海自の新造艦「くまの」が岡山県玉野市で進水式を迎えた。
形状からも解るように、ステルス艦である。
基準排水量3,900トンとイージス艦よりは小ぶりではあるが、多機能な護衛艦である。
驚きなのは、乗員数がわずか90名というところだ。
海自は人員不足が深刻でありながら、尚かつチャイナによる南西海域の脅威が
増していることがあり、少ない人数でのオペレーションを前提とした船を開発したのだ。
「くまの」の名称は、和歌山県の「熊野川」からきている。
イージス艦の乗組員は300名程度であることを考えると、
かなり少ない乗員数であることがわかる。
因みに、最新式のイージス艦「まや」の基準排水量は8,200トン。
正式名称は「JS Kumano, FFM-2」で「FF」はフリーゲート艦を意味し、「M」は対機雷戦を意味する。つまり、今まで掃海艇が行っていた機能が搭載されたことを意味している。
「2」は2番艦という意味だ。
1番艦はまだ出来ておらず、2番艦が先に進水した。
平成30年に、年間2隻づつのフリーゲート艦を増艦する決定がなされ
その時に「30FFM」と名付けられた。
「30」は勿論、平成30年という元号を使ったものだ。
陸自は西暦を使っているが、海自は元号を使っている所が嬉しい。
「フリーゲート」とは、駆逐艦よりも小ぶりで、スピードが速いものをいい、艦隊戦には参加せずに偵察や護衛任務を行う船のことをいう。
現在の世界標準では対潜・防空能力も装備し、揚陸部隊、補給部隊、商船団等の護衛を任務としている。
「30FFM」はそれらに、対機雷戦能力を付け加え最小乗組員で任務がこなせる、
高機能艦となっている。
海自の船は全てが「護衛艦」というので、わかりにくいが「くまの」の任務は、
主に、南西諸島の警戒・監視に使用されることは容易に想像出来るだろう。
つまり、対チャイナというこだ。
防衛省は南西諸島における、チャイナの脅威を深刻に受け止めているようだが、
肝心の国会議員や日本の大人達があまりそう思っていない所が恐ろしい。
「そんなことない」
という自民党の議員がいたが、海自の人員不足をみていれば、そんなこと言えないはずだ。
そんな脳天気なことを言っている間に、国民に入隊してくれるよう呼びかけるべきだ。
若い皆さん、国を守ることに誇りを持って下さい。
そして、入隊を考えて下さるようお願いしたい。
日本という国を守るのは、米軍ではありません、それが出来るのは
日本の若者しかいないのです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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