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日本人の英会話講師:みゆき先生にインタビュー


大手会話スクールで4年、プライベートの英会話スクールで4年、職場で英語、プライベートでもアメリカ人のご主人が英語教育学専攻の英語教師であり、英語を身近に感じる環境。
お子さまから大人まで幅広い生徒さんに人気の みゆき先生へのインタビューです。

Q1:わたしの英会話習得法・(過去・現在)

過去の私は、実は殆ど英語の”勉強”はしていません。

プロフィールにもありますが、美術の勉強をしていたんですか?

そうですね、高校・大学が美術専攻で。英語よりも美術の方をしっかりやっていました。専攻は西洋美術史や絵画のほうでした。畑違いとなった今では、ちょっと造詣のある趣味として大事にしています。海外に留学はしましたが全て短期間でしたからほとんど日本で英語を習得したと言えます。
端的に言えば、恋愛をして英語を習得しました(笑)。日本に住むネイティヴの友人(?)と食事に行ったりレジャーに出かけたり・・・勉強したというよりは日常生活で身に付けていきました。必要に駆られてって感じですね。

それは一番話したい、伝えたいという気持ちにつながりますよね?

はい。自発的に「どうしたら自分の気持ちを正しく伝えられるんだろう?」って今思えば下心ありありでしたね(笑)。個人的な感想なのですが、学校での強制的な”勉強”だと興味を持てないこともインプットしなきゃならない。そういう学習は身になってないなぁと思うことが多々ありました。恋愛では感情が動くので、思考の引っ掛かりができて、恋愛中の出来事を思い出すことが英語の復習になったりしました。

 

そのとき、必要な単語やフレーズを辞書で調べたりですね? 

そうですね、フレーズを覚えたり、あとは海外の映画を見て予習したりとかなり恋する乙女な方法でした。懐かしいです。(照)
ただ、それだけでは補えないところもありました。

しばらくして、日本企業に就職した際、英語の資格試験を受ける機会があってそのタイミングでしっかり文法などをやり直しました。自分がやりたいと思っていた仕事だったのでかなり積極的に。23歳くらいだったと思います。

そこからしっかり勉強をして知識を広げていったんですね?

そうですね。英語を教える仕事に就いてからは勉強する量は更に増えました。生徒さんに教えるには講師自身が知識を持っていないといけない。最初は恥ずかしいほどのレベルでしたけど、少しずつ着実に、多角的にといった要領です。

現在の勉強法は、1日1ライティングを絶対するようにしてるんです。小論文くらいの量ですね。
A4シート1枚分くらいかな?アメリカ出身の夫は大学で英文学を専攻していたので、ライティングに関してはプロですから毎日1タイトルを出してもらって。めちゃめちゃマニアックな質問もきます。そして辛口な添削コメントが返ってくる・・・というのを続けています。

例えばどんなトピックですか?

昨日のトピックはポケモンについてでした。最近新しいシリーズが発売されたので(夫がポケモン好きでハマりまくってまして)。
「現実世界でポケットモンスターを戦わせることは倫理的にOKか」といったタイトルでした。

面白いですね。ご主人のコメントはどうでした?

理由を3つくらいあげなさいと言われているのでいつも通り書きました。最初の2つについてはまぁまぁいい感じで書けたのですが、最後の1個がどうしても思いつかず、苦し紛れに”ポケモンを所有すること”から派生して現実世界での”ペット”の在り方と絡めて書いたら、「ペットのことは微塵も聞いてないんだから理にかなってない。」言われちゃいました(苦笑)。ちょっと主観すぎるなーというのもありますよ!!
私はポケモンについてあまり詳しくないので一から調べて自分の考えをまとめました。ライティングって英語の総合的な練習になるのはもちろん、論理的思考のトレーニングもできるのでとても力になると感じています。英語の勉強法、というよりも”英語を使って何かを学ぶ”感覚です。

プロフィールのなかで、自分も学習者ですと書いてありますね。
ご主人との約束の1日1小論文は土日もやられいるんですか?

はい、土日もやっています。
他にも読書、YouTube学習もしていますね。
日本語と英語と両方とも勉強しています。日本語で言いたいことがなければ英語で言うこともできないですから。毎日が学びですね。

Q2:どんな生徒さんが多いですか?

本当に全年代の生徒さんに受講していただいています。

幼稚園、小学生・・・英語に親しむため、英検取得のため。
中学生・・・テスト対策、英検取得のため。
高校生・・・受験対策、英検取得のため。
大学生・・・入社試験対策、英検取得のため。
20代・・・TOEIC対策、昇級試験対策、英検。
30代・・・やり直し英会話、試験対策、英検。
40代・・・同上
50代・・・同上
60代・・・同上

改めて書き出してみると英検受験の方が本当に多いです。TOEICはビジネスライクなものなので社会人の方のみ。資格試験対策以外では比較的、小さいお子さんへのレッスンも得意としています。

以前”英単語は7回以上出会わないと定着しない”という研究をした方の論文を読んだことがあって、以来その言葉を強く信じています。
そこで私は「英単語を覚える」ことと、「人間関係を作る」ことが似てるな〜と感じました。初対面の人のことって10%もわかんなくないですか?何度も顔を合わせて対話して、少しずつ理解していく・・・その感覚を大切にして欲しいです。

どのようなレッスンを行っていますか?具体的な教材はどんなものですか?

生徒さんが主体になって”頭を使う”ことに特化したオススメのテキストがあります。
日本語が一切入ってないのですが、わかりやすい英語でリードしてくれる世界中にファンを持つ素晴らしい教材です。教授法もネイティヴの自然な考え方に基づいて確立されています。

簡単にご紹介すると・・・
文法のセクションでは、超簡単な文法でもハッとするような方向から深掘りします。

例えば”ing進行形になる動詞・ならない動詞”についてです。(中学で学ぶ単元ですがとにかく暗記に頼ることが多かったかと思います。)例を挙げてみますね。

【ing進行形になる動詞】play, eat, drink, write, hold, look, swim
【ing進行形にならない動詞】know, agree, like, need, want, exist, resemble

さて、上記を比べてみてどうでしょうか?確かにing形を取らない単語群は、ingを付けたらちょっと気持ち悪い気がしますよね?でもその理由は説明はできますか・・・?

・・・・・

テキストでは明確に違いを説明してくれています。

見分け方は簡単!「自分の力で簡単にコントロールできるかどうか」です。(例外もあります。それは仕方ないのでご勘弁を!)

play(遊ぶ)は5分間だけ遊んで、ちょっと休んでを繰り返すことができます。簡易的に。eat(食べる), drink(飲む), write(書く)なども同様。こちらにはingが付きます。

でもknow(知っている), exist(存在する), resemble(似ている)などは自分ではコントロールが難しいです。like(好き)なんて特に!5分前は好きだったけど今は好きじゃない・・・でもあと5分したら好きになる!これではただの情緒不安定です!!ingは付けません。

このように、ネイティブが持っている感覚を知ることで暗記だけじゃない、発見の多いレッスンを提供できるよう心がけています。

みゆき先生の生徒さんは英検の合格者多いですね?準一級の方いますね

はい、1名高校生の生徒さんです。めちゃめちゃ頑張り屋さんなんですよ。

英検に向けての具体的な対策は?

そうですね、これは英検受験希望の生徒さんに限ったことですが、”適切なレベルかどうか”を確認します。
その級を受けれるレベルにいるのかどうか。簡単すぎても味気ないし、難しすぎるとモチベーションが保てません。

英検を受ける方はお子さんですか?大人の方もいらっしゃいますか?

一番小さい方だと7歳、小学一年生です。大人の方だと、70代の方もいらっしゃいます。レベルは5級から2級を目指す生徒さんがほとんどです。

英検対策レッスンはどのようにしていますか?

生徒さんのチャットボックスの中に問題を送ります。(※英検対策にご興味のない方は読み飛ばしていただくこと推奨です。)

【実際の例文問題】
A: Thank you for coming to this job interview, Mr. Philips. Could you tell us about your work experience?
B: Yes. I (   ) worked at Miller Steel. I was the sales manager there for five years.

1.gradually
2.consequently
3.electronically
4.previously

これをまず解いていただきます。そして1〜4まで答えを選んで、声に出して読んでもらいます。そのあと答えの解説をします。解説は日本語で行います。

正解: 4
【 訳 】
A: この仕事の面接にお越しいただき、ありがとうございます、フィリップスさん。業務経験について教えていただけますか。
B: はい。私は以前、ミラースチールで働いていました。5年間そこで、営業部長を務めておりました。

ただこれだけだと、回答が合ってるか合ってないか?だけにフォーカスしてしまいます。生徒さんによっては、不正解の指摘をしたことで自分が否定されていると感じる方もいます。それは良くないなあと思って、まずは合っていても合っていなくても問題ないとお伝えし、そこから派生していく感じですね。例えば、consequentlyだとしたら、まとめの意味があるので、類似語は何がありますかね?とか。

【解説】
副詞の問題。仕事の面接で業務経験について聞かれて、フィリップスさんは何と答えたのか。4. previously「以前に」を用いれば、返答が「以前、ミラースチールで働いていた」となるので、これが正解。
他の選択肢: 1. gradually「次第に」、2. consequently「その結果」、3. electronically「電子的に」

生徒さんはレッスン中に辞書は使いますか?

いいえ、レッスン中は辞書は全く使ってないと思います。
英語の意味がわからない場合は答えを言わずにヒントを出して、イメージしてじっくり考えていただきます

大人だとわからない単語は辞書で調べがちですが、先生からのヒントをたくさんもらって、もしかしたらこれかな?というのを自分で考えて答えに辿り着く形ですね。

そうですそうです、イメージする中で辿り着く回路っていうのが出来ていくと思うんです。

この例文は何級の問題ですか?

これは英検2級の問題です。

面接の対策もしていますか?

2次面接試験の対策もしています。
夫が英検の面接官をしているのでアドバイスをもらっています。

みゆき先生は子供の生徒さんが多く人気ですね。
優しい雰囲気がするのでアクティブにレッスンされてるんですか?

ありがたいお話しです・・・私の持っているアプリを立ち上げ、画面を共有して塗り絵を一緒にしたりします。

私:What color do you want? (何色がいい?)
生徒さん:May I have a purple pen please. (紫色のペンをおねがいします)
私:Which part do you want to color?(どれを塗りたい?)
生徒さん:Face please.(お顔で)
私:OK, face?(オーケー、お顔ね) Oh, purple face? Really??(紫のお顔??本当に〜?)

カードを使ったり、画像を使ったりもしますね。ただアクティビティをするのではなく「お子さんが伝えたいこと」を英語に直して教えてあげてそれを言ってもらいながらコミュニケーション重視で進めます。強制されたリピートだけのレッスンでは得られない”生きた言葉”を大切にしています。

また、専門的なことを言いますとJ-SHINEという公立小学校で英語を教える資格を持っています。
取得当時は1000クラス以上&3年以上の実務経験がなければ申請さえできないなかなか骨の折れる試験でしたが、無事に取得することができました。

最後に、英会話学習者へのアドバイス・メッセージをお願いします。

継続は力なりと言いますが、正しいマインドセットを身に付けていただいたあと、継続することをオススメします!
ご自身の思い描く目標に近付けるよう、お役に立てられれば幸いです。一緒に学びましょう。Thank you for reading!

オンライン英会話[大人の英会話倶楽部]の日本人講師:みゆき先生のプロフィールはこちら
https://www.english-dialogclub.com/wte/prfdtlfrm/744