昭和の時代を駆け抜けた一人の技術者の話 | ステンレス研磨の伝道師。「私たちは金属化粧師です」 

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いつも、様々な研磨をしているのですが、皆様が見かけるステンレス仕上げはほんの一握りなんです。
ですから! 日々 生まれてくる研磨の表情を少しづつお伝えしていくブログです。 金属好きな人、ご期待ください。

平成31年3月22日 私の義理の父が亡くなりました。

発明がとても好きで様々な技術や商品を生み出してきました。

10年位前から持病の肺気腫が悪化して療養を重ねていましたが残念ながら旅立ってしまいました。

緩まないネジやナット、風力発電や水力発電。 それから永久機関に至るまで果敢に挑戦しておりました。

昭和の時代の技術者は世の中にないもの、これまで見たことがないものを勘と度胸と知恵で作り上げてきたように思います。

最近はデジタル化が進み、シミュレーションや3次元モデリング、強度解析など実際に物を作る前にある程度の完成形を予測して開発をする事が出来るようになってきました。

大変便利ではありますが、どうも枠の中で考える癖が付いてくるように感じてしまいます。

情熱をもって大好きな技術を追求し、一つのハードルをクリアしたら祝杯を挙げる。

こういった諸先輩方のおかけで今の便利な世の中があります。

最新の工作機械もそうですが、卓越した職人の方々の知恵と工夫とノウハウと経験が数値化されて詰まっています。

私たちが何気に使用する機械でも諸先輩方の技術・伝統・経験が染み込んでいるのです。

先日、デジタルものづくりセミナーというのを受けましたが、便利にどんどんなっていくのですが、なんでここの削りには回転数を落とさないといけないのかとか、材質によって抑え圧力を変えないといけないとか、本質がわからないままに、プログラミングして物を作るようになるんだな~とおもっった次第です。 

もうすぐ平成も終わりです。

昭和を駆け抜けた技術者がこれから、ひとり またひとり旅立って行かれます。

私たち、昭和後期生まれがもっと次世代に技術とは?を伝えていかないといけないですね。

では、亡き義父の思い出

 

<可変式風車>

  風向きに応じて羽が可変し、全体が回転する事で風を確実にとらえる。
  強風でも風が逃げるのでリスクを軽減できる構造です。

  いまから16年前の発明品です。

  

  

  

  弊社の事務所屋上で耐久性実験をしました。

 

  トルクモーターが当時は良いものがなく事業化には至りませんでしたが、

  今なら製品化できるかもしれませんね。

 

  ご冥福をお祈りいたしております。

  義父様大変お疲れさまでした。

 

  

/e

 

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 東洋ステンレス研磨工業株式会社

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