での選択、意思決定が多いから、

成長したあとで、

過食や肥満も少ないという、調査結果もあります。


でも、
ちゃんと咀嚼を獲得できるかどうか。
成人嚥下を獲得できるかどうか。

それは、本当に、

身体の育ち。


運動発達が重要にかかわります。


ちゃんと、座れますか?

ズリバイ、はいはい、たかばいを、

じっくり、経験してこれましたか?


食事の間、

座ってられるだけの、

体幹を保つ筋肉が育ってますか?


身体を、

どこかに、もたれかけて、

どうにか、座ってませんか?


立ったときに、

足指に、しっかりチカラを入れて

立てますか?


これらのことが、

十分に経験できてない赤ちゃんが

増えてきてます。


現代の、子育て事情が大きく影響しています。



BLWは、ささえ座りができるくらい
体幹がしっかりしてきていることが必要。

これは、
バンボなら座れる!とは、ちがいます。

椅子のベルトとかで、

拘束したら、いける!は、違います。

バンボは、体幹が不安定でも、
安定させれるように、
作られているので、
絶対に、BLWで、離乳食を進めたいと、

思われるならば、

寝返り、ズリバイ、はいはい、などを、

しっかりさせてあげましょう。


首がしっかりしてない、

腰もしっかりしてないとき、

嚥下のための筋肉も、

咀嚼のための、舌の運動のための筋肉も、

十分に育ってないのです。


離乳食をはじめて、

固形食を食べるためには

しっかりと成人嚥下を学習できる身体の育ちが大切です。


これは、

ハンディのあるダウン症のベビーでも、

同じです。


ハンディのあるお子さんは、

時期が遅かったり。

時間ががかりますが、

順序は、一緒!


離乳食開始までに、
リラックスした身体に育ち、
鼻呼吸が、習慣ついているか?

首が、引き起こし、
うつ伏せ、だっこ姿勢で、
本当に座ってるのか?

最近の赤ちゃん。
首が不安定なままで
ハイハイも十分せずに、
10カ月くらいで、歩き出してしまうこともあります。


そうなると、
ズリバイ、四つ這い、たかバイをして
はじめて育つ、
コアの筋肉もそだってないし、
腰も不安定。

だから、
食べる時に、安定して座れない。

そして、咀嚼もできない。


BLWは、動画投稿がおおいので、
それをみて、
BLWは、丸飲みをしてしまってる!と
思われる方もいると思いますが、

それは、
BLWだから、というよりも、
身体が育ってない赤ちゃんは、、、、と
言えますね。


私は、YouTubeで、
いろんなベビーの、

離乳食の動画をみていますが、

結局のところ、
今の育児支援では、
運動発達支援の方法、
知識を、お母さん、お父さんに伝えないと、
口腔機能を、育てることは
難しい時代だと、痛感しています。


つまり、
口腔機能を育てるためには、

新生児期から.リラックスした身体つくりと、
確実な、首すわり、身体つくり。

座る練習はさせないで、
寝返り→ズリバイ→四つ這い→たかバイを
しっかり経験させて、
体幹を育て、
顎と舌が動く身体に育てること。

そこが、一番、大切です。

追伸
縦抱きで、身体が緊張して硬い赤ちゃんは、
肩甲骨が動かせず
ズリバイができなかったりします。

反り返りが強い、
縦抱きばかり、好む場合は、
まんまる抱っこや、
ベビータッチケアなどで、
リラックスした身体つくりをしてあげてください。

ぜひ、ご近所の育児支援、

タッチケア、ベビーマッサージをされてる方に

相談されてみてください。

それが、
まず、離乳食前の準備です。