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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

初秋の妻女山山系。キノコの偵察に。アサギマダラに邂逅。しかし猛暑と台風21号の影響があちこちに。(妻女山里山通信)

2018-09-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 三連休の中日、本当に久しぶりに妻女山山系の奥に行きました。台風21号の被害の確認と初秋のキノコの観察に。台風の被害は思ったよりも少なかったのですが、落枝や倒木はあちこちに散見されました。キノコは、食菌はないのは分かっていましたが、発生状況で次の状況が推測できるのです。最高気温は26度ぐらいでしたが、湿度が高く歩くと汗だくになりました。クロメマトイや藪蚊も煩いです。

(左)仲間が標識を立ててくれた陣場平の標識。第四次川中島合戦の上杉謙信陣城跡と伝わる場所です。(中)陣場平。7月に妻女山里山デザイン・プロジェクトで貝母保護のために除草した効果が現れています。4月には貝母(編笠百合)が見事に咲き乱れます。毒草なので持ち帰りは厳禁。(右)貝母の群生地にはミズヒキの群生がありました。

(左)ホコリタケ。この時期数少ない食菌です。味噌汁に入れたり、プニプニした食感が楽しい。(中)ドウシンタケかな。食用と記されている図鑑もあるけどテングタケ科のキノコは猛毒が多いので要注意。食べられるキノコと美味しいキノコは別。(右)山椒の実。亡父がこれを集めて七味唐辛子を作る際に薬研で磨り潰して入れていた。

 海を渡ってくるアサギマダラ。透けた部分の浅葱色が美しい。ここにも猛暑のせいなのか、この個体は小さい。

(左)昔、神奈川藤野町の陣馬山で、もの凄い数の群舞を見たことがある。(中)咲き始めた帰化植物のマルバフジバカマ。アサギマダラも吸蜜に訪れる。(右)台風21号のためか、倒木が林道を塞いでいる。途中で落枝をかたずけたりしたが、これはチェーンソーがないと無理。

(左)山桜の倒木にスルメタケ。というかスルメタケに寄生されると山桜はいずれ枯れる。(中)ワタカラカサタケかな。ハラタケ科なのは間違いないでしょうけど。(右)死亡例もあるニガクリタケ。この時期食菌のクリタケはないので間違えることはないでしょうけど。見分け方は軽く噛んでみること。ニガクリタケはなんとも嫌な苦味があります。

(左・中)なんでしょうね。フウセンタケ科かな。甘いいい香りがします、未同定。(右)山栗は不作です。実も小さい。熊とか狸とか、山の動物には厳しい秋かも知れません。

(左)K氏のログハウスで昼食。カボチャご飯にタイのレッドカレーとガスパチョ。まだミンミンゼミが鳴いています。(中)湿度が高く蒸し暑い日でした。(右)ログハウスから望む千曲川。北アルプスは雲の中。

(左)イヌタデ。食用になるタデとは違い食べられません。(中)シャクガ科の一種だとは思うのですが。似たような文様の蛾がたくさんいます。(右)ヒカゲチョウの仲間だというのはわかるのですが、なんだこれは。見たことがない。

 センニンソウ(仙人草)。例年ならブライダルブーケの様に大量に咲き乱れる様子が見られるのですが、今年は寂しい。これも猛暑の影響でしょうか。毒草ですが、野草の中では一二を争うほどいい香りがします。。

 ツバメシジミ。翅の表が青いのはオス。褐色なのはメス。今年はゼフィルスも大量に発生したオオミドリシジミ以外は非常に少なく、心配な事態でした。樹液バーにも昆虫がほとんど来ませんでした。

(左)移動するときに車のフロントガラスに来た小さな小さな蜘蛛。ワカバグモでしょうか。可愛い。(中)キツリフネ。今年は群生地も寂しい開花状況です。(右)アカカサタケかキツネノカラカサか。分かりません。

 妻女山(旧赤坂山)展望台から観る松代城方面。三連休なので県外からも妻女山展望台を訪れる人がいました、私の妻女山・斎場山のブログのアクセスも増えています。本当の妻女山が斎場山ということも、広まりつつあると思います。

 今年は久しぶりに秋刀魚が豊漁。北海道の地震で価格が少し上がりましたが、復旧が一日も早く進むことを祈ります。秋刀魚は胃がないのでわたも食べられるのです。よって放射性物質を溜めにくい。
 それにしても政府は、外国に何兆円もの融資をしながら、台風21号で被災した関西やこの北海道には雀の涙ほどの予算しかつけない。安倍自公政権は狂っています。それを放って置く国民は愚かすぎます。日本は既に経済大国でも先進国でもない。覚醒を!

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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