冬になると新型コロナウイルスの感染者が増えるのは予想されたことだ。自粛と経済活動のバランスを取りながら、危機を乗り切るしかないのである。産経新聞の23日付の記事によれば、全国の重症者数が21日の時点で、4月30日の328人に迫る323人となった。1日の死亡者数も20人に増加した▼大部分は高齢者であるとはいえ、寒くなればウイルスの活動が活発になる。東京ばかりが注目されがちだが、北海道や沖縄、さらには大阪なども深刻な事態になっている。全国どこにいても感染するリスクは高まっている。18日時点の病床使用率は、全国平均でも22パーセントに達し、コロナ感染症対策分科会が「ステージ3(感染急増)」の指標としている25パーセントに迫っている▼欧米などと比べると、まだまだ少ないとはいえ、安閑としてはいられない。国は早急に対策を講じるべきである。自粛の要請とともに、持続化給付金の再交付も検討すべきだ。1918年から19年にかけて大流行したスペイン風邪にしても、第2波、第3波が襲来した。あのときは今回と違って、高齢者ではなくて20代から40代が犠牲になり、日本では39万人が死亡した。第3波は冬に起こり、春には終結した。もう少しの辛抱なのであり、私たちはここで負けてはならないのである。
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