プラリペアについて解説 究極のプラスチック接合!

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工作において、もっともハードルが高い要素というのは切削ではなく接着・接合

これは以前に記事を書きましたが

その記事内で取り上げた究極の接合手段がプラリペアです
しかし、肝心のプラリペアとはなんぞや??
という方もまだまだ多いのでここで解説したいと思います

 

概要

アクリルの粉をプラスチック溶剤で溶かし、接合したい箇所へ流し込んで一緒に固める充填剤……
言ってみればプラスチック版の溶接のようなものです
接合したい箇所のプラスチックの表面を溶かして、アクリルの液と分子的に結合させるので
接着面の強度はアクリルと同様になります
充填剤なので、接着面積が狭くても盛れれば問題なく接合可能です

 

どこで買えるの?

ホームセンターや東急ハンズ、ヨドバシカメラなどで購入可能です
ホームセンターだと置いてないところもあるので
東急ハンズかヨドバシカメラが確実です

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初心者はまずこちらをオススメ

 

高い!もっと安く買えない?

粉と溶剤はネット通販で安く買えます
「アクリルパウダー」と「アクリルリキッド」で検索してみてください
ただし、スポイトや容器、針は別途で揃える必要があります

 

使い方

まず、この容器の中にスポイトで溶剤を入れます

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次に、針をセットします

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この容器は握って圧力をかけると針の先から溶剤が少しずつ出て来ます

そして、粉を用意

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粉の上に、溶剤を一滴落としてダマを作ります

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ダマを針で刺して持ち上げます

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それを接合したい箇所へ持っていき、液体を出して流し込みます

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流し込めたら約10分間放置すると固まります

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はい、この接着面はアクリルと同等の強度になりました

 

欠点

たった10分でアクリルと同じ強度の接着ができると言う素晴らしいアイテムですが
欠点も多く存在します

上手くやらないと充填箇所がボコボコになる

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溶接と同じなので、綺麗にやるためにはそれなりのテクニックと後処理が必要です
ヤスリがけで綺麗にしようにもアクリルなのでちょっと大変
表面じゃなく裏側で接着して見えないようにするというのも一つの手

 

対応するプラスチックの種類が限られている

溶剤や接着剤というのは本来万能ではなく対応する素材というものがあります
プラリペアについても同様で

玩具工作でよく使う ABS、PS、アクリル、塩ビなどは対応してますが

POM、ポリスチレン、ポリカーボネート、ラバーなどには対応してません

 

曲げには弱い

アクリルと特性は同じなので、硬度はあっても柔軟性がありません
削りには強いものの、曲げ圧力に対しては意外とポッキリいきます

 

針がよく詰まる

やってるうちに針の中で粉が固まって詰まる事があります
液が出にくい状態で無理矢理やろうとすると、針が外れて液体が爆散!
悲惨な事になります……
詰まってきたなと思ったらライターで炙ったり、ドライヤーで熱してやると詰まりが取れる事もあります

 

ちょっとハードルが高いイメージのあるプラリペアですが
これを使うことで工作の範囲が大きく広がります!
やりたかった事を形に出来る快感は何にも代え難い幸福なので

 

アイディアはあるけど技術力がない!
よし、技術力ある人にアイディアをクソリプしよう!

そんな傍迷惑な事になる前に
プラリペアで部品接合を覚えて自分で行動してみよう!!

 

CM

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