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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

糸魚川市しろ池の森でキャンプ・紅ズワイガニ・天津神社奴奈川神社・フォッサマグナミュージアム(妻女山里山通信)

2018-08-16 | アウトドア・ネイチャーフォト
 夏休みは息子達と新潟県糸魚川市のしろ池の森で二泊三日のオートキャンプ。初日は、海鮮三昧に歴史探索、フォッサマグナ・ミュージアムで美しい鉱物や化石などの素晴らしい展示を堪能。特に大国主命の妻であった奴奈川姫命にまつわる翡翠の展示は必見です。次に長者ケ原考古館で縄文の歴史を。夜は能生マリンドリーム道の駅で買い求めた紅ズワイガニなどで海鮮三昧のバーベキュー。地酒も堪能しました。

(左)朝9時にキャンプ場に到着。先客が三組いました。まずテントの設営。6人用で前室と広いタープが付いています。ここは炭火が使えないエリア。使えるエリアは管理棟の前です。(中)管理棟。綺麗な水洗トイレや炊事場が。火が使えるカマドのある小屋も併設。地元の方が交代でトイレの掃除などに来てくれます。なんとこのキャンプ場は無料です。しかし知られていないのでガラガラ。売店もないので全部自前で用意しないといけません。(右)キャンプ場から見る雨飾山。

 テントが設営できました。手前の切り株がいい味を出しています。楓の実生があちこちに。自然が作った素晴らしい盆栽を見ているようです。

(左)糸魚川市に出て8号を東へ。能生の道の駅マリンドリームへ。カニ横丁へ。何軒も並んでいて試食もできます。(中)美味しかったのと船を持っているということで海富丸へ。二千円のカニを2杯買いましたが、ディスカウントしてくれて、更に1杯おまけがつきました。(右)併設の公園。海保の船や風力発電などがあります。

(左)昼はきときと寿司。人気で30分待ちましたが、それだけの価値はあります。安い方から地魚を中心に食べていきます。まずはコハダ。信州では酢締め過ぎたパサパサのものですが、ふっくらして非常に美味。東京の回らない寿司屋でもお目にかかったことがありません。(中)しめ鯖。これも絶妙な旨さ。(右)最後は最も高価だったのどぐろ。塩焼きも美味ですが、寿司も最高でした。信州にも支店を作って欲しいです。

 お腹いっぱいの後は、友人から情報を得て息子が探してくれた、天津(あまつ)神社。奴奈川(ぬなかわ)神社へ。越後糸魚川の一ノ宮です。非常に趣のある拝殿です。

(左)茅葺きの拝殿は寛文二年建立。(中)拝殿内部。(右)拝殿の後背には、右に天津神社本殿、左に写真の奴奈川神社本殿が鎮座。

(左・右)神社の歴史や説明。奴奈川姫命は、信濃一ノ宮の諏訪大社の祭神の建御名方神の母です。つまり大国主命の奥さんです。
奴奈川姫の伝説/糸魚川市
 奴奈川姫は、この地の豪族の妻で巫女だった説があるようです。とすると略奪婚ですね。夫は殺戮されたとか。息子は信濃一ノ宮の諏訪大社の祭神、建御名方神です。出雲一族は、大和一族より先に渡来。その正体は、春秋戦国時代の呉とも考えられています。呉越が古代日本の礎を作ったのかもしれません。広島県の呉。着物を扱う店の呉服店。呉布、呉織などしのばせるものがあります。稲作や製鉄、織物、造船技術や航海術ももたらされたのかもしれません。人口の推移を見ると、大量の移民があったことが想像されます。

(左)小高い山上にあるフォッサマグナ・ミュージアム。翡(ひすい)の展示。展示方法もお洒落です。(中)翡翠で作られた勾玉(まがたま)。なぜか古墳時代中期以降全く作られなくなったそうです。騎馬民族の来訪と何か関係があるのでしょうか。(右)原始の海底の姿。

(左)フォッサマグナの誕生のムービー。これが分かりやすく素晴らしい。小さな子供達も興奮していました。(中)ナウマンゾウの化石を発見したナウマン博士の功績。いやあナウマンゾウの命名の元がナウマン博士というのは初めて知りました。長男がウォーホルみたいな博士の濃いピンクのTシャツを買いました。化石てぬぐいもおすすめ。女性には翡翠のアクセサリーも。(右)アンモナイトとか化石もたくさん展示されています。

(左)ワニとか貝や色々な化石。(中)黄鉄鉱の結晶は、これが自然の産物なの!?と思えるほど素晴らしい。(右)蛍石の数々。いわゆる宝石と呼ばれる鉱物も多く、女性の来場者が多いのもうなずけます。
フォッサマグナミュージアム

(左)近くの長者ケ原考古館へ。有名な火焔型縄文式土器。縄文人の想像力と創造力、情熱を感じます。(中)男根の数々。(右)妊婦の土偶。共に豊穣や命を再生を祈るものです。

(左)根知川のフォッサマグナ・パークから見る雨飾山。女性の横顔の様といわれます。(中)フォッサマグナの露頭。(右)シーサイドバレースキー場の塩の道温泉へ。

(左)テントに戻ったら、皆帰ってなんと我々だけでした(笑)。豪雨でテントのタープが倒れていました。夕餉の準備です。(中)バイ貝のアヒージョを作ります。(右)クジラの筋。美味。

(左)大きなサザエをつぼ焼きに。半端ない旨さでした。(中)メインの紅ズワイガニ。カニを食べる時は無口になります。カニ味噌は言わずもがな。海鮮三昧に満足して炭水化物の主食はなしでした。(右)地酒にもピッタリと合います。甘露甘露。午前中はツクツクボウシ、夕暮れはヒグラシ。コウロギがたくさん入ってきましたが、参ったのはヤブ蚊。蚊取り線香を用意したのに、得に長男は刺されまくりでした。
 さて翌日は、40年前に廃村の戸土集落で素敵な出会い。猛烈な雷雨の親不知。再び海鮮三昧とペルセウス座流星群の飛び交う満点の星空と帰郷。それは次の記事で。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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