国産マスク増産「シャープ」の心意気 | 同床異夢

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    (日本国内でマスクの生産を始めたシャープ)

 

 マスク不足が慢性化しているのは、今まで日本国内で流通していたマスクのうち7割が

中国をはじめとする、輸入品だったからです。

買い占めで、市場にないわけではありません。

買い占めするようなマスク自体が、日本にないということです。

(欧州やアメリカは中国製の医療用マスクや検査キットの輸入を禁じている)

 

現在は、世界的な武漢ウィルス蔓延で、マスクはどこの国でも不足しています。

だから、日本が輸入したくても入ってくることはありません。

この機会に、海外で製造することのリスクを真剣に考えた方がよいと思います。

 

因みに、日本では1月上旬時点では国内に11億枚のマスクが在庫としてありました。

 

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それが、1月下旬には全てなくなったのです。(行政の備蓄は含まない)

 管官房長官が日本の会社にマスクの増産を要請しましたが、いくら24時間体制で

工場を稼働させたとしても、元々、日本製は3割しか流通していなかったので、

慢性的に足りなくなるのは、自然なことです。

 

菅官房長官・・・マスクの品薄解消は2月20日以降(2月12日 産経新聞)

 

また、政府が増産を要請しても企業はそう簡単に設備投資など出来ません。

政府がライン増設費用やマスクの一定数買い取りを保証してくれるなら、

よいですが、日本政府は雀の涙くらいのお金しか出さずに、

平気で無理難題を業者に要求しているのです。

「沢山売れて、儲かるのだからいいではないか」

というホームラン級のバカな議員もいます。

日本の国会議員は、この程度の認識です。

 

マスクを1度、生産したら、機械代金も場所代も材料代も人件費も流通費も捻出できると

思っているのでしょうか?

マスク1枚売れて、どのくらいの利益があると思っているのでしょうか?

そんな計算も出来ない人が、日本国の舵取りをしているのは

大変恐ろしいことです。

 

また「来週中には供給できる」などと言ってしまう官房長官も、

日本経済のしくみがどうなっているか理解していないのかもしれません。

 

しかし・・・

そんな中、立ち上がったのが「シャープ」でした。

シャープは三重県にある、小型液晶の工場内にマスクのラインを導入しました。

 

液晶は製造過程において、チリが大敵なのでクリーンルームが設置されています。

衛生用品であるマスクを作るのには最適な場所です。

そして、日本の工場だから、そんじょそこらのクリーンルームとは訳が違います。

 

どのくらい凄いかというと・・・

甲子園球場くらいの広さの場所に、チリが2,3個しか

存在しないレベル。

つまり、ラインが設置してある部屋にはチリが一つもないという意味です。

 

そこに、シャープは3つのマスク製造ラインを設置しました。

1日平均15万枚のマスクを作ることが出来ます。

今後ライン増やしていき、最終的には10ラインで、1日50万枚

生産を目指すそうです。

 

 シャープは現在の日本でマスクが不足し、医療現場や介護施設が困っている状態を

問題視して生産に乗り出しました。

 

貿易が再開されマスクが国内で十分供給されるようになると、

採算が取れなくなるかもしれないとのことですが・・・

 

シャープの担当者は・・・

「企業活動なので当然、黒字を目指すが、

社会貢献が一番だ。マスク不足の解消に役立ちたい」

と言われています。

 

なんともありがたいことです。

この担当者のように企業活動は社会貢献であるという認識をもつ大人が

もっと増えれば、日本の経済はとても健全になるでしょう。

 

そんなシャープが身を切る覚悟で事業展開しているのに、日本政府がシャープに

助成したのは、なんと・・・たったの三千万円です。

 

   (3月末に初出荷される、シャープのマスク)

 

アベノマスクと言われるだけのことはありますね。

 

皆さん、少々高くても、日本製のマスクを購入して活用しましょう。

政府が国産を盛り上げないのなら、国民が盛り上げましょう。

シャープのマスクはこちらから購入出来る予定ですが、今の所はまだ未定です。

   シャープオンラインストア

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

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