武漢発の新型コロナウイルスとの闘いは今も続いている。それで深刻になっているのが雇用環境である。今朝の朝日新聞デジタルの記事によると、総務省の調べでは、会社から仕事を休まされた休業者は4月の時点で597万人、5月下旬の時点で423万人に減少したが、それでも失業予備軍がそれだけいるのである▼日本でも緊急事態宣言が解除されたからといって、安心するわけにはいかない。昨日も日本国内で138人の感染者が確認された。以前のような生活に戻るまでには、少なくても2、3年かかるのではないか▼観光、飲食、製造などの業種なダメージを受けており、政府が支援する雇用調整助成金は、6月29日の時点で19万3千件が支給された。政府は「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金」の創設も決めたが、休業手当を受け取れていない働き手のために、一日も早く申請の受付を開始すべきだ▼新型コロナウイルスによって、会社が倒産し、人々が路頭に迷い、自殺者が増えるといった事態だけは、何としても避けなければならない。政治家は「国を有(たも)ち家を有(たも)つ者は、寡(すく)なきことを患(うれ)えずして、均(ひと)しからざるを患(うれ)う。貧しきを患(うれ)えずして、安からざるを患(うれ)う。蓋(けだ)し均(ひと)しければ貧しきこと無く、和らげば寡(すく)なきこと無く、安ければ傾くこと無し」の論語の言葉を肝に銘じるべきなのである。
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・・・次に中国共産党による独裁です。・・・それが国民生活の隅々まで把握し。一元的に管理しようとする傾向を強く持っていることです。現在、アリババやテンセントなど中国のIT企業は『信用スコア』サービスに力を入れています。・・・『信用スコア』サービスは、共産党独裁をますます強化させる側面を持っているのです。
3つ目は、漢民族による独裁です。・・・中国では『黄河は中華民族のゆりかご』といった表現にあらわれているように、漢民族の歴史と文明こそが『中華民族』の基礎と位置付けられています。そのため、中国で実際に行われていることは、漢民族への政治的・文化的同化であり、少数民族の土地に漢民族を大量に移住させ、少数民族を強制的に漢民族の支配下に置くことに過ぎません」(楊 海英『独裁の中国現代史』から抜粋)。
マルクス主義の虚構=マルクス主義の《教義》は、科学的社会主義を名乗り、労働者階級を解放し、さらに進んで全世界の被抑圧大衆を解放して、この地上に共産主義(ユートピア)を建設すると豪語したけれども、宗教と同じ虚構であり《教義》だった。
だから、マルクス主義者は、結局、権力欲と貪婪(どんらん)にすっかり飲み込まれ、彼らの権力は絶対的な全体主義支配になり、彼らが支配する土地は不毛で戦慄すべきディストピアと化したのである(ついでに言えば、自称「知識人」リベラルが担ぎまわる「世界市民」や「東アジア共同体」なども空理空論であり、夢想である)。