アメリカとイランは戦争にならない | 同床異夢

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 アメリカがイラン革命防衛隊のトップであるソレイマニ司令官を

1月2日イラクで殺害したニュースが世界を駆け巡った。

 

(ドローンによって殺害されたガーセム・ソレイマニ司令官 中央)

 

日本では戦争が大好きな「朝日新聞」をはじめ「サヨクメディア」は、こぞって

 

「トランプが暴走!」

「戦争をしたがるトランプ」

「中東で戦争が起こる。」

 

などと、戦争をはやし立てる報道が目立った。

 

 

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 サヨクの人達も、日頃から「平和だ」「人権だ」と言いいながら

アメリカがどこかの国を攻撃すると、なぜか、もの凄く盛り上がる。

どうしてだろうか?

 

この攻撃を受け、米軍幹部らはソレイマニ司令官の殺害を

「最も極端な選択肢」としてトランプ氏に提示した。

国防総省は歴代大統領に非現実的な選択肢を示すことで、

他の選択肢をより受け入れやすくしており、今回もトランプ氏が選ぶことは

想定していなかったという。(1月5日 朝日新聞より抜粋)

 

この朝日新聞の記事を読むと、トランプ大統領がとんでもない選択を

したかのような印象を受けるが、それは間違いだ。

 

トランプ大統領にしてみれば、想定内の軍事作戦だったと考えられるし、

以前より、選択肢の中にあったオプションだったと思われる。

 

(1月8日イランからの報復をうけ声明を出すトランプ大統領)

 

イラン・イラクの国内情勢などを全く分析せずに、いきなりトランプが攻撃したと

思わせる報道が多かったと思う。

物事には、何事も事情や前段がある。

 

しかし、ヒステリックで単細胞な人は、その場面だけで全てを判断してしまう。

そういう人は、おろかでアホだと思うが、そういう人がメディアに沢山登場するから

やっかいだ。

 

この人が典型的・・・

 

一貫性なく支離滅裂、トランプの戦略なき中東政策 

 
舛添氏はこの文書の中で・・・
最大の問題は、トランプの中東政策の目標が不明確であること、
そして政策に一貫性がないことである。
それは、北朝鮮に対する政策についても同様である。

 

私は中東にそんなに詳しくないが、それでもトランプ大統領が、行ったことは理解できる。

日本のメジャーなメディアの情報はデタラメが多いので、皆さんも注意してほしい。

 

しかし朝日新聞もたまに、まともなことを書いている場合もある。

それは、こちらの記事・・・

ソレイマニ司令官殺害と米イラン関係の行方(1月4日 朝日新聞 GLOBE)

 

 もう少し突っこんで言うと、トランプ大統領は戦略的に物事を進めていると思われる。

なぜなら・・・

 

ソレイマニ司令官が殺された場所は、イランではなくてイラクである。

普通の人であるなら「なんで、イラクにいるの?」

と思うはずだ。

 

しかし、その解説をしているメディアがあまりない。

舛添氏にいたっては、そのことをスルーしている。

 

イラクには米軍基地があり、これまでに何度かイラン革命防衛隊の攻撃を受けている。

(日本のタンカーも攻撃を受けている)

さらに、イランは国際社会の制止を無視して核開発を続けており、

このまま放置すれば驚異になることは間違いない。

イラン核開発「第4段階」へ…ウラン濃縮の再開発表(令和元年 11月5日 読売新聞)

 

 また、ソレイマニ司令官はイラクをはじめ、シリアやレバノンを自由に行き来している。

これは、ソレイマニ司令官の拠点が国境をまたいであるということだ。

アメリカやイスラエルにとって、これはもの凄い脅威なのだ。

在イラク米大使館を群衆が襲撃(1月1日 ブルームバーグ)

 

これを放置すると、中東が火だねになるのは目に見えていた。

(ソレイマニ司令官が核兵器を持つとイスラエルを攻撃する危険性がある)

 

ソレイマニ司令官は、イランのローハニ大統領より上の存在で、

実際に裏で政治を操っていると言われている。

アメリカやイスラエルにとって、彼を殺害することは、イランのその後の統制を

弱体化するには最適だった。

 

カリスマ性の強い指揮官がいなくなると、途端に軍隊の士気は下がる。

また、戦略を考えていたのもソレイマニ司令官だったので、

そういうことが出来なくなる。

 

このような理由から、トランプ大統領は対処したと考えられる。

アメリカやイスラエルにとってみれば、大事になる前に対処したという

とても合理的な作戦だったといえる。

 

あくまでも、アメリカやイスラエルから見ればの話だが・・・

 

しかし仮に、このままイランを放置して中東で大きな戦争が起これば、

それこそ原油価格が跳ね上がり、世界経済に影響が出る。

そういうことを考えると、トランプ大統領のことをあまり批判できないのでは?

と私は思う。

 

最も、日本のタンカーが攻撃されて中東に自衛隊を派遣することに反対する

国民が過半数の有権者には理解できないかもしれないが・・・

 

イランがアメリカに報復攻撃を行ったと報じられたが、アメリカ側に被害は出ていない。

これは出来レースでイランからイラクに対して、いついつにどこにミサイル攻撃をするという

事前報告があったからだ。

だから、人員は避難していた。

 

攻撃を受けたアメリカ側も、軍事的な報復はしないと言っている。

またイラン側もミサイル発射後、戦争は望んでいないとの姿勢を強調している。

 

報復攻撃後、ザリフ外相はツイッターで

「均衡のとれた自衛措置を実行し、終了した」と述べている。

つまり、アメリカもイランも戦争を望んでいない。

 

トランプ大統領、イランに追加制裁を表明 「軍事力を用いたくない」

(1月9日 産経新聞)

 

 

      (攻撃されたイラクの米軍基地)

格納庫など7棟の破壊鮮明 イランによる攻撃の衛星写真(1月9日 朝日新聞)

 

イラン側は、国民感情の沈静化の為に米軍に攻撃を加えた。

アメリカも、そのことは理解しているので、攻撃を甘受した。

ヤクザの世界で言う手打ちのようなものだ。

 

イランはこれで一応体裁が保てる。

また、イランの中にはシーア派をよく思わない人もいるので、

アメリカが行ったソレイマニ司令官殺害を喜ぶ声もある。

 

(アメリカにこれ以上の軍事攻撃はないと事実上言ったイランザリフ外相)

 

トランプ大統領は、今までのオバマやクリントンやブッシュ大統領とは違う

実践的で安定的な対応を中東で行っているように思える。

 

ただ日本人に理解してもらいたいのは、大惨事を回避するには、

小さな軍事衝突も必要ということだ。

 

現在の日本の政治は、後々に大惨事になるということが目に見えていても

目の前の小事さえ回避する政治を行っている。

大きなツケを支払うのは、我々の子供達だということを肝に銘じなければならない。

 

尖閣諸島などはその典型的な例であろう。

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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