森歩き 事務局日誌

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非行と反抗がおさえられない子どもたち

2019年10月23日 | 書籍紹介

合同出版 子どものこころの発達を知るシリーズ の08です。

作者は精神医科で 現場での寮長も務めたことのある方

じつはね ケーキが手に入り損ねて(ケーキの切れない非行少年たち)

この本を手に取ったのです。  きちんと書いてあるなあと思ったところが第一印象

生物・心理・社会モデルから見る 「素行症」「反抗挑発症」の子へのアプローチ

素行症なんて 初めて聞いた。診断方法も掲載。

精神医療では 薬物治療もアリです。非行症状の中には 精神的な病気を持つものも含まれているから

しかし 言うまでもなく 治療に対してのデメリットもあります

非行行動を起こすのは いくつかの要因があり それが多く起こった場合 行動になる 原因は一つではない

でも 同じような状況でも 起こさない人も もちろんいる

読んでて興味深いのは 日本の少年犯罪率が年々低くなっていること 少し古い本だけど「安全神話崩壊のパラドックス」にもあるように

日本は犯罪率が低い それぞれに社会状況や経済・歴史 考え方などからくるのだろうけど 低いのはいいことです

将来 非行や反抗を起こさずに済むような子育て支援についても書かれていて 現場はめちゃ大変だろうと思う一方で

頼もしさも感じた本です。

 


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