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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

猛暑の東京へ。飯綱大権現を祀る高尾山薬王院とミシュラン三ツ星の高尾山へ(妻女山里山通信)

2018-08-06 | 歴史・地理・雑学
 8月5日、妻女山里山デザイン・プロジェクトのメンバー3人と所要があり車で上京しました。午後は首都高から中央高速を走って高尾山へ。私は学生時代から何十回も登っていますが、彼らは初めてなので案内しました。しばらくぶりに登る高尾山は、様変わりしているところもあれば昔通りのところもあり、しみじみといい山だなと思いました。YouTubeでも縦走コースを含めたくさんアップしているのでご笑覧ください。下に冬の相模湖から高尾山へ霜柱の氷の花を求めて登ったスライドショーをアップしました。

(左)首都高から中央高速へ。右には競馬場、左にビール工場の中央フリーウェイを走って高尾山へ。この道はまるで滑走路。by ユーミン。(中)高尾山口駅前の駐車場が満杯なので近くの民家がやっている駐車場へ。田んぼの小道を歩いて高尾599ミュージアムへ。初めてです。外観は和風ですが。(右)内部はモダン。展示が素晴らしい。

(左)高尾山のムササビ。木から木へ飛翔します。(中)大海を渡ってくるアサギマダラ。昔、息子達と登った高尾山から縦走できる藤野町の陣馬山で目を見張る大群に出会ったことがありました。(右)高尾山の植物やキノコなどがアクリルに綺麗に封じ込められています。バイオリンの演奏もありました。カフェレストランや子供達が遊べるスペースもあります。イベントも行われる様です。

(左)まずは腹ごしらえで高橋家へ。(中)鴨せいろ。蕎麦処の信州人ですし自分で蕎麦を打つほどの連中なので、観光地の蕎麦で大丈夫かなと思いましたが、まあそこそこ満足してもらえましたかね。正直言うと高尾山の蕎麦のレベルは高くはないです。(右)さて高尾山へ行きましょう。といっても車中で温度計が37度。一時38度になりました。こんなもの稲荷山コースとか登ったら熱中症間違いなし。ケーブルカーの往復切符を買いました。

(左)昔はこんな看板ありませんでした。ハッピーマウンテン高尾山商店会案内図。このパンフレットもあります。(中)15分毎に出発するケーブルカーに乗ります。蒸し暑いです。(右)上の駅から少し歩いて、昔ドラマで有名になった十一丁目茶屋。テラスからの見晴らしが最高なのですが、たいてい埋まっています。

(左)その先の猿園の前で売られていた鷺草。涼やかです。猿園は小さかった息子達を連れて来ました。昔は檻がなく直に触れ合いができましたね。その緊張感がたまりませんでした。幼児だった次男がフリーズしたのは爆笑ものでした。(中)蛸杉。落枝や外国人観光客が増えてマナーが問題になった様でフェンスの中に。下のスライドショーでは、昔の蛸杉が見られます。(右)男坂と女坂。初心者は急で長い石段を見て行きに女坂、帰りに男坂を選ぶのですが間違い。女坂はダラダラとした結構ハードな急坂。元気のいい登りに男坂を登り、疲れた帰路に女坂を下るのが正解です。

 高尾山薬王院御本堂。学生時代から何十回と登っている高尾山ですが、本堂の木彫を繁々と観たことはありませんでした。改めて観ると素晴らしい宮彫りがありました。
高尾山薬王院公式ホームページ:御由緒、歴史などはこちらで。

(左・右)飯綱大権現を祀る薬王院の烏天狗。白狐に乗った烏天狗は、信州長野市の飯縄神社の祭神です。これは古代に日本に住み着いたユダヤ人であるという説があります。妻女山展望台で出会った、ミッション系の大学を出て、その研究をしている男性が、古代のユダヤ教に伝わる話を聞かせてくれたことがありました。全国に残る徐福伝説とかも関係があるのでしょうか。

(左・右)御本堂の木鼻などにあしらわれた木彫。唐獅子と龍。欅の見事な木彫ですが、流派・作者は不詳です。

 さらに登って高尾山薬王院御本社。本堂と本社。神仏習合の名残ですね。御本堂とは違い華麗な色彩が見事です。手前左右に烏天狗のブロンズ像。ミシュランの三ツ星になったので、年間250万人の登山者が300万人になりました。外国人も多く見られます。

(左)飯綱大権現の額。(中)木鼻には、貘と唐獅子。右奥に白狐が見えますが。飯縄神社の祭神は、白狐に乗った烏天狗です。そして上杉謙信の兜の前立です。武田信玄との関係も深く、このことについては拙書でも飯縄山の頁で詳しく書いています。(右)その上に奥ノ院。さらに左奥には富士山の浅間社があります。

(左)山頂に向かいます。途中で咲いていたキキョウ(桔梗)。(中)599.15mの高尾山山頂。茶店とビジターセンターがあります。あいにく富士山は見えませんでした。茶店でビールとかかき氷とかおでんとかを。山頂には諸国十三州を望む看板があります。探してください。(右)下山の途中で見つけたレンゲショウマ。

 ビアガーデン目当てでしょうか、ケーブルカーで大勢の人が登ってきます。ビアガーデンの下から望む東京。冬の晴れた日ならば、スカイツリーや東京湾、横浜ランドマークタワーや江ノ島も見えます。

(左)高尾山ジャンクションから圏央道経由で鶴ヶ島で関越へ。信州に帰ります。佐久パラダの夕焼け。信州に入ると空気が変わります。(中)関越の上りは可哀想になるほどの長い大渋滞でした。在京時代は、いかに渋滞にはまらないか腐心したものです。(右)浅間山は雲の中でした。信州も暑い日で千曲市は38度になったとか。しかし、湿度が低いのと朝晩は21度から23度まで下がります。そして、善光寺平は北風が吹くのです。我々には体も想いも暑く長い一日でした。奇跡が起きることを祈ります。

【東京の里山】高尾山 Mt.Takao(Takaosan) in Tokyo:相模湖畔の小仏城山からミシュラン三ツ星の高尾山へ。真冬にシモバシラの氷の花(霜柱)を求めて縦走したスライドショー。自然が織りなす素晴らしい造形です。


『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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