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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

上田市民のシンボル。歴史と伝説の太郎山。本殿御開帳に遭遇。田沢温泉有乳湯(妻女山里山通信)

2018-10-10 | アウトドア・ネイチャーフォト
 三連休の最終日に、妻女山里山デザイン・プロジェクトの面々と上田市の太郎山へ登りました。コースは拙書で紹介している黄金沢の大山祇神社に駐車し、下って表参道を登り、裏参道を下るループコースです。流石に人気の山ですね。神社向かいの駐車スペースは満車なので少し上の林道脇に駐車。裏参道登山口とその上にも駐車スペースがあります。

(左)表参道登山口まで15分ほど林道を下ります。(中)大山祇神社。馬頭尊も。(右)山椒の赤い実。

(左)林檎畑。人気の秋映でしょうか。(中)表参道登山口。(右)道しるべとして一丁毎に祠と標識があります。何十丁目まであるかは内緒。

(左)オヤマボクチの残花かな。飯山の富倉蕎麦のつなぎで有名です。(中)アキノキリンソウ。(右)ガマズミの実。抗酸化作用が強く、果実酒にすると美しいピンクの美味しいリキュールができます。

(左)途中で採ったハナイグチ。信州では時候防(ジコボウ)といいます。ぬめりと甘みが強く、煮込みうどんにすると最高に美味です。(中)ヤマウルシの紅葉。(右)明治6年建立の石の鳥居。どうやって運び上げたのでしょう。

(左)紅葉は始まったところ。薄曇りで快適な登りです。(中)オケラの花。山で旨いはオケラにトトキ。(右)粘菌(変形菌)のトビゲウツボホコリかな。

(左)太郎山神社に着きました。(中)拝殿。右手を回って後背の本殿へ。(右)なんといつもは閉ざされている本殿の覆屋が御開帳されていました。皆感激していました。

 本殿。棟札によると「明治六年(1873)三月十五日再建 大工棟梁〔とうりょう〕山崎正是、金井為久、彫工棟梁竹内八十吉〔やそきち〕」などの作。見事です。拙書の太郎山のページで詳しく記していますが、太郎山の名は、鎌倉時代にこの地を治めていた上田太郎大江佐泰に由来します。悲恋の物語『血染めのツツジ』の伝説も拙書に記しています。

(左)中備にあるのは、最初酒呑童子かと思いましたが、中国の悪龍退治の伝説でしょうか。(中)懸魚(げぎょ)の鳳凰。(右)木鼻の唐獅子と象。透かし彫りの手毬が見ごとです。

(左)本殿内部の神鏡。(中・右)両脇にある海老虹梁。両方共精緻で見事です。見入ってしまいます。

(左・中)本殿の両脇に置かれた小さな阿吽の狛犬がなんとも可愛らしい。(右)太郎山山頂へ向かう道中の紅葉。確認しませんでしたがウリハダカエデかな。

(左)太郎山山頂。向こうは西方の山ですが、北アルプスは見えません。(中)南南西の塩田平方面。(右)山頂の山桜の下で昼餉(ひるげ)。私はハタケシメジの炊き込みご飯のおにぎり。新米のおにぎりとか、自家製のリンゴも。アカトンボが舞う山頂でゆるゆると。

 西方の虚空蔵山。もちろん拙書でも詳しく紹介しています。奥は大林山、八頭山、冠着山(姨捨山)など。

(左)山頂で記念撮影。(中)タイアザミ。(右)帰路は山頂から北へ標識のない道を下ります。拙書では破線で記しています。

 裏参道に出たところからの西の眺望。この前にキノコ狩りをして各自ハナイグチを10本ほど採りました。

(左)裏参道の途中にあるサイカチの木。実は石鹸の代用になります。(中)サイカチの実。サイカチ(皁莢、学名:Gleditsia japonica)はマメ科ジャケツイバラ亜科サイカチ属の落葉高木です。別名、カワラフジノキ。(右)黄金沢の渓流。

(左)下山後は青木村道の駅へ。新しくなったのはいいのですが、加工品が多くなり地元のおじいちゃんやおばあちゃんが作ったり採取した素朴な産品が少なくなりました。訪れる人のニーズと乖離したかもしれません。信州新町道の駅とか大岡道の駅みたいなのが観光客の好みなのですよ。(中)田沢温泉の共同浴場、有乳湯へ。200円です。もちろん石鹸やシャンプーはありません。狭いですが温めでつるつるのお湯は最高です。(右)島崎藤村縁のますや旅館。木造三階建。卓球映画の舞台になった旅館。地物の素材を使った料理も好評で、皆で十観山トレッキングの後で泊まりたいねと。外国人も見られました。穴場です。ユースホステルもあります。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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