草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

百田氏の『日本国紀』は平成の『太平記』『日本外史』だ!

2018年10月21日 | 歴史

百田尚樹氏の『日本国紀』が発売前からアマゾンランキングでトップを走っている。今の日本人は祖国を取り戻そうとしており、時流に合う本が出れば、それに飛び付くのはあたりまえである。歴史家が苦労して書き上げる通史を、短期間で仕上げてしまうのはジャーナリストだからだろう▼実際に読んだわけではないので断言はできないが、大川周明の『日本二千六百年史』、平泉渉の『物語日本史』あたりを参考文献に使っているのではないか。ほぼ一人でやり遂げたのだから、多少の間違いがあっても恥じるべきではない。重箱の隅を突くように必死になって探すアカデミズムの学者もいるだろうが、相手になどする必要はなく、枝葉末節はどうでもいい▼忠臣楠木正成を世に出したのは『太平記』であり、徳川幕府を倒す火を付けたのは頼山陽の『日本外史』であった。百田氏の『日本国紀』がどこまでの影響力を持つかは分からないが、多くの日本人がその本を渇望していることだけは確かである。残念でならないのは、歴史家の坂本多加雄がこの世にいないことだ。坂本ありせば、より完璧な歴史書になっただろう▼感想を述べるのは読んでからだが、若い人が日本の歴史に興味を持つきっかけになるだろう。それだけでも大変なことである。襤褸くそに貶さることを承知で、祖国日本への思いの丈を綴った百田氏の勇気に敬意を表したい。

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