【ダル(2D)仕上の解説】素材差・ブラストとの差、ダル仕上の違い | ステンレス研磨の伝道師。「私たちは金属化粧師です」 

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いつも、様々な研磨をしているのですが、皆様が見かけるステンレス仕上げはほんの一握りなんです。
ですから! 日々 生まれてくる研磨の表情を少しづつお伝えしていくブログです。 金属好きな人、ご期待ください。

みなさん ”ダル仕上”というのはご存知ですか?

ダル仕上とは

表面に凸凹をつけた意匠仕上げの事です。

意匠性能だけでなく、絞り加工などにも有効に機能する事があります。

 

さて、では同じ凸凹のついた仕上である、ブラスト仕上げと何が違うのでしょうか?

よく、 問い合わせがくる質問です。

 

左がダル仕上 汎用的な2Dです。

下にあるのが、一般的なビーズブラストです。

色合いも、光沢も随分違います。

拡大すると

となります。

凸凹加減的には似ているのですが、意匠的には別物です。

 

その理由は

ブラストは、砂を吹き付けて凸凹を作ります。

それゆえ、少し擦られる部分は磨かれます。

アルミナやサンドなどではマットになりますが、ガラスビーズの場合は光沢が出ます。

アルミナやサンドでは?と言われますが、黒く鈍くなり、ダルとは全然違うものとなります。

 

ビーズブラストについてはこちらを参照ください

              ↓

 

 

一方、ダル仕上は、凸凹のついたロールでステンレス鋼等の金属を伸ばすときに模様をつけます。 

凸凹のパターンは、押さえるロールについている凸凹模様で変わりあます。

デザイン的にロールに模様をつけている商品をエンボス仕上げと呼びます。

 

ですから、町の研磨屋さんに「2D仕上げにしてね!」といっても、

「出来ません。」と言われるのは上の理由です。

 

さて、次に同じダル仕上と言っても様々です。

素材によってもダル目が変わります。

背面の広い面積がチタンのダル仕上です。

手前の2種類は少し強いダル仕上(ステンレス鋼)です。

このくらい違います。

 

ダル仕上は一般的な仕上げです。

でも、それゆえに、良く調べておかなないと、試作品で使ったダル仕上が、「本番で 手に入らない!!!!」となり、慌てます。

 

結構注意のいる仕上げが「ダル仕上」です。

 

弊社も年中、問い合わせが多いので、出来るだけブラスト仕上げをご推奨しております。

 

パイプにも対応できるのがブラストの良いところです。

 

不明な点は、ご遠慮なくご連絡ください。

 

最後に、今回の動画は

意匠デザイン 手摺用 パイプです。

ちょっとした工夫でかっこいい手摺が出来上がります。

 

youtubeのイメージ動画です。(ぜひご覧ください)

            ↓

できれば、チャンネル登録してくれると嬉しいです。

 

 

コラムはこちら

  → 【手摺の意匠表現】意匠と機能を両立するデザイニングステンレスパイプ

 

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